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「ちゃんと冷やしたし…」それでも危険です!暑い時季、持参する離乳食やお弁当に潜む思わぬリスクとは!?

  • 2025.5.10

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、夏場のお出かけで離乳食を持っていく際の注意点について教えてくれました。離乳食期の赤ちゃんとの外出で、離乳食を持っていくか、親の食事を取り分けるか……などいつも迷ってしまうというママさん必見です!


離乳食期の赤ちゃん用で、外出先に手作りの食事(離乳食)を持って行くこともあるかと思います。しかし、これからの暑くなる季節は、食事が傷みやすくなるので気をつけるべきこともたくさん。

今回は、持参する食事(離乳食)のなかで注意してほしいことをご紹介します。

離乳食を持っての外出はいつごろから?

離乳食初期から中期は、水分量を多く含んだ離乳食が多いため、手作りのものを持参するのは、暑い季節だと傷みやすくリスクがあります。外出時は避けて、家であげてから外出したり、帰宅後にあげるなど離乳食の時間を調整したほうがよいかもしれません。

また、離乳食初期は栄養のメインは母乳や育児用ミルクなので、無理に離乳食を食べさせずに外出する日はお休みするのもよいでしょう。

離乳食を外出先に持っていくのは、離乳食後期で3回食になったころ〜を目安にしましょう。

外出時はベビーフードの活用も◎

自宅では手作りの離乳食をあげている方も、外出時は移動する際の保存などを考えると市販のベビーフードを持参したほうが安全です。

市販のベビーフードを利用する場合、慣れていないものだと食べないこともあります。家で試してみたり、普段使い慣れているスプーンやエプロンなどを持参したりするようにしましょう。

また、バナナや干しいもなどは腹持ちも良く、ごはん代わりになり持ち歩きしやすいです。ほかにも、フリーズドライ加工のようにお湯で戻せる野菜ペーストやお粥などは外出先で便利なので、活用してみるのもオススメです。

外出先の離乳食、やってしまいがちなNGとは?

作り置きを外出先に持参するのはNG!

手作りの離乳食を外出先に持参する場合は、その日に作ったもののみにしましょう。作り置きした離乳食は傷みやすくなるので、お弁当として外出先に持参するのはNGです。

また、高温になる車内などに離乳食を置くのは避けて、保冷材や保冷バックに入れて持ち運ぶなど、食材が傷まないような工夫をしっかりとおこないましょう。

冷凍した離乳食を「自然解凍」して外出先に持参するのはNG!

冷凍した離乳食を常温で自然解凍して外出先に持参するのは、解凍のムラができて傷みやすくなるので避けましょう。電子レンジなどで一度加温してから食べさせるようにすると安心です。

現在、家族連れが多いショッピングモールのフードコートなどには、電子レンジが置かれていることがあるので活用できます。

大人の食事を取り分ける際の工夫は?

大人の食事を取り分ける場合は、うどんやパスタといった麺類は麺カッターなどを使ってこまかくしておきます。

また、外食のものは離乳食期としては塩分が多かったり、茹で方が硬めのものもあり注意が必要です。味が濃い場合は、お湯で薄めるなど工夫しましょう。

まとめ

どうしても外出がおっくうになってしまいがちな離乳食期ですが、いろいろ工夫しながら親子ともにお出かけを楽しめるといいですね。


監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。

ベビーカレンダー編集部

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