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むっず!【咳嗽】この漢字読める?→読めそうで読めない難読漢字の正解は?

  • 2025.6.5

日常生活の中で何度も体験しているのに、その名称を漢字で見ると一瞬で読み方がわからなくなる――そんな日本語が数多く存在します。

今回取り上げるのは、身体の不調にまつわる漢字「咳嗽」。

体のある“反応”を意味する言葉であり、医療機関や文献などでは比較的見かける機会があるものの、一般的な読み方としては浸透していないため、難読漢字として注目されています。

さて、「咳嗽」はいったい何と読むのでしょうか。

問題

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この2文字、いずれも「口へん」がついており、何か声や音、呼吸器に関係しそうな印象を与えます。

「咳」は「せき」と読むことは比較的知られており、「咳が出る」など日常でもよく使われます。一方で、「嗽」はあまり見慣れない漢字で、単独で読む機会は少ないでしょう。

そのため、「咳嗽」と並んだとき、「せきそう」や「こうそう」などと推測する人も多いかもしれません。

ここでヒントです。

この言葉は、風邪のときなどに出る“ある音”や“反応”を意味します。ほとんどの人が経験している現象です。

答え

それでは正解を発表します!

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「咳嗽」の正しい読み方は

がいそう です。

解説

「咳嗽(がいそう)」とは、咳(せき)の医学的な名称であり、主に医療・看護・薬学の分野で使われる専門用語です。

咳(せき)をすること。咳。
『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

つまり、「咳嗽」とは、空気中の異物や分泌物を排除するために、気道から空気を強く吐き出す一連の生理反応――すなわち「咳」のことを指します。

◆「咳」と「咳嗽」の違い
「咳」は日常語で、広く一般に用いられますが、「咳嗽」はより専門的・臨床的な文脈で使われます。たとえば医療文献や処方箋、問診票などに「乾性咳嗽」「湿性咳嗽」といった形で登場します。

  • 乾性咳嗽(かんせいがいそう):痰を伴わない乾いた咳
  • 湿性咳嗽(しっせいがいそう):痰を伴う湿った咳

これらの分類は、症状の鑑別や治療方針を決定するうえで重要な手がかりとなります。

なお、「咳嗽」という漢字は、特に薬剤師・看護師・医師などの医療関係者にはなじみ深いものですが、一般の方にはあまり知られていません。

また、「嗽」という漢字は単体では「うがい(嗽ぐ=くちすすぐ)」という意味も持ちます。いずれにしても、口からの動作や反応に関連した漢字構成となっており、意味の手がかりにもなります。

まとめ

いかがでしたか?

「咳嗽」は「がいそう」と読み、意味は「咳をすること」、つまり一般的な「咳(せき)」を指す医学用語です。

病院で見かけても読み飛ばしていたかもしれませんが、知っておくと健康に関する情報をより深く理解することができます。

日常に潜む難読漢字のなかには、このように私たちの身体や暮らしに直結している言葉も多くあります。読み方を覚えることで、医療情報に対する理解力が深まり、より的確な自己管理にもつながるかもしれません。

ぜひこの機会に、「咳嗽=がいそう」を覚えてみてください。