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海外の『役所』に行くも不在 現地人に聞くも「これが普通」まさかの“営業方式”に驚愕<海外エピソード>

  • 2025.6.29
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出典:photoAC(写真はイメージです)

今回は、Yukioさん(30歳・自営業)がマレーシア滞在中に経験した、「日本と異なる営業時間のゆるさ」によるカルチャーショックをご紹介します。

約8年前、マレーシアの首都クアラルンプールで日本語教師として暮らしていたYukioさん。現地生活に少しずつ慣れてきたある日、思わぬ“マレーシアらしさ”に出会ったのは、まさかの「営業時間」でした。

看板は「営業中」なのに…?店が開いていない不思議な光景

生活にも慣れてきて、休日にはカフェ巡りやローカルな食堂を開拓するのが楽しみだった私。

ある日、近所で評判のパン屋さんに朝ごはんを食べに行こうと決め、Googleマップで営業時間を確認した上で、朝8時すぎに足を運びました。

お店の前に着いてみると、看板にはしっかり「OPEN」の文字。しかし、シャッターは閉まっていて、誰もいない。

え、やってるの?やってないの?どっち?

混乱した私は、しばらく様子を見ていたのですが、10分経っても誰も戻ってくる気配はありません。結局その日は諦めて、別の店に行くことに。

これが私にとって、“営業時間は参考程度”というマレーシア文化の最初の洗礼でした。

役所も“気まぐれ”!?午後に行ったら閉まっていたことも

お店だけではありません。

別の日、滞在ビザの手続きで役所に行ったときのことです。午後2時ごろに訪れると、カウンターには「LUNCH BREAK(お昼休憩)」の紙が置かれていて、担当者はどこにも見当たらず…。

じゃあ何時に戻ってくるんだろう?」と職員らしき人に聞くと、「うーん、あと30分か1時間?そのくらいじゃない?」と、かなりアバウトな返答。

結局、その日は窓口が再開するのを待つことなく、翌日に出直すことになりました。

「突然の閉店」は日常茶飯事

他にも、営業中に入った食堂で「ちょっと出かけるから、また今度にして」と言われたり、夕方の買い物で訪れた商店が「今日はもう閉めたよ」と言って店じまいしていたり。

最初は戸惑いの連続でしたが、現地の人に聞くと「ああ、それ普通だよ」と笑われたんです。

急に用事ができたから店を閉める、昼寝したいから閉める――そんなことも、マレーシアでは珍しくないそう。

営業時間を信じすぎないことが“コツ”

こうした経験から私が学んだのは、「営業時間はあってないようなもの」ということ。

Googleマップの表示もあまりあてにならないですし、突然の休業もザラです。

そこで、私なりに編み出した“マレーシア的対策法”がこちら。

  • 訪れる前にSNSや電話で営業状況を確認する
  • 「今日は閉まってるかも」と思っておく
  • 第一希望が閉まっていたときのために、代替案をいくつか用意しておく

日本のような「毎日決まった時間に開いて、きっちり閉まる」というスタイルに慣れていると、最初はストレスを感じるかもしれません。

でも、そういう“ゆるさも含めて、マレーシアの魅力なのだと思います。

「閉まってても仕方ないか」と思える余裕が大事

マレーシアでは、営業時間もスケジュールも、天気のように変わりやすいものです。「開いてるはず」と決めつけるより、「開いてたらラッキー」くらいに思っていたほうが、ずっとラクに過ごせます。

これからマレーシアを訪れる予定のある方は、ぜひ少しでもこの“ゆるさ”を頭の片すみに置いておいてください。

「きっちり動くこと」よりも、「どう動くか」を柔軟に考えることが大事。

そんな心構えがあれば、現地での時間もぐっと楽しく、余裕を持って過ごせると思います。



提供:Yukioさん(30歳・自営業)

※本記事は体験談をもとに構成されています。
※内容は筆者の渡航時の状況に基づいており、現在の事情とは異なる場合があります。
※写真はすべてイメージです。