【素面】この漢字読めますか？→「すめん」以外の読み方があります！

一見すると簡単に読めそうな漢字でも、実は読み方を間違えやすい日本語。日常的によく目にするのに、正しい読みを知らないという言葉も少なくありません。

今回ご紹介するのは「素面」という漢字。

特にお酒の席や、ちょっとした会話の中で使われることがあるこの言葉。実際に使ったことがあるという人もいるかもしれませんが、その正しい読み方、きちんとご存じでしょうか？

あらためて問われると、自信がなくなるかもしれません。さて、「素面」はなんと読むでしょうか？

問題

どこかで見たことがある、あるいは聞いたことがあると感じた方も多いのではないでしょうか。

「素」は「そ」や「す」、「面」は「めん」や「おもて」と読むことが一般的。

実は、「すめん」という読み方もありますが、それ以外の読み方があります。

実はこの言葉、ある“特定の状態”を表す、日常会話にもよく登場する日本語なんです。

ここでヒントです。

この言葉は、酔っていない状態、つまり「お酒を飲んでいない」状態のことを表します。

それでは、正解を発表します！

「素面」はしらふ と読みます。

「素面（しらふ）」とは、お酒を飲んでいない状態、酔っていない状態を意味する言葉です。

〔名〕酒に酔っていないこと。また、その人。しらよい。
『精選版日本国語大辞典』（小学館）

つまり「素面で話そう」「あいつはまだ素面だ」などのように使われ、酔っていない＝冷静であるというニュアンスが含まれることも多いのが特徴です。

なお、「しらふ」という読み方は漢字表記が一般的ではないため、平仮名で表記されることもよくあります。そのため、「素面＝しらふ」と認識しにくいのが、難読漢字として注目される理由の一つです。

また、江戸時代などの古典文学においても「素面」という表現は見られ、現在の日本語としても引き継がれている歴史ある言葉です。

いかがでしたか？「素面」は「しらふ」と読み、意味は「お酒を飲んでいない状態」「酔っていない状態」です。

読み方を知らないと、「そめん」や「すめん」などと間違えてしまいそうな漢字ですが、意味を知れば日常のあらゆる場面で使われていることに気づくはず。

難読漢字の魅力は、こうした「知っているようで知らない日本語」の発見にあります。

これを機に、「素面＝しらふ」という日本語の美しさと深さをぜひ覚えてみてくださいね。