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「今生きてるのは奇跡だよ」DVされてる実感がない私。しかし、親友のひと言で目が覚めて?<夫を捨てます>

  • 2025.6.7

デザイン事務所に勤めているみゆきさんは、1歳の息子・れんとくんと、夫・シュンさんとの3人家族。育児や家事のことで夫から罵倒される日々に苦しんでいたみゆきさんは、その生活から抜け出すため、育休明けの復職を目指して保活に励むも、認可保育園の選考に落選。
仕事を諦めたくないみゆきさんでしたが、認可外保育園への入園を夫にを却下されてしまいます。さらに夫は、みゆきさんの仕事や育児、家事のすべてを否定。結局、みゆきさんは仕事を辞め、夫に怯えながら暮らすようになります。
みゆきさんが専業主婦になると夫は、みゆきさんから全財産を取り上げ、育児や家事のクオリティ次第で給料を出すという理不尽なシステムを導入。生活費もほとんど渡されず、みゆきさんは、自分のごはんすらまともに食べられない生活を強いられます。
そんなとき、親友・ももこさんがみゆきさんの退職を聞きつけ、自宅にかけつけてくれます。ももこさんにDVを指摘されたみゆきさんは、ももこさん宅に避難。しかし翌朝、みゆきさんは夫と話し合うため家に帰りたいと、ももこさんに伝え……。

親友の意見は正論だけど…

やさしかったシュンさんが変わってしまったのは私のせい。私はシュンさんと向き合わなければいけないのです。

一度家に帰って夫と話すというみゆきさんを、ももこさんは必死に止めます。

「何かあったときに相談に乗ってくれたら……」
そう話すみゆきさんに、「その何かが取り返しのつかない何かだったらどうするの!?」と激しく言葉を返すももこさん。

そして、今のみゆきさんは、DVによる洗脳が解けていない状態で、命の危険もあると諭したのです。

ももこさんに「あんたたちが今生きてるのは奇跡だよ」と言われたみゆきさんは、過去に、れんとくんを連れて2人でどこかへ行ってしまおうかと考えたことを思い出し、涙するのでした。

DVによって洗脳されてしまっていると、みゆきさんのように正しい判断がつかない状態に陥ってしまいます。周囲の誰かがかけてくれたひと言で目が覚めることもありますが、みゆきさんのように責任感が強い人こそ「これ以上、迷惑をかけられない」「自分は大丈夫」と、心の声に蓋をしてしまうことがあります。みゆきさんにはもう一度、自分の気持ちに耳を傾け、ゆっくり考える時間が必要なのかもしれませんね。

周囲に迷惑をかけられないと考えてしまう場合は、専門機関に相談してみてください。誰かに話すことで気持ちが整理され、解決の糸口が見つかるかもしれません。相談窓口をいくつかご紹介します。

※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料)

※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556 ※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。

※DV相談ナビ
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008(はれれば)※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。


著者:マンガ家・イラストレーター くまお

ベビーカレンダー編集部

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