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「保育士なんて底辺の仕事、今すぐ辞めろ」義父が放った「ありえないひと言」に絶句した日

  • 2025.5.23

保育士として働いている私は、27歳で結婚し、年子で長女、次女を出産。その後、職場復帰しました。そのため、保育園のお迎えは実母と義父母にお願いしていたのですが……。義父母がお迎え担当の日、決して埋まらない価値観の相違を感じる出来事があったのです。

父の仕事を批判する義父

思い返せば、私と義父母との価値観の相違は、両家顔合わせのときからありました。

私の父は自営業なのですが、父の職業を聞いた義父が「自営業なんて不安定な仕事、よくやっていますね」と冷たいひと言。そのうえ「僕は○○大出身。◯◯企業で定年まで働き、◯◯の開発をやっていました。車は◯台乗り換えています」と、嬉々として話しだしたのです。

そんな義父の様子に私も両親もかなり驚きましたが、父は当時騒がれていた銀行合併になぞらえて「銀行だって、証券会社だってどうなるかわからない時代です。どんな仕事もリスクは同じですよ」と返していました。

その後、結婚し、長女、次女が生まれたあとも「男は生まないのか? どうしてだ?」と聞いてくるなど、義父とは価値観の相違を感じることが度々ありましたが、波風をたてたくなかったので黙って聞いていました。

保育士である私を…

私は保育士をしており、わが子の保育園のお迎えは実母と義父母にお願いしていました。ある日、義父母宅に子どもたちを迎えに行ったときのことです。テレビでは、深刻な保育士不足や保育士の待遇改善について、国会で議論されたという報道が流れていました。

そのニュース報道を観た義父は、保育業界が一般企業と比べて、かなり給与格差があることを知り、激怒したのです。しかし、それは「保育士不足」や「保育士の待遇がよくない」ということではなくて、私が「保育士」という仕事に就いているということでした。

義父に言わせると「給与と呼べるものは30万円から。給与が低いなんて、底辺の仕事だ」ということらしいのです。そして「すぐに、通信教育講座で資格を取り、ちゃんとした仕事に就くように」と言われてしまいました。

私が、どれだけ保育士の仕事、福祉の仕事の素晴らしさについて話しても、受け入れてくれません。価値観がまったく違うだけでなく、他人の意見すら聞いてくれないのです。その後も6年ほど、新聞に通信教育講座の広告が入るたびに、早く資格を取るように言われ続けました。

娘の破談を招く義父

しかし、この義父の身勝手な発言は、私に限ったことではないようでした。夫の妹、義父にとっては実娘の彼氏にも同じことをしたようで、結果、義妹の結婚が破談になったことがあったようです。その後、義妹は別の方と結婚しましたが、実家とは距離をおいているよう。そして、もうひとりの義妹の夫も、寄りつかなくなってしまいました。

他人とは価値観の相違があることを認めようとせず、自分の思うこと、好きなことだけを言い続けてしまう義父。その事実に気づく気配はなさそうですが、私は義父を反面教師にして、「結婚」では他人の価値観を受け入れることの大切さについて勉強した気がしています。

文:波間咲子/女性・主婦
イラスト:すうみ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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