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子どもの集中力が続かない時はどうすればいい?家庭での接し方は「楽しい」がポイント

  • 2025.5.18

子どもの集中力がないのが気になってしまう・・・どうしたら集中力がつくんだろう?そんな悩みについて、主に「集中力」について全国で講演活動を中心に活躍されている、株式会社脳レボ代表取締役の川谷潤太さんに、集中力を育てるヒントについてお答えいただきました。

ママ広場

「勉強を始めてもすぐ飽きてしまう」「ダイニングテーブルに向かっても、気がついたら鉛筆をクルクル・・・」 そんなお子さんの姿に、モヤモヤした気持ちを抱いたことはありませんか?
でも、安心してください。集中力は生まれつきの才能ではなく、「環境」と「関わり方」で少しずつ育っていくものです。
 今日は、日々のご家庭の中で取り組める「集中力を育てるヒント」を、3つの視点からお届けします。

1. 自宅で集中できないのは、当たり前?

保護者の方からよくいただく質問に、こんなものがあります。
「学校や塾ではできるのに、自宅学習になるとまったく集中できないんです・・・」
実は、これにははっきりとした理由があります。

理由その1:「環境」が違うから
学校や塾は「勉強するための空間」として設計されています。
 一方、自宅は「生活するための空間」。そこには、テレビ、マンガ、スマホ、家族の声・・・といった“心を引きつける誘惑”がたくさんあります。

集中とは、「今やるべきこと」と「心(意識)」がぴたっと一致した状態のこと。
 環境がそれを妨げているなら、子どもが集中できないのは当然なのです。

理由その2:「興味」がわきにくいから
もう一つの理由は「興味」の問題です。学校や塾では、新しいことを学ぶ刺激や、先生の工夫された声かけがあり、自然と“学びたい気持ち”が引き出されます。
 ところが家庭では、学習に対する「興味」を引き出す工夫がなされていないことも少なくありません。つまり、「心(意識)が向かない」=「集中できない」という状態に陥りやすいのです。

2. 集中力が続く子にする、家庭での接し方

では、どうすれば家庭でも子どもが集中しやすくなるのでしょうか?
 そのカギは「親の関わり方」にあります。

「褒める」よりも「一緒に楽しむ」

子どもをやる気にさせたいとき、「えらいね!」「頑張ってるね!」と声をかけることは多いでしょう。
 確かにこれは、短期的には効果的です。

でも、長期的に集中力を育てるには、学習内容そのものに「興味」が湧くような関わりが必要です。
 「この漢字、どう読むの?ママも知らなかったな!」
 「一緒に調べてみようか!」

そんなふうに、親自身が学びに興味を示すと、子どもも「なんだか楽しそう」と感じるようになります。

子どもは『楽しい』と思えることに対して、驚くほど集中力が持続します。
 ゲームや運動で夢中になるように、学びの中にも「ワクワク感」を見つけられるようにしてあげましょう。

3. 勉強の場所は「どこでもOK」

勉強は机に向かって、まっすぐ姿勢を正して・・・というイメージがあるかもしれませんが、実はどこで勉強してもいいのです。
リビング、勉強部屋、ベランダ、時にはベッドの上でもかまいません。
大切なのは「自分に合った場所」に気づいていくこと。
勉強してみて、「ここだと集中できないな」と感じる経験を通して、子どもは少しずつ“自分の集中できる場所”を見つけていきます。
親が無理に「この部屋で勉強しなさい」と決めつけるのではなく、本人に選ばせてあげることが、結果的に集中を引き出す一歩になります。

4. オススメの集中力アップ法

テニスボールを2個用意します。家で勉強する前に、たった3分!このテニスボールを2個積み上げる練習をしてみましょう。コツを掴むまでは少し時間がかかるかもしれませんが、慣れてくればすぐにボールを積むことができます。たったこれだけで驚異的に集中力がアップし、記憶力が上がったり、勉強効率が高まりますので、ぜひ遊び気分でお試しください。

おわりに:「集中できない」のは悪いことではない

「集中できない子=だらしない子」と思われがちですが、そんなことはありません。

子どもたちは皆、集中する力を持っています。
 ただその対象が、今は「ゲーム」や「遊び」かもしれないだけのこと。
 それを「勉強」に少しずつ移していくために、「環境」「興味」「声かけ」「場所」などを工夫していくのが、私たち大人の役目です。

何より大切なのは、「集中しなさい!」と押しつけるのではなく、子どもが“自分で集中したくなる”ように導いてあげること。
 それは、親のほんの少しの関心と共感から始まります。

今日から、子どもの「やりたい」に寄り添う声かけを、ぜひ試してみてください。
 きっと、今までとは少し違うお子さんの表情に出会えるはずです。

執筆者

プロフィールイメージ
川谷潤太
川谷潤太

株式会社脳レボ代表

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校⻑に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。
その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。
2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども‧保護者‧教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者も12万名を突破。
脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。

株式会社脳レボ

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