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「こういう『会』に入っているんだけど」いいところまでいってたのに…女性からの提案に「死にたい…」

  • 2025.9.30

出会いをぜんぶ、マンガにするマンガ家、つのだ ふむ(@tsunoda_fumm)さん。地方移住の実録や家族の病気など、印象的な画風とインパクトのあるエピソードを、X(旧Twitter)で発信しています。

偉人の名言を心のよりどころにする男・園田ヒロユキのお話。タモリさんの“名言”に振り回され、軸の見えない日々を過ごしているようです。

タモリの言葉に振り回されて

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X(旧Twitter):つのだ ふむ(@tsunoda_fumm

偉人の名言を心のよりどころに生きる男、園田ヒロユキ。なかでも彼の支えとなっていたのは、タモリさんのあの名言ーー「真剣にやれよ!仕事じゃねぇんだぞ」。
しかしその言葉に影響されすぎた園田の毎日は、どこか軸を見失っているようにも見えます

仕事にも人生にも「適当さ」を貫こうとする園田。けれど現実はそう甘くはなく、会社ではうたた寝して怒られ、やる気ある同僚には冷たい目線。気の抜けた姿勢が周囲との距離を広げ、孤独がにじみ出ていきます

そんなある日、飲みの席で久々に心を許せそうな女性・美希ちゃんと出会います。有村架純さん似の彼女に少し心が和らぐ園田でしたが、そこに現れたのは、かつて自分を小馬鹿にしていた学生時代の同級生。その瞬間、胸の奥がざわつきます。

「タモリの言葉があれば大丈夫」と自分に言い聞かせ、なんとか平静を装う園田。しかしその感情のざわめきは、美希ちゃんにはすっかり見透かされていたようで…。
「大丈夫ですよ」そう微笑んで差し出されたパンフレットには、なんと《宗教法人》の文字が。

絶望の中、月明かりの下で出会ったもうひとりの女性・りさこ。彼女は「月を見てるだけ」と静かに笑います。その何気ない一言が、いつのまにか園田の心をほぐしていくのです。

月はいつもと同じでも、「見えてたら見ます」。その素朴な言葉に、タモリの「どうでもいい」という達観と、園田の中に眠っていた小さな希望が重なります。

「救われた」と思った矢先、りさこは笑いながら言いますーー「一回も思ったことない!」

ぽかんと立ち尽くす園田。しかし、何気ない夜の出会いが、彼の人生をもう一度ゆるやかに動かし始めているようです。

※この作品はファクションです。実在の人物や団体とは関係ありません。

X(旧Twitter):つのだ ふむ(@tsunoda_fumm