「俺の金取ったろ？」財布を届けた少年に罵声を浴びせる男…周りの行動に「涙が出ました」＜検証動画＞

“Random Acts of Kindness”（あらゆる状況の中での不特定の人に対する親切な行為）をテーマにさまざまな社会実験を行っているYouTubeチャンネル『NotAlone～みんなひとりじゃない～』。プロの俳優が日常で起こり得るシチュエーションをリアルに演じ、その場に居合わせた人の心の中にある優しさや勇気を引き出す動画が注目を集めており、登録者数は85.9万人（2025/06/16時点）を誇ります。

今回は、同チャンネルの人気動画の中から『「俺の金取ったろ？」財布を届けてくれた少年に対して罵声を浴びせる大人…周りの人の行動に感動』をピックアップ。32万回以上再生（2025/06/16時点）されているこの動画では、財布を拾った少年に罵声を浴びせる大人を見て、周りの人々がどのような行動を取るのか検証しています。

財布を拾った少年に「金取ったろ？」と言いがかりをつける大人

歩いていた男性が、財布を落とします。それに気付いた少年が財布を拾い「これ落としましたよ」と言って、男性に渡します。

男性はお礼を言うこともなく、すぐさま財布の中を確認し「財布から金取ったろ？」と少年に詰め寄ります。

少年は「取ってないです」と否定しますが、男性は「一万円ここに入ってたの」「じゃあほかに誰が取ったの？」とまくし立て「一万円出せよ」「警察行くか？」と、厳しく追及します。

その様子を見ていた周囲の人たちが、行動を起こします。

最初にクローズアップされたのは、白い帽子をかぶった男性。2人を横目で見ながら通り過ぎようとしますが、男性が「出せ」「あ？」と強い口調で詰め寄るのを聞き「すみません、どうしたんですか？」と割って入ります。

男性が「この子が財布から金取ったんすよ」と説明すると、白い帽子の男性はすぐさま「自分見てたんですけど、取ってなかったですよ」と少年をかばいます。続けて「それより、言い過ぎじゃないですか？しかも小っちゃい子に」と、男性のきつい言葉を注意。

しかし、仕掛け人の男性は「拾ってすぐ取って、閉めることはできるじゃないですか」と言い、少年がお金を取った可能性があることを主張し続けます。それを聞いた白い帽子の男性は「そんな技、自分でも難しいですね」と、冷静に反論しました。

それでも仕掛け人の男性は「お前が出せば終わるの、この話」「出せって一万、早く」と、一向に引き下がりません。

白い帽子の男性は「本当に見てたんですよ」「取ってないもんね」と少年に確認し、少年が「取ってません」と言ったのを聞いて、仕掛け人の男性に証拠として、ポケットの中を見せることを提案しました。

次に登場したのは、黒いジャケットを着た男性。「どうしたんですか？」と、2人に話しかけます。

仕掛け人の男性が「この子が俺の金取ったんすよ」と状況を説明すると、黒いジャケットの男性は、少年の目線に合わせて腰をかがめ「でも財布拾っただけだよね？」と優しく確認。少年がうなずいたのを見て、改めて仕掛け人の男性に「拾っただけでしょ？」と反論します。

仕掛け人の男性は財布を広げながら「入ってないんですよお金」「一万円。入っていたはずなんですよ」と主張。すると、黒いジャケットの男性は「僕も後ろ歩いてたんで。普通に拾って渡しただけですよ。そんなお金取るようなことできないですよ」と、少年が潔白であることを証言します。

仕掛け人の男性は「本当に取ってないの？お前」と少年に再度確認すると、黒いジャケットの男性は少年側に立って寄り添いながら「拾っただけだよね？」と言葉をかけます。

しかし、仕掛け人の男性が「今だよ？言うなら」と続けたので、黒いジャケットの男性は「いやいやその前にありがとうでしょ？」とたしなめます。

その言葉に対し、仕掛け人の男性は「まだモヤモヤしているからありがとうは言えないっすわ」と反論。すると、黒いジャケットの男性は「でも拾ってくれて、渡しただけ。お金は取ってない。こんな子供にそんな言い方はないんじゃない？」と、大人げない言動を続ける仕掛け人の男性を注意します。

それでも「これでもし取られてたら洒落にならない」と引き下がろうとしない仕掛け人の男性に対し「大人として恥ずかしくないの？こんな子どもの親切心に。おかしいじゃろ？」「本当に（お金は）入っとったんかって？」と語尾を強めて抗議。

仕掛け人の男性が「入ってたはずなんですけど」と言い返すと「はずでしょ？入っとらんかったかもしれんのじゃない？」「それでそんな風に詰めてさ、この子の方が可愛そうじゃん」と、少年の正当性を主張しました。

3番目に登場したのは、近くに座っていた女性。「あの私、お財布を落としてからこの子が拾うまでちゃんと見てたんで。そんなことしてなかったですよ」と言い、誤解を解こうとします。

それを聞いた仕掛け人の男性が「お前本当に取ってないの？ん？言うならいまだよ」と、強い口調で詰め寄ります。すると、女性は少年を守るように2人の間に手を差し入れながら「もう怖がってますし、これ以上怖がらせてもなんの解決にもならないですよ」と男性をたしなめます。

続けて「とりあえず一度、自分でもう一度、お財布の中身、確認してみたらどうですか？」と提案。仕掛け人の男性は財布を見せながら「入ってないんですよ」と言うと、女性は「見てたんです。この子が、お兄さんが歩いてきて、財布落として、それで拾ってくれて、渡すまで見てたんですね。この子、本当にそういうことしてないんですよ」と、改めて少年の潔白を主張。

その上で「ただの優しさで、お兄さんに善意をお渡ししただけなんですよ」「そうやって人の優しさを疑ってしまうのって悲しくないですか？」と、男性を諭します。

続けて「もしねこの子が今、ここで傷ついてしまって、次に落ちてる財布を見た時にきっと怖くて、もう次はお財布拾えなくなっちゃうと思うんですよ。それぐらい大人の言葉って怖いし、重いと思うんですよ」と、男性の言葉がどれほど少年を傷つけているのかを説明。

そして「この子にかける言葉はそういう怖い言葉とか怒りの言葉じゃなくて、感謝の言葉をかけて欲しいなと思うんですけど」と、落ち着いて伝えました。

声をかけた3人はどんな思いを持っていたのか

その後、登場した3人の方それぞれに対し、撮影スタッフが「一連の流れが演技であること」をネタばらししました。そして「どうして間に入ってくれたのでしょうか」と質問。

最初に登場した男性は「優しさで拾ってあげただけなのに（仕掛け人の男性が）散々言ってて、すごい自分も苦しくなっちゃって」「だから助けたくなっちゃいました」と、そのときの心境を打ち明けました。

2番目に登場した男性は「大人の人からワーって言われると、たぶん、これぐらいの年だったら自分だったら泣いてるぐらいショックだろうなと思います」「嫌だろうなという記憶がすごい残ると思うんで、やっぱりそこだけは無くすことができたらなと思って。何か助けになればなと思って」と、自分の気持ちを伝えました。

3番目に登場した女性は「こんな小さな子どもが正しいことをしたのにそれを否定されてしまって、それほど怖くて辛い事ってないと思うんですよね」「なので、気がついたら止めに入らないといけないなと思って、それで（間に）入りました」と行動に駆り立てられた理由を説明しました。

動画のコメント欄ではたくさんの反応が！

この動画のコメント欄にはたくさんのコメントが寄せられていました。

まずは、ありがとうって大事だと思うし、子供の将来を思う発言に感動した。

三者三様の子どもの守りかた素敵だったよ。

人の優しさを疑うのは良くないという言葉が1番インパクトがあった。

守ってくれる大人の姿に涙が出ました。

正しいことをしたはずの少年が、大人に誤解され、罵声を浴びせられる。今回登場した3人は、このような不条理なことが見過ごせなかったのはもちろん、何より、少年の心の傷を心配して行動を起こしたようです。

少年が怖がらないよう優しく寄り添いながら、仕掛け人の男性に毅然とした態度で立ち向かった3人。その大人としてのあるべき姿から、多くのことを学べる動画でした。

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動画：『「俺の金取ったろ？」財布を届けてくれた少年に対して罵声を浴びせる大人…周りの人の行動に感動』
協力：『NotAlone～みんなひとりじゃない～』

NotAlone～みんなひとりじゃない～“Random Acts of Kindness”（あらゆる状況の中での不特定の人に対する親切な行為）をテーマとするさまざまな社会実験を行い、視聴者に届けているYouTubeチャンネル。プロの俳優が日常で起こり得るシチュエーションをリアルに演じ、その場に居合わせた人の心の中にある優しさや勇気を引き出す動画に、感動の声が多数寄せられている。
・Instagram：Not Alone〜みんなひとりじゃない〜
・tiktok：notalonejp
・X：NotAlone

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。