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「一生子どもは持たない」ふたりで生きていくと決めた夫婦の選択と決断とは?<子どもを欲しがらない妻>

  • 2025.6.3

二郎さんとツキミさん夫婦は、互いに毒親のもとで育ち「DINKs=子どもを持たないことを選択した夫婦」として、「子どもは絶対につくらない」と誓っていました。しかし、二郎さんは親族からの孫催促や同僚の出産報告にプレッシャーを感じます。ツキミさんに対しひどい暴言を吐いたり、無理やり子どもをつくろうと迫ったことで、ふたりは結局離婚することになりました。

その後、二郎さんは親戚に言われるがまま再婚。新しい妻との間に子どもをつくりますが、やっぱり子どもをかわいいと思えず、疲弊した妻に育児を丸投げ。数年後に再び離婚したことで、二郎さんの「ヤバさ」が知れることとなり、会社や近所で腫れもの扱いされているようです。


一方のツキミさんは、つらい時期を支えてくれた主任の息子・秋夜さんとお付き合いするように。過去のトラウマから「子ども恐怖症」をもつ秋夜さんと婚前契約を交わし、子どもをつくらない・求めないことを約束します。

そして、ツキミさんは子どもを見たときに強い拒絶反応を起こさないよう、精神科に通院中。自分のために、そしてこれからの人生のために自分自身と向き合っています。

秋夜さんの「生きていてくれてありがとう」という言葉を受け、ようやく自分の存在価値に自信をもつことができたツキミさんなのでした。

2人で歩む新たな人生…

精神科への通院を続け、子どもに対する拒絶反応を改善することができたツキミさんと秋夜さん。2人が結婚することを知った主任も、2人の人生を応援します。
ようやくツキミさんと秋夜さんは、一生2人で生きていくこと、そして自分の気持ちを大切に、自分らしい生き方を貫くことを誓い合うのでした。


たくさんのつらい経験を乗り越え、ようやく自分らしい穏やかな生活をつかんだツキミさん。これからも二郎さんや友人たちのように、ツキミさんの気持ちを無神経な言葉で否定する人に出会うことがあるかもしれません。でもきっと、今のツキミさんなら秋夜さんととも寄り添い合いながら乗り越えていけるでしょう。

子どもを産まない選択をする人が増え、徐々に生き方の多様性が広がりつつありますが、依然として偏見や批判が残っているのも事実。子どもを産む・産まない、どちらの選択をしてもお互いが偏見なく、自分らしい人生を胸を張って生きることができるような社会になるといいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター 尾持トモ

ベビーカレンダー編集部

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