1. トップ
  2. 旅行・おでかけ
  3. 沖縄本島からフェリーで20分。“理想郷”に一番近い神の島、「久高島」へ

沖縄本島からフェリーで20分。“理想郷”に一番近い神の島、「久高島」へ

  • 2016.4.29
  • 6327 views

沖縄本島東の沖に浮かぶ、久高島(くだかじま)。南城市から見える、「神の島」と呼ばれる小さな島です。 多くの人がイメージする沖縄の離島……石垣島や宮古島、竹富島など他の離島と異なり、久高島は集落と道以外は手つかずの自然が残され、人口もわずか270名程度の小さな島です。琉球王朝時代に神事がとり行われた、島全体が神聖な土地とされている島なのです。

聖地が点在し、立ち入り禁止の場所も

久高島は琉球神話において、琉球の創世神アマミキヨが天から降りてきて国づくりを始めた島とされています。

「土地は神様からお借りしているもの」と考える久高島には私有地はなく、御嶽(うたき)や拝み所(うがんしょ)などの聖地が点在しています。そのため他の離島と同じように海は美しくとも遊泳が禁止されている区域や、立ち入り禁止の場所もあります。

島の人以外は花や石ひとつでも持ち出すことはできないとされており、ルールやマナーを守った行動が必要になります。

沖縄本島の安座真港から船で約20分

久高島へ行くには、本島南部にある南城市知念の安座真港よりフェリーもしくは高速船を利用します。那覇空港から安座真港までは、ゆいレールと路線バスを使って約1時間。船に乗れば約20分ほどで到着します。

船待合所に着いたら、近くのレンタサイクル屋さんで自転車を借りましょう。1周8kmの小さな島なので、約1時間で島内を探検できますよ。

集落を通り過ぎ、森を抜けると、島の東西にはどこまでも青い海が広がります。

ニライカナイからやってきた神が船を停泊する場所とされている白砂のイシキ浜に、アマミキヨが降り立った場所といわれるカベール岬。ウパーマ浜やシマーシ浜など、サンゴ礁が広がる手つかずの絶景に、思わず感嘆の声が漏れてしまいます。

多くの方は日帰りで訪れますが、島にいくつかある民宿に泊まって、星空や朝日を眺めるのも素敵ですね。

最も神聖な霊地「フボー御嶽」

なかでも最も神聖な場所であり、久高島のみならず沖縄でも最高の霊地といわれるのが、島の中央にある「フボー御嶽」です。琉球神話にも登場する御嶽の一つで、今でも多くの祭祀がここを舞台に執り行われています。

女性を守護神とする母性原理の精神文化が根づく久高島では、かつて男子禁制の地でしたが、現在は祭祀の時に島の神女が入るのみで、男女を問わず全面的に立ち入りは禁止。

入り口で拝むだけでも聖地らしい厳かな雰囲気が感じられる「フボー御嶽」は、島民にとって非常に大切な聖地です。

港近くにある食堂で、久高島の名物を

観光地ではない久高島にはコンビニやスーパーはもちろん、銀行や娯楽施設などもありません。

港近くにある食堂「とくじん」で、海を見ながら名物の海ぶどうやニガナ(薬草の一種)和え、特産のイラブー汁など、伝統的な沖縄料理をいただくことができます。

○とくじん

[所]沖縄県南城市知念字久高249-1

[TEL]098-948-2889

[時間]11:00~15:00(14:00L.O.)、17:00~22:00(21:00L.O.)

[休]不定休

※冬期や気候によっては早めに閉店する場合があります。

くがにまぁすと呼ばれる真塩は、久高島の特産品。旧正月元日に汲み上げられた海水を炊いて作られる塩は、料理だけではなくクッキーや石鹸などさまざまな用途に使われています。

観光客も少なく、静かに訪れる夕暮れのメーギ浜は、息を飲むような美しさ。自然豊かなこの島で刻々と移り変わる空の色を眺めていると、島人が神に感謝の気持ちを捧げる意味が少しわかるような気がします。

琉球王朝時代から現代まで、信仰と伝統が守られてきた久高島。「神の島」のパワーを感じたくなったら、沖縄旅行の際にぜひ訪れてみてくださいね。

元記事を読む