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【井浦新さんインタビュー】どんなに苦しくてもその中に見える喜びや生きがいを描く“人間賛歌”

  • 2025.5.21

Iura Arata 井浦新

出典:シティリビングWeb

人気作「岸辺露伴は動かない」の第1話として描かれた「懺悔室」がファン待望の映像化。謎の男・田宮を演じる井浦新さんは、かねてから作者・荒木飛呂彦さん作品のファンだったそう。

「『懺悔室』には荒木先生の趣味、考え方、ストーリーの作り方といった初期衝動が詰まっていると思います。岸辺露伴シリーズは、妬み・恨み・喜び・幸福と、より人間の本質の部分の生々しさを描く物語。どんなに苦しくてもつらくても、その中から見えてくる喜びや生きがいを描く人間賛歌だと思っています」

思い入れの深い作品への参加に、普段とは違う感情も。

「原作だけでなく映像のファンでもあったので、高橋一生くんが露伴として目の前に立ったとき、『露伴が目の前にいる!』と、嬉しさが止められなくてニヤニヤしてしまいました(笑)。ファンの状態を切り捨てて田宮を演じるのはとても大変でしたが、ほかの作品ではなかなか味わえない感覚です」

映画版ではオリジナルストーリーも追加。

「田宮の人物像はすごく膨らんでいます。人間のズルさや情けなさ、弱い部分を背負って田宮はこの作品の中にいると思うので、しっかりとそこを表現することで作品の魅力を増したいと思いながら演じました。田宮は反面教師かもしれませんし、もがきながら生きている姿がどこか滑稽でチャーミングにも見えて人間らしいと感じるかもしれません」

撮影はすべて、イタリア・ヴェネツィアでロケ。

「一番早い観客になろうと、自分が出ていないシーンでもなるべく撮影現場にいて、他のキャストのみなさんの芝居を楽しませてもらいました。撮り順はバラバラですが、これが一本の作品になったときに僕はどう感じるんだろうとワクワクしていました」

初回のドラマ放送から5年。現場には多くの愛が溢れていたそう。

「一生くんをはじめ、ここまで作り上げてきたキャストやスタッフ、今回新たに参加したキャスト、イタリアのスタッフのみなさん全員の深い愛を感じました。原作への愛、仕事への愛、芝居への愛…それらすべてをさらけ出してぶつかり合う姿は本当に素晴らしかったです」

井浦新さんの“働く”インフラ

Q.仕事をする上で大切にしていることは?

その仕事を好きになることです。好きなものを仕事の中で見いだしたり、好きなことを仕事にしたりどちらでもいいと思います。お芝居のことでいえば僕はあとから好きになりました。演技経験のないモデルだった自分に、ご縁があって声をかけていただき、1人の人間を作っていくことはこんなにも苦しくて難しくてなんてやりがいのあるステキな仕事なんだろうとなり、演じることが楽しいと思えるようになりました。

Q.困難に直面したとき、どう乗り越えていますか?

正直、乗り越えたかどうかはわかりません。どんな仕事でもそうですが、それぞれ大変なことはあると思います。苦手なこと、嫌なことから逃げていたら「乗り越えたかどうかわからない」ことにすらわからないと思います。まずはまっすぐぶつかってみないと始まりません。ぶつかってダメだったとしても何かの経験を与えてくれて、次の壁に当たったときに背中を押す栄養になってくれるはずです。

【Check】

出典:シティリビングWeb

5月23日(金)全国公開

(c) 2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会 (c) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

荒木飛呂彦さんの人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」の原点となるエピソード「懺悔(ざんげ)室」を映像化。漫画家・岸辺露伴(高橋一生)は、ヴェネツィアの教会で仮面を被った謎の男・田宮(井浦新)のある懺悔を聞く。それは「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。

【PROFILE】

1974年生まれ、東京都出身。1998年、映画「ワンダフルライフ」で初主演。近年の主な出演作に映画「ラストマイル」「徒花-ADABANA-」、ドラマ「無能の鷹」「アンメット ある脳外科医の日記」など。また映画館を応援する「MINI THEATER PARK」、アパレルブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY」ディレクター、サステナブル・コスメブランド「Kruhi」ファウンダーを務めるなど、その活動は多岐にわたる

取材・文/高木明日美(シティリビング編集部)、撮影/大川晋児、ヘアメイク/山口恵理子、スタイリスト/上野健太郎

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