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「親がエアコンをつけてくれない」やっと納得してくれた“効果的な声かけ”が学びだった

  • 2025.6.21
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出典:Photo AC ※画像はイメージです

高齢者の中には、冷房をつけたくないという方も多いですよね。しかし、地球温暖化が進み、夏の暑さは昔と違います。子どもの立場としては、どうにかしてエアコンを使用してもらいたいところ…。

SNSに「親がエアコンをつけてくれなくて困っている」「親に何度言っても『エアコンをつけるのはもったいない』と言ってつけないので心配」といった趣旨の投稿がされ、話題になりました。

そんな投稿が話題になる中、同じ悩みを持つ方々が、どんな方法で親を説得しているのかを調査しました。

エアコンを付けたがらない高齢の親を、どう説得していますか?

熱中症のニュースを見せる

熱中症の危険性を伝えるNHKのニュースをたくさん見せていると、クーラーをつけてくれるようになりました。
(20代男性・会社員・東京都)
ニュースで報道されている熱中症の動画を親に何回も見せていると、次第に親もクーラーを付けてくれるようになりました。
(20代女性・会社員・大阪府)

第三者から伝える

口で言うよりも、温度計など数値を示す。どうしてもだめなら、いつも行っているお医者さんの口から説得してもらうようにお願いする。
(40代女性・専業主婦・岡山県)
93歳の母親は、健康が自慢で強がりです。山の上にあり、昔の家なので「窓を開ければ涼しい」とエアコンをつけませんでした。しかし、孫娘が「長生きして欲しい」からつけてと言ったら、つけるようになりました。
(60代男性・団体職員・神奈川県)

基準を設ける

一定の気温になるとアラームが鳴る温度計を購入し「これが鳴ったらエアコンを付けてね。体感ないかもしれないけどかなり暑いから」と何度も説得した。
(30代女性・事務・神奈川県)
温湿度計を渡して、暑さを感じなくても○℃、○%になったらつけるよう説明した。私の意見だけだと弱いので、医者に言われたと言った。
(30代女性・パート・大阪府)

お金の心配を減らす

エアコンをつけないことで電気代を節約するつもりらしいですが、熱中症になって病院代がかかるよりも、エアコンの電気代のほうが安くなることを説明してつけてもらいました。
(30代男性・無職・大阪府)
「今は省エネ仕様でそんなにお金がかからない。だから暑い時には遠慮なく使用すればよいのだ」と説明して説得する。
(30代男性・会社員・岡山県)

「自分(親)の体のため」以外の理由をつくる

窓を開けたり、扇風機やサーキュレーターをつけるところから始めて、暑くなってきたら、猫が居るから猫のためにつけると言ってエアコンをつける。親のためにだとつけなくていいと言われるから、親以外のためと言う
(40代女性・会社員・静岡県)
孫には甘い人達なので、「孫が暑がりだからつけてほしい」から始まり「孫が来た時だけつけてたら、お父さん達の体がエアコンに慣れてないから体調を崩すかも。ちょっとずつ慣らしていけば」と促しました。
(30代女性・パート・京都府)

何度も説得する

室内でも熱中症になる!年齢がいくにつれて熱中症にもなりやすいからつけて!と何度も説得してつけてくれるように最近なりました。
(30代女性・専業主婦・関東地方)
何度も熱中症になったらどうなるのか、どんな風に危険なことになるのかを説明をしていると、親も諦めてクーラーをつけるようになってくれて安心しました。
(40代女性・会社員・北海道)

室内でも危険だと伝える

最近の熱中症は外だけでなくて、家の中でエアコンもつけず水分もあまりとっていないと、気づかないうちに熱中症になり、病院に行く人もいるんだよと伝える。そうすると、クーラーをつけてくれるようになった。
(20代女性・専業主婦)
「今は昔と違って気温が高くて、家の中でも熱中症になってる人がいっぱい居るんだよ。入院生活を送りたくないのであれば、クーラーをつけて予防してね」
(30代女性・会社員)

様々な工夫が明らかに

高齢になると、体の熱を外に放出する熱放散能力が低くなりがち。さらに、体温調節機能が低下しやすく、暑さを感じづらくなります。

数字として「気温や湿度」を確認できるようにすること、喉が渇いたと感じていなくても定期的に水分を摂取すること、冷房などを使い室内を涼しい状態にしておくことが大切です。

「エアコンは体に悪い」「電気代がかかりすぎる」と思い込んでいる高齢の方も多く、何度「今は違うんだよ」と説得してもなかなか親が聞き入れてくれず困っているという方も多いでしょう。

今回寄せられた意見では、「ニュースを見せる」「何度も伝える」「第三者から伝える」など、親が受け入れやすいよう工夫をしている方が多く見られました。温度計を設置し、具体的な「基準」を設けているという意見も寄せられました。

「これは試してみたい!」と思えるものも多かったのではないでしょうか。

夏は始まったばかりで、まだつけるのは早いと思っている方もいるかもしれません。しかし、熱中症は時に命を落とすことも。

説得には時間がかかりそうですが、離れて暮らしていても親の体調を気にかけて、「水を飲んで」「エアコンつけて」と声がけや働きかけをし続けていくことが大切ですね。



※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
・調査期間:2025/06/17〜2025/06/18
・調査対象:全国/18歳以上/性別不問/親御さんが「エアコンをつけたがらない(つけたがらなかった)」方のみ対象
・有効回答数:200

参考:熱中症ゼロへ!「熱中症、こんな人は特に注意! 高齢者」
https://www.netsuzero.jp/learning/le05