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今一番好きなスニーカーの話。〈YUICHI TOYAMA.〉デザイナー・外山雄一、編集者・小澤匡行etc.

  • 2025.5.12
〈CONVERSE〉Jack Purcell、〈Adidas Originals〉ADICLOG、〈New Balance〉2002R、〈JORDAN BRAND〉AIR JORDAN 37

〈YUICHI TOYAMA.〉デザイナー・外山雄一

〈CONVERSE〉Jack Purcell

何度も買い替えた、スタンダードな名品スニーカー

時代を超えて愛されている〈コンバース〉の《ジャックパーセル》を外山さんが履くのには理由がある。

「存在感や味がありながらも、余計な装飾がない潔さがあるから。トウのポイントでそれとわかるディテールがあったりと、ロゴのいらない美しさが凝縮された一足だと思います。履き潰しては買ってを繰り返してきた自分にとって、タイムレスなスニーカーです」。

2025年も変わらず、たくさん愛用する予定だという。

「モノトーンの装いが多いので、バルカラーコートにざっくりしたペールカラーニット、ゆったりめのスラックスを合わせて、淡い色を着て春らしい気分で装いたいです」

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外山雄一(〈YUICHI TOYAMA.〉デザイナー)

とやま・ゆういち/1993年に福井県の眼鏡メーカーでマーケティング、企画開発に従事したのち独立。2017年に〈YUICHI TOYAMA.〉を始動。

スタイリスト・林道雄

〈JORDAN BRAND〉AIR JORDAN 37

数字の大きさは、シューズへのこだわりの表れ

2025年で誕生40年を迎える〈ナイキ〉の《エア ジョーダン》シリーズより、2022年に発表された《エア ジョーダン37》をセレクトした林さん。

「懐古主義と革新性が共存しているところに惹かれました。往年の名作《エア ジョーダン7》をデザインソースにしながら、それだけにとどまらずハイテクな機能を兼ね備えているところが魅力。あまり人と被らないのもいいですね。バスケットシューズなので、この春はショートパンツに合わせて履こうかなと。これとは別で、長らく〈ナイキ〉一辺倒だったので、たまにはほかのメーカーのスニーカーを試してみようかなという気分でもありますね」

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林道雄(スタイリスト)

はやし・みちお/スタイリストのソニア・パークに師事し、2010年に独立。20年には自身のファッションブランド〈by H.〉をスタート。

〈YLÈVE〉デザイナー・田口令子

〈New Balance〉2002R

細やかなこだわりが詰まった、永遠のベーシック

繊細な色合いや素材の質感、ミリ単位で調整したパターンなど、細部にこだわりを見せる〈イレーヴ〉のもの作り。この考えに共通する〈ニューバランス〉は、田口さんが高校生の頃から愛用しているシューズだ。

「時代を問わないデザインと進化し続ける機能性を兼ね備えているところが好きです。《2002R》は何層も重ねたアッパーやソールが特徴的で、ネイビーの絶妙なグラデーションが美しいんですよね。ショーツに〈コーギー〉の厚手ソックスと合わせて、軽快に履きたいです。爪先が少し丸みを帯びているので、スマートすぎず、おじさんっぽさが感じられるのも愛おしい」

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田口令子(〈YLÈVE〉デザイナー)

たぐち・れいこ/2018年にブランド〈イレーヴ〉を立ち上げ。立体的なパターンで仕立てたベーシックアイテムが性別や年齢を問わず人気。

編集者・小澤匡行

〈Adidas Originals〉ADICLOG

今のムードに、ノスタルジーな思いを重ねて

「“足元ばかり見ていては、欲しい靴は見えてこない”が靴選びのマイ・ルール。あとはタイミングですね」と話す小澤さん。〈アディダス オリジナルス〉の《アディクロッグ》は、25年ぶりに発売されたばかりのリバイバルモデルだ。

「昨今のトレンドを考えると、今が一番履き時なのかなと思います。ノスタルジーと2025年の春夏のムードが合う、いい復刻のタイミングだなと。オリジナル同様に、イタリア製で生産しているところも評価できるポイントの一つ。優しい色味のニットや天然素材の服を着ることが増えてきたので、そんな服装に合わせて、できるだけ柔らかく装いたいです」

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小澤匡行(編集者)

おざわ・まさゆき/編集プロダクション〈マヌスクリプト〉代表。25年2月には、自身が手がけるブランド〈アンダー〉を始動。

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