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ロゼワインの簡単おもてなしスタイル ~前菜レシピ付き

  • 2016.4.28
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いま、世界的に人気が高まっているロゼワイン。ナチュラルな味わいでどんなシーンにもマッチしやすく、肩肘張らずに気軽に飲めるのが魅力。普段の食卓はもちろん、ホームパーティに取り入れると、軽やかでセンスよく見えます。

今回は、東京都港区の南仏料理レストラン「Rehab」(リハブ)のシェフソムリエの笹原愛曜さんと同レストランのシェフである廣田駿さんに、ロゼワインの愉しみ方やおもてなしレシピを教えていただきました。

迷ったら南仏・プロヴァンスのロゼワイン!「南仏・プロヴァンスは、生産量の約8割をロゼワインが占めるロゼワインの名産地。ロゼワインがまだよくわからないという人は、まずはプロヴァンス産から試してみてください」(笹原さん)

いまや世界各地でロゼワインが造られるようになり、いろいろな味のバリエーションが楽しめるようになりましたが、やわらかく繊細な味わいのプロヴァンスのロゼワインは、歴史も深く、センスがよいそう。日本人の口にもよくなじみます。

「プロヴァンスという土地も魅力的です。食材も豊富で、風光明媚な地中海があり、そこで造られているワインであることにも惹かれます」(笹原さん)

プロヴァンスやコートダジュールは、フランスのバカンスのメッカです。リゾートの太陽の下には、よく冷やしたロゼワインが似合いますね。日本でもこれからの季節ならアウトドアシーンにもぴったり。飲むときは種類にもよりますが、8度前後によく冷やして。アウトドアやおもたせのときは、氷を入れるとワインクーラーとして使える“アイスバッグ”があると便利です。

No.1アペリティフ! 「ロゼ・ア・ラ・ローズ」

数あるプロヴァンスのロゼワインのなかでも「ナンバーワンアペリティフ」と笹原さんが太鼓判を押すのが、13世紀からの歴史があるプロヴァンスの老舗ワイナリー、ファミーユ・スメールの「ロゼ・ア・ラ・ローズ」。印象的なラベルは中世の細密画をモチーフにデザインされたそうで、お花感覚でテーブルの上に飾るのも素敵です。

「エレガントでフレッシュ感のある辛口ロゼワインは、やわらかで丸みがあり、酸味とのバランスが絶妙。スグリや野いちご、ピーチの風味もあります。いろいろなテクスチャーを備えつつ、非常に繊細な味わい。アペリティフとして、または前菜と合わせて飲むと、ワインの良さがよく感じられると思います。初心者から玄人まで幅広い人に満足してもらえるワインなので、最初の1本にぜひ。炭酸が苦手な方のアペリティフにも最適です」(笹原さん)

そんなワインによく合う、簡単なのにセンス抜群の前菜レシピを廣田シェフに教えてもらいました!

意外な組み合わせに驚き! 「メロンのアーリオオーリオ」のレシピ

メロンの果汁感を活かしたシンプルな料理です。にんにくとパスタ以外は火を入れていないので、フレッシュな果汁感をたっぷり備えつつ、スパイスやハーブを巧みに効かせてあるため、料理としての味のまとまりも抜群。生ハムの適度な塩分でお酒もすすみます。

「ロゼ・ア・ラ・ローズ」はピーチのニュアンスもあるワインなので、夏になったらメロンのかわりに桃を使うのもおすすめです。

(所要時間約15分)

<材料> 2人分

・赤玉メロン …1/2個分(小ぶりなもの)

・にんにく …1かけ分

・オレキエッテ(ショートパスタ) …50g

・オリーブオイル …約60cc

・生ハム …2枚

・バジル(生) …1把

・塩 …適量

・黒こしょう …適量

<下準備>

・赤玉メロンを切り、種の部分をざるで濾して果汁をとる。実の部分は食べやすい大きさにざく切りにする。

・オレキエッテ(ショートパスタ)を茹でておく。

・にんにくは皮をつけたまま上から軽くたたいておく。

<作り方>

1) 鍋にオリーブオイル60cc、にんにくを入れて弱火にかけ、香りがつくまで炒める。

2) 氷を入れたボウルの上にさらにボウルを重ね、事前にとっておいた果汁と(1)のオイルを入れて混ぜる(※にんにくは抜く)。

3) ざく切りにしたメロンを入れて混ぜ、味をみて塩を適量加え、さらにパスタを入れて軽く和える。

4) 皿に盛り付け、生ハムとバジルを上から飾り、黒こしょうをかける。お好みでオリーブオイルをたらす。

★ポイント★

・オイルににんにくで香りをつけると、味がぐっとまとまります。かけらのまま使うことでにんにくの刺激がおさえられますが、強い風味がお好みならみじん切りにしてもOK。その場合はバジルよりミントが合います。

・最後にかけるオリーブオイルは香りのよい良質なものがおすすめです。

愛らしいロゼ色のワインとお料理があれば、ゲストの気分もあがり、いつもより会話も弾むはず。次のパーティでは、ぜひロゼワインで乾杯してみては?

プロフィール■笹原愛曜(ささはらやすあき)さん /写真左

オーバカナルでギャルソンとして働いたのち、都内の有名レストランでソムリエとして勤務。2012年6月に独立し、「Rehab(リハブ)」をオープン。2015年6月より、定食スタイルで気軽に南仏料理が楽しめる店としてリニューアル。

■廣田 駿(ひろたしゅん)さん /写真右

フランスのアルザス地方にある「オ・クロコディール」やプロヴァンス地方の「オストー・ド・ボーマニエール」など星付きレストランで経験を積み、帰国後はベージュトーキョーの立ち上げスタッフ、「マンダリン オリエンタル ホテル 東京」のフレンチレストラン「シグネチャー」などで活躍。2015年6月より「Rehab」シェフに着任。

Rehab (リハブ)

東京都港区白金2-2-2 MHMビル 2F Tel.03-3447-6310

http://rehabtokyo.net/「LOVE ROSÉ」とは?ワイン・コンサルタント、株式会社BONS VIVANTSの代表、副島美佐子さんを中心にワイン業界のプロたちが集結し、世界中の様々な産地のロゼワイン(スティルワイン)の美味しさ、美しさ、楽しみ方、合わせる料理の幅広さなど、洗練されたロゼワインの奥深い魅力を日本でも広める普及活動を行う。毎年様々なテーマでロゼワインを楽しむ大規模イベントを開催。

2015年は7月半ばより「ワインバー マルゴ」グループでスタンプラリー、9月27日(日)には鎌倉の邸宅でガーデンパーティーイベントを開催予定。

マルゴHP: http://www.marugo-s.com/

FB:https://www.facebook.com/LOVE.ROSE.WINE

「ロゼ・ア・ラ・ローズ」

問い合わせ先/ 株式会社ヴァンクロス Tel.03-6277-1480

(古屋江美子)

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