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emma「30年生きてきた自分を肯定できるような作品」 人生への想いを詰め込んだ書籍

  • 2025.5.15

モデルとして第一線で活躍、またブランドを手がけるなど、圧倒的なセンスが支持を集めるemmaさんが、7年半ぶりに書籍を発売。30代を迎えた今のファッションやライフスタイル、人生への想いを詰め込んだ『HERE I AM』が完成した。

30年生きてきた自分のことを肯定できる作品になりました。

「もともと0→1の物作りをすることが好きで、企画の段階から編集作業まで、全てセルフプロデュースしました。クリスマスもデザイナーさんと一緒に過ごしました(笑)。大変だったけど、自分のクリエイションを信じて責任を持ち、自分の足で動くということが好きみたいです。表紙の校正刷りを見た時点で泣きそうになるくらい嬉しかったし、宝物が一つ増えたという感覚でした」

メインビジュアルは韓国で、ずっと仕事を一緒にしたかったというフォトグラファーのホン・ジャンヒョンと撮影を行った。仕上がった表紙は、「大人っぽさと20代の少女感、モデルの自分と普段の自分がバランスよく合わさった、いい表情になりました」と満足度も高い。一方、東京で撮り下ろした写真は素に近い姿が写し出されている。また、10年来の友人である新木優子さんが撮影した写真も掲載されている。

「今回の本は、今まで自分に関わってくださった方たちと一緒に作りたいという想いがあって、写真が上手なゆんぴょ(新木さん)に、愛犬と私が一緒に過ごしている時間を撮ってもらいました。当日はカメラを3台持って、地面に這いつくばりながら撮ってくれて(笑)、本当にありがたいし、すごく素敵な写真です」

今まで話してこなかった胸の内が赤裸々に語られたエッセイも収録。

「7年半前に『emma』を出した時、『背中を押されました』と言っていただくことが多く、嬉しかったんです。モデルという職業柄、キラキラして見られがちだけど、当然ですが、私も普通の人間です。悩むし、苦しむし、失恋もすれば肌も荒れる。この本を読んだ方々が、“emmaちゃんもそういうところがあるんだ”と安心したり、共感してもらいたくて赤裸々に書きました。過去を振り返る作業の中には苦しさもあったけれど、自分と向き合ういい時間になりました。30年生きてきた自分を肯定できるような作品です」

PROFILE

emma

1994年4月1日生まれ、北海道出身。2012年にプロモデルとしてデビュー。『ViVi』の専属モデルをはじめ、さまざまなファッション誌やショーなどで活躍。アパレルブランド『ER』のディレクター。

INFORMATION

emmaさんのセンスブック『HERE I AM』。
emma『HERE I AM』

自身がスタイリングしたファッションスナップや、10年にわたって旅先などで撮り溜めたフィルムカメラのカット、リアルな言葉で今の気持ちを綴ったエッセイなどを一冊に収録した“センスブック”。SDP 2500円

写真・小笠原真紀 スタイリスト・Rino Nakamura ヘア&メイク・TSUKUSHI TOMITA インタビュー、文・重信 綾

anan2446号(2025年5月14日発売)より

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