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星読み係 yujiと表現者 アオイヤマダの“自分探し”ヒストリー【美と心の星サプリ 第10回・後編】

  • 2025.6.2

“自分らしさ“に悩むこともある

yuji(以下y) 6月のテーマには、コミュニケーションや会話というキーワードがあります。情報収集や雑談をしたり、ビューティーウェルネスについて情報収集して見聞を広めたりするのにもよい時期です。アオイさんはなにか興味のある“インプット”はありますか?

アオイ(以下a) 今まさに、いろんな人の話を聞きたい、という時期ですね。よく個性やオリジナリティがあると言っていただくのですが、実は “自分らしさ”って結構悩みどころなんです。毎回、自分という“材料”をステージに持ち込み、その場の空気のなかでパフォーマンスをしているから、いいものができるときもあれば、できないときもあります。定型がないぶん自由ですが、「“自分らしさ”ってなんだろう?」と感じることもあって……。

y 僕からすると、とても羨ましいです。ひな形がなくてもオンリーワンの存在感があるというのは、特異なことだと思いますよ。著名な方やなにかを成し遂げた人のなかには、わかりやすくその人らしさを象徴するスタイルがあったりしますが、それがないってことですよね。

a 私はむしろ、組むクリエイターさんたちの色に染まりたいと思うんです。誰かとの化学反応を楽しみたいから、逆に「アオイさんらしく」と言われると、かえって“自分らしさとは?”と迷ってしまうんですよね。

y 実はその葛藤が、アオイさんご自身の星の配置からも読み取れます。専門的になりますが、アオイさんは「1ハウス」に木星と土星が重なる“グレートコンジャンクション”の時期に生まれていて、アイデンティティに悩むというサインが出ているんです。でも、悩むからこそ、時間をかけてあれこれ試していくうちに、最終的には、ほかの誰にも真似のできない大きな自分像が確立されていくはずです。

星が示す“自分の道”

a そういえば、yujiさんはなぜ星占いを始めたんですか?

y えっ、突然ですね!?(笑)。僕はもともとプロダクトデザインをやっていて、形態論やディテールについての考察のなかで人体に興味を持ち、そこから数字に興味を持ち、誕生日のようなパーソナルな数字に辿り着き……その流れで占術と出合ったんです。なかでも、西洋占星術は自分との相性がよいとわかり、今の道を歩むことになりました。だいぶ、遠回りをしていますね。

a うまくいかなかった経験はありますか?

y ありますね。途中で形があるものの限界を感じて、WEBやグラフィックもやってみたことも。もともと自分にサイキックな要素はあったのですが、いったんは形があるデザインのほうにある意味“逃げて”、でも結果的に戻ってきているんですよね。「探究する」というコアは変わっていないのですが、対象が変わったという感じでしょうか。

星の配置を見ても、「目に見えないもののほうが向いている」と出ていたのですが、当時は「そんなはずない」と一旦あらがってみたんです。でも行き詰まってきて、仕事関係など周りの人から「占星術のほうがいいじゃない」と言われて、自身の適正領域に軌道修正しました。なにしろ、占星術の専門家って、一般的な「履歴書に書けるキャリア」とは異なるので、この道に進むには葛藤があったんですよね。

でも、方向転換したあとは、あっという間に個人鑑定が予約待ちに。“これが自分の道だ”と悟りました。運命や追い風って、こんな風に味方をしてくれて、逆にそうでないところでは、これだけ向かい風を受けるんだ……と実感しましたね。アオイさんはこれまで順風満帆なイメージがありますが、いかがですか?

ダンスこそが“自分の道”だった

a 幼少期に「これだ!」とピンときてダンスを始めて、17歳のときに山口小夜子さんや寺山修司さんなど、90年代以前の“表現”に魅力を感じて、“ダンス”から“表現”という意識に変わりました。次第にメディアでパフォーマンスをすることも増えてきたのですが、パフォーマーという立ち位置って、社会との関わり方が難しいなと感じることがあったんですよね。一度違う道も考えてみたのですが、結局戻ってきました。

y 早い段階で気づかれたんですね。方向性にブレがないのがすごい。

a 違う道を模索して受験勉強をしてみたら、苦しくて苦しくて。毎日泣きながらやっていたんです。あるとき、友達のパフォーマンスを見たら心が動かされて、「やっぱりパフォーマンスがしたい」と気持ちを持ち直し、今の活動を続けています。踊っているときは、一番生きている心地がするんです。名前やお金、地位といったラベルのようなものを、全部忘れられる感じがします。

y 葛藤を経たから、今のアオイさんらしさが確立されたのかもしれませんね。今後やりたいことはありますか?

a 普段のパフォーマンスでは常に新しいことにトライし続けているので、今年は家族を大事にしたいという意識がありますね。日々のなかにもインスピレーションはたくさんあります。

y アウトプットは、インプットがあってこそ、なんですね。“自分らしさ”への葛藤や模索を経て、さらに進化していくこれからのパフォーマンスも、引き続き楽しみにしています。

Profile

yuji

星読み係、ヒーラー。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、ヒーラーとして活動する決心。現在は書籍執筆、連載、講演などで活躍する一方、毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信している。https://youtube.com/@yuji-universe

アオイヤマダ

パフォーミングアーティスト。東京2020オリンピック閉会式ソロパフォーマンス、宇多田ヒカル「何色でもない花」のMVを振付。ヴィム・ヴェンダース 作品『PERFECT DAYS』、Netflixドラマ『First Love初恋』に俳優として出演。NHK『ドキュメント72時間』のナレーションなど、体と声で活動を広げる。所属する"海老坐禅"の作品集『EBIZAZEN』が刊行された。@aoiyamada0624

Photos: Kaori Nishida Text: Kiriko Sano Editor: Rieko Kosai

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