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「雨の中、傘を差さずに笑う人たち…」9年前、マレーシアで遭遇した“不思議な光景”に「思わず声に出しそうになった」

  • 2025.6.12
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

今回は、Yukioさん(30歳・自営業)がマレーシア滞在中に体験した、
「日本との気候感覚のギャップ」に驚かされた出来事をご紹介します。

約9年前、日本語教師のインターンシップ生としてマレーシアにて働いていたYukioさん。
ある日、予想外の天気の変化に見舞われ、急いで雨宿りしようとしたところ…
「自分だけが大騒ぎしている」ような、なんとも不思議な光景に出くわしたといいます。

果たしてマレーシアの人々は、突然のスコールにどう対応していたのでしょうか?

日本語教師としての日々、そして異国の空模様

2016年、私はマレーシアの首都クアラルンプールで、日本語教師のインターンシップに参加していました。
異国の地での初勤務に、強い責任感と緊張を抱えていたのを今でも覚えています。

到着から数日間は現地に慣れるため、市内を歩いて過ごしていました。
ある日、楽しく街を散策していると、突然空が曇り、激しい雨が降り出したのです。

傘を持っていなかった私は、びしょ濡れになる前にと軒下まで全力で走りました。
慌てて雨宿りしながら周囲を見渡すと...

スコール?気にしてませんけど?

なんと、周囲のマレーシア人たちは、まったく慌てる様子がないのです。

足早に歩くどころか、むしろのんびりと歩いている人も多く
中には傘も差さず、服を濡らしたまま平然と歩いている人たちもいました。

一人はスマホで動画を見ながら笑っていて、
もう一人はゆっくりと飲み物を飲みながら雨の中を歩いていました。

その様子を見た私は、まるで違う惑星にいるような感覚に…

え、これだけ降ってても、全然気にしないの?」と、思わず声に出しそうになったほどです。

「この程度なら大丈夫」マレーシア人の雨耐性?

後から現地の同僚に聞いてみたところ、
マレーシアではスコールは日常茶飯事。濡れてもどうせすぐ乾くし、いちいち避けないよ
という答えが返ってきました。

なるほど、たしかにマレーシアは一年を通して高温多湿。
雨が降っても、すぐに蒸し暑い空気が戻ってくるため、服は短時間で乾いてしまうのだそうです。

濡れても気にしない」どころか、
「雨も自然の一部として受け入れている」ような空気感すらありました。

「気候に合わせて生きる」という発想

この出来事から私が感じたのは、
マレーシアの人々は「自然に逆らわず、受け入れるように暮らしている」ということです。

日本では、「雨に濡れる=避けるべき」「きちんと対策をとる」という価値観がありますが、マレーシアでは、「どうせ降るもの」「濡れるのも当たり前」として、肩の力を抜いて生きるスタイルが根づいているように思いました。

そのゆるさに、どこか羨ましささえ感じたのを覚えています。



提供:Yukioさん(30歳・自営業)

※この記事では、体験者から提供されたエピソードを元に構成しています。
※体験は渡航当時の状況を基にしており、現在の事情とは異なる可能性があります。
※写真はすべてイメージです。