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『Take Me Out』、『昭和から騒ぎ』、『EOL(イー・オー・エル)』【伊達なつめさんの一押しステージ情報】

  • 2025.5.16

演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は『Take Me Out』、『昭和から騒ぎ』、『EOL(イー・オー・エル)』の3本をピックアップ!

舞台『Take Me Out』2025

マッチョなイメージのメジャーリーグのロッカールームで、もしもゲイであることをカミングアウトした選手がいたら……。2003年ブロードウェイ初演時はもちろん、現在もさほど環境に変化はない分、よりシビアに感じるかも。無口な日本人投手も登場する多人種業界のリアルを、日本キャストのみで見事に描く藤田俊太郎の出世作でもある。今回は初演以来のレジェンドとルーキーの2チーム版。

作=リチャード・グリーンバーグ 翻訳=小川絵梨子 演出=藤田俊太郎
出演=【レジェンドチーム】玉置玲央、三浦涼介、章平、原 嘉孝、小柳 心 他
【ルーキーチーム】富岡晃一郎、八木将康、野村祐希、坂井友秋、安楽信顕 他
5月17日(土)~6月8日(日) 有楽町よみうりホール ※名古屋、岡山、兵庫公演あり
(問)チケットスペース ☎03-3234-9999

シスカンパニー公演『昭和から騒ぎ』

三谷幸喜が初めてシェイクスピア喜劇の翻案に挑戦――というのも目を引くけれど、さらに新鮮なのは、作品が男女2組の恋愛騒動を描く『から騒ぎ』であること。つまり、三谷のラブコメ――というありそうでなかったシチュエーションなのでは!? しかも大泉洋と宮沢りえ以下、最強にもほどがあるキャストで。

原作=ウィリアム・シェイクスピア(河合祥一郎訳「新訳・から騒ぎ」〈角川文庫〉より)
翻案・演出=三谷幸喜
出演=大泉 洋、宮沢りえ、竜星 涼、松本穂香、松島庄汰、峯村リエ、高橋克実、山崎 一
5月25日(日)~6月16日(月) 世田谷パブリックシアター ※大阪、福岡、札幌、函館公演あり
(問)シス・カンパニー ☎03-5423-5906

『EOL(イー・オー・エル)』

ともにノイマイヤー時代のハンブルク・バレエ団を支えた名ダンサーであり、至高のパートナーシップでも魅了するリアブコとアッツォーニ。さらに唯一無二の精緻なテクニックと表現力を持つ二山治雄が加わる垂涎の顔合わせだ。濃密な小空間で、スペシャルな3人による美しくも緊迫感漲るダンス・ドラマを堪能する、夢のような90分。

振付=クリスティーナ・パウリン、ティアゴ・ボルディン、マーク・ジュベテ
クリエイティヴディレクション=井上ユミコ
出演=シルヴィア・アッツォーニ(ハンブルク・バレエ団プリンシパル)、アレクサンドル・リアブコ(ハンブル
ク・バレエ団プリンシパル)、二山治雄
演奏=ミハウ・ヤウク(ピアノ)
5月23日(金)~25日(日) 彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
(問)EOL事務局 ✉ info@eol-japan.com

文=伊達なつめ

※InRed2025年6月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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