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大人のおしゃれに必要なのは「品」と「清潔感」―― 黒田知永子さん×古牧ゆかりさんが対談【隔月連載/黒⽥知永⼦さんが着る「素敵なあの⼈の⼤⼈服」】

  • 2025.5.13

旬なスタイリストが提案し、黒⽥知永⼦さんが着こなす新しい⼤⼈世代の装いをお届けする隔月連載、『黒⽥知永⼦さんが着る「素敵なあの⼈の⼤⼈服」』。今月は、スタイリスト古牧ゆかりさんを迎え、60代からのおしゃれの楽しみ方についてお話を伺いました。

いまのムードを大切にしながら好きなものを好きなように着る!

古牧さん(以下敬称略) 28歳から約3年間パリで暮らしていたのですが、フランスでは60代の女性たちが若い世代に負けないくらい、いきいきとおしゃれを楽しんでいて、その姿がとても印象的でした。文化の違いがあるので、日本でまったく同じようにはいかないかもしれませんが、品や清潔感さえあれば、年齢や体形を気にして臆することなく、素敵世代も好きな服を着てほしいなと思います。

黒田さん(以下敬称略)きっと、子どもの通う学校によっては、派手な服を控えたり、〝お母さん〟としての出番や立場を意識して服を選ぶことも多々ありますよね……。でも、そうしたしがらみから解放されるのが私たちの世代。いまは好きな服を自由に着られる、おしゃれがいちばん楽しいタイミングなんじゃないかな。

古牧 好きなものを、好きなようにまとうことが、心のアンチエイジングにもつながりますよね。でもひとつだけ意識してほしいのは、どこかにいまのムードを取り入れること。たとえば、いつものベーシックなアイテムでも、シルエットや色をいま風に少し変えるだけで、ぐっとあか抜けて見えるもの。

黒田 たかが服、されど服。なにを着ようか考える時間ってやっぱり楽しいし、好きな服着ているときは、それだけで気分もいい!このワクワク感は、ずっと大切にしたいなって思います。

タイムレスな輝きに旬のエッセンスをプラスして

左手薬指の「トリニティ」リング[WG×YG×PG]¥962,500、左手小指の「トリニティ」リング[ WG×YG×PG]¥224,400、「パンテール ドゥ カルティエ」ブレスレット[YG×オニキス×ツァボライトガーネット]¥1,359,600、右手小指の「トリニティ」リング[WG×YG×PG×DIA]¥1,848,000/すべてカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)、ポロニット¥110,000/ブラミンク(ブラミンク トーキョー)

「若いころに一度は身につけた、素敵世代にもなじみ深いジュエリーといえば、カルティエの『トリニティ』リングですよね。近年はボリューム感のあるものやスクエア型の新作も登場していて、大人の手元にこそ、その存在感が上品に映えるんです。手持ちのリングに重ねてつければ、洗練度が一気に高まります」(古牧)

ビッグシルエットのニットはレディに着こなして装いの鮮度をアップ

ニットベスト¥37,400/ポステレガント、中に着たタンクトップ¥13,200/チノ(モールド)、スカート¥97,900、コート¥179,300/ともにマディソンブルー、靴¥156,200/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店)、バッグ¥36,300/リンク、ゴールドのイヤーカフ¥42,900、シルバーのイヤーカフ¥24,200/ともにコールムーン(ショールーム セッション)、ペンダント¥72,600/アリータ(ブルーベル・ジャパン ファッション事業本部)、バングル¥272,800/ソフィー ブハイ(エスケーパーズ アナザーワールド)、チェーンブレスレット¥25,300/シーエックスシー(アマン)、靴下/スタイリスト私物

流行のビッグシルエットのニットに、デニムやレギンス、ボリュームスカートを合わせたスタイルは、大人世代にとって定番の組み合わせ。「けれどこの春は、そんな無難スタイルを少し更新して、タイトスカートでレディに着こなすのがおすすめです。シャープなIラインが生まれ、すっきりと体形カバーも叶います」(古牧)

ワンピースをいまっぽく着こなすならレイヤードスタイルを取り入れて

ワンピース¥108,900/ドゥロワー(ドゥロワー 青山店)、シャツ¥99,000/プラン シー(ブルーベル・ジャパン ファッション事業本部)、デニムパンツ¥30,800/ボニーウーブン(クローバーズ)、バッグ¥110,000/ルッツ モリス(アマン)、靴¥69,300/ペリーコ(アマン)、イヤーカフ[YG×ダイヤモンド]¥102,300、片耳ピアス[YG×ダイヤモンド]¥62,700/ともにプライマル

「ゆったりとした身幅で体のラインを拾わないボックス型ワンピースは、着まわし力も抜群で大人は買って損なしの万能アイテム。1枚で着るのはもちろん、ちょっと個性的にしたいならデニムパンツを合わせて抜け感を出したり、袖にデザイン性のあるインナーでアクセントを加えたりすると、いまっぽさがぐっと増します」(古牧)

柄セットアップにもうひとさじ自分らしい色をプラスして

シャツ¥88,000 パンツ¥110,000/ともにブラミンク(ブラミンク トーキョー)、ベルト¥23,100/アトリエ アンボワーズ(アマン)、靴¥171,600/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店)、靴下¥3,630/パンセレラ(ドゥロワー 青山店)、バッグ¥157,300/ワンドラー、右手薬指のリング¥160,600/アリータ(ともにブルーベル・ジャパン ファッション事業本部)、左手人さし指のリング¥159,500/ボロロ、ピアス¥52,800/バー ジュエリー(エルディスト ショールーム)

「ギンガムチェックのような柄物はハードルが高く感じがち。でもセットアップなら簡単にいまっぽく着こなせるし、スタイリングも迷わず決まります。物足りなさを感じたら小物で色を添えて自分らしさをプラスして。小物なら大胆な色にも挑戦しやすく、おしゃれを楽しむ幅も広がりますよ」(古牧)

Profile
モデル
黒田知永子さん

1961年、東京都生まれ。雑誌『VERY』『STORY』『eclat』で初代カバーモデルを歴任。stand.fm『黒田知永子のchiko plusチャンネルa』は“5”のつく日に配信中。Instagram: @kuroda_chieko

撮影/中川真人〔magNese〕 スタイリスト/古牧ゆかり ヘア&メイクアップ/重見幸江 モデル/黒田知永子 文/鍋島まどか

※素敵なあの人2025年6月号「黒田知永子さんが着る『素敵なあの人の大人服』VOL. 15」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

お話を聞いたのは 古牧ゆかりさん

スタイリストの傍ら20代後半から3年間パリに暮らす。その後『エル・ジャポン』のファッションエディターを経て、現在はファッション、インテリアのビジュアルディレクション等を手がけながら、バッグブランド「cargo」をローンチし幅広い分野で活躍中。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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