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1本1,000ドル超えは当たり前。アイウェアにあなたはいくらまで出せる?

  • 2025.6.2
Street Style - Paris Fashion Week - Womenswear Fall/Winter 2025/2026 - Day Nine

日頃からメガネをかけている人なら、自分に似合う“いい感じ”の1本を見つけるのにどれだけ苦労するかを知っているはずだろう。だからといって、安易にファッション性が高いデザインが揃う高価なものに投資するのは危険だ。メガネは失くしやすく壊れやすい代物。うっかり落としたり折ってしまったりすることが多々あり、そうなると奮発して買ったせっかくの1本が一瞬にしてお役御免になる。ならば、初めから失くしても壊れてもダメージが少ない、手頃なものにする方がいい。私も、検眼士である父にトム フォードTOM FORD)やグッチGUCCI)といったハイブランドのシックなフレームを何度ねだったことか。だが、昔から注意力が散漫しているせいか、どれもものの数カ月でダメにしてしまった。となると、値が張るデザイナーズブランドのメガネは、自分のような人には単純にコストに見合わないのだ。

それでも、ラグジュアリーアイウェアには惹かれてしまう。そして魅力を感じているのは作り手であるデザイナーも同じだ。今年初めに行われた2025-26年秋冬コレクションでは、ミュウミュウMIU MIU)、ヴァレンティノVALENTINO)、トム ブラウンTHOM BROWNE)にグッチなど、多くのブランドがランウェイで主役級のアイウェアを披露した。実用性第一のメガネを、コーデに華を添えるアクセサリーへと昇華したのだ。かけるだけで気分が上がるものが勢揃いだが、どれもその垢抜けたデザインに見合う相当な価格。

ミュウミュウ 2025-26年秋冬コレクションより。
photo: Salvatore Dragone / Gorunway.comミュウミュウ 2025-26年秋冬コレクションより。
ヴァレンティノ 2025-26年秋冬コレクションより。
photo: Umberto Fratini / Gorunway.comヴァレンティノ 2025-26年秋冬コレクションより。

その価格とは、1本約1,000ドル(約15万円)から。メガネ1本にそこまで出せる人は何人いるのだろうか?とはいえ、お金に糸目さえつけなければ、究極にスタイリッシュなフレームが選びたい放題なのは事実だ。カルティエCARTIER)やディータ(DITA)が展開する1本1,500ドルの純ゴールドチタンのメガネに、ラグジュアリーアイウェアブランドとして知られるジャック マリー マージュ(JACQUES MARIE MAGE)が手がける1本1,790ドルのアビエーターサングラスジェントル モンスターGENTLE MONSTER)やミュウミュウなどのクラシックなべっ甲柄シルバーメタルのモダンなスタイルは1,000ドルをわずかに切る。ラグジュアリーブランドによるアイウェアは、ファッション界においてはもはや新たなステータスシンボルとなったのだ。確かにより手頃な価格で求めることはできるが、毎日使うベーシックアイテムこそ、ワンランク上のものを身につけるべきだとも言える。

グッチ 2025-26年秋冬コレクションより。
グッチ 2025-26年秋冬コレクションより。
トム ブラウン 2025-26年秋冬コレクションより。
Photo: Armando Grillo / Gorunway.comトム ブラウン 2025-26年秋冬コレクションより。

アイウェアのラグジュアリー化を受けて、私たちも自前のメガネをもう少し丁寧に扱うようになるかもしれない。金などで縁取られた、いかにも高級そうな仕上げのメガネは今やジュエリーのように扱われており、それだけに大切にしたくなるだろう。そして値段もいいものは、かけるだけでコーデを瞬時に格上げしてくれる。私自身はものを本当によく失くすので、とてもじゃないがメガネにそこまでのお金をかけることはできない。とりあえず当分は、父がくれた長年の相棒の1本をかけることになるだろう。ラグジュアリーアイウェアはあくまでも目の保養にするしかない。

Text: Christian Allaire Adaptation: Anzu Kawano

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