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岩田剛典が“自分と交わす約束”を語る──自身のブランド「GOD ONLY KNOWS」と表現活動のこれから

  • 2025.5.8

自分の感性を表現できる場所

──改めて、「GOD ONLY KNOWS」をスタートしたきっかけを教えてください。

アーティストとして歌やダンス、アート制作や芝居など、さまざまな活動を経験してきて、これまで自分が培ってきたもの、自分の感性を表現できる場としてブランドを立ち上げることになりました。

──ファッション好きとして、いつか絶対にやりたいという思いはありましたか?

もちろん、漠然とではありますが、自分の中にずっとその思いはありました。自分が本当に着たいと思って作ったものを多くの方たちに受け入れていただけたら、表現活動としても自分に返ってくるものが大きいなという、そんな思いで始めました。

デニムジャケット ¥24,500 クロップドスウェットフーディ(写真左)¥14,600 スウェットフーディ ¥15,800 ウィメンズロゴタンクトップ(写真左) ¥5,600 メンズロゴタンクトップ ¥6,000 スウェットパンツ ¥12,800
デニムジャケット ¥24,500 クロップドスウェットフーディ(写真左)¥14,600 スウェットフーディ ¥15,800 ウィメンズロゴタンクトップ(写真左) ¥5,600 メンズロゴタンクトップ ¥6,000 スウェットパンツ ¥12,800

──ファーストコレクションは、「90年代の東京ストリートカルチャー」に現代的なエッセンスをミックスさせたアパレルやジュエリーがライナップされていましたが、このセカンドコレクションのテーマは?

今シーズンは「Better Together」をテーマに、男女のペアで着られるルックを多数デザインしています。例えば、シャツだったらクロップド丈だったり、ジェンダーレスで年齢も国籍もすべてを問わない、今の時代にフィットするような、人と人の繋がりを意識したコレクションになっています。なおかつ、春夏というシーズンに合わせてパステルカラーだったり、服のカラートーンも明るくなっているので、どこか爽やかな雰囲気が漂っていると思います。

ストライプシャツ ¥14,800 チノパンツ ¥14,800 メンズロゴタンクトップ ¥6,000 ウィメンズロゴタンクトップ ¥5,600(写真右) バケットハット ¥7,800 ハートヘアクリップ ¥1,800
ストライプシャツ ¥14,800 チノパンツ ¥14,800 メンズロゴタンクトップ ¥6,000 ウィメンズロゴタンクトップ ¥5,600(写真右) バケットハット ¥7,800 ハートヘアクリップ ¥1,800

──「Better Together」というテーマのインスピレーション源は?

ファーストコレクションをローンチした後に、もう少しカラーリングはこうしたいなとか、男女ペアで着られるような服がいいなといったアイデアが生まれてきたので、それがベースになっています。また、色々なフィードバックも届いたので、そういうものも参考にさせていただきました。例えば、前回作ったピアスに対して、「ピアスホールが開いていないから欲しいけど無理」といった声をいただいたりしたので、今回はイヤカフやリングをコレクションに入れたり。ベーシックなアイテムを展開する一方で、攻めたアイテムも結構あったりするので、楽しんでもらえるのではないかなと思っています。

ロゴキャップ ¥6,800 パールイヤカフ ¥19,600 パールチェーンネックレス ¥22,000
ロゴキャップ ¥6,800 パールイヤカフ ¥19,600 パールチェーンネックレス ¥22,000
クロスセットイヤリング(2個セット)¥89,000 限定スカーフ(ノベルティ_ 30,000円以上の購入でプレゼント )
クロスセットイヤリング(2個セット)¥89,000 限定スカーフ(ノベルティ: 30,000円以上の購入でプレゼント )
フォトプリントTシャツ ¥8,800 ハートロゴサングラス ¥12,600 パールチェーンネックレス ¥22,000 ティアハートイヤリング(写真左) ¥12,600 GOKティアハートイヤリング ¥49,000 デニムパンツ ¥18,000
フォトプリントTシャツ ¥8,800 ハートロゴサングラス ¥12,600 パールチェーンネックレス ¥22,000 ティアハートイヤリング(写真左) ¥12,600 GOKティアハートイヤリング ¥49,000 デニムパンツ ¥18,000

──具体的にどのように楽しんでもらいたいですか?

今回初めてスウェットを作ったんですけど、これは僕自身がドア・ツー・ドアな日常を過ごすことが多いこともあり、楽だけど、シルエット的には外出着として成り立つモノという点に着想を得ています。1~2センチ単位でシルエットを調整するなど、妥協せずに納得のいくモノを目指しました。そんなこだわりが詰まった着やすいリアルクローズが揃ったと思うので、自由に着まわして活用してもらえたら嬉しいです。あと、前々から作りたいと思っていたアイウェアも今回コレクションに加わったので、ぜひチェックしていただけたら。本当に先ほどまでレンズの色の修正の話をしていたくらい、こだわっています。

スウェットフーディ ¥15,800 スウェットパンツ ¥12,800
スウェットフーディ ¥15,800 スウェットパンツ ¥12,800

──ブランドのコンセプトは「FLUID(流動的)」で、その時々のインスピレーションを形にして、あらゆるカルチャーが交錯する場としてのプラットフォームを目指すということをおっしゃっていました。「流動的」をコンセプトにするというのは、一つのフォーマットに縛られず、マルチな表現活動を行う岩田さんらしいと感じました。

今って「これがキテル」と言っても、それがトレンドなのかと言われたらそういうわけではない。それはファッションだけでなく、音楽やあらゆるカルチャーに言えることだと思うんですけど、ものすごく捉えどころがない時代ですよね。だからこそ、その時代に合わせたアイテムをローンチしていくというのが一つの軸としてあります。でも、その軸こそがある意味、曖昧といえば曖昧。その流動性こそが、今を表現しているように思うんです。

オーバーサイズショルダートートバッグ ¥8 ,600
オーバーサイズショルダートートバッグ ¥8 ,600

──ブランドは「流動的」がコンセプトですが、岩田さんの根底にある「これが自分」という変わらないモノはあるのでしょうか?

ちょっとはみ出したことをやりたいという思いは、ずっとある気がしますね。あと変わっていない部分では、止まっていられないところです。子どもの頃からずっと、何かをやっていないと落ち着かないんです。性格的なものですが、もしかしたら臆病なのかもしれないなって、最近改めて思ったりしています。いつも焦ってるというか、生き急いでるみたいな(笑)。それでも、今やれることは絶対に今やりたいし、行動しないと絶対に何のアクションも起きないので、思い立ったらすぐに行動に移してしまいます。

「今は経験値があるからこそ、臆せず飛び込んでいける感覚はある」

──昨冬ブランドデビューをはかり、今年も個として活躍の幅を広げていらっしゃいます。この1年は岩田さんにとってキャリア的にも新たなフェーズに突入したように感じますが、ご自身は2025年をキャリアの中でどのような年だと捉えていますか?

30代後半に差しかかってきましたが、この年齢というのは恐らくどの業界でも社会人として自立し、責任を持って自分がプロジェクトを動かすような立場になってくると思うんです。僕自身もそんなフェーズに入ったなと日々実感していますが、今はそれなりの経験値があるからこそ、臆せず飛び込んでいける感覚はあります。

例えば20代後半のときに、そういう心持ちで色んな活動に取り組めたかと言ったらそうではなかったですし、がむしゃらさはあったけど、やっぱり何かのプロジェクトの1ピースだったりした。それが、今ではさまざまなシーンで、プロジェクトだったらまとめ役というか、ある意味リーダー的な立場に立つことが増えてきました。ここからは本当の働き盛りだなと思っているので、今年も引き続き色々なことに挑戦をしていこうと企んでます。

「こういう風に生きていきたい」という“約束”を自分と交わす

──そんな働き盛りの岩田さんの心身を支えるモチベーションは?

人と集まってモノ作りをすることが好きなんです。小さい頃から、何かを作っている過程が楽しくて。また、何かを生み出すことで誰かに喜んでもらったり、笑顔になってもらえるのも嬉しいんです。それは音楽でも映像でも、服でも同じです。今回もふざけたものも含めて色んなアイデアを出して、そこからどんどん削ぎ落としていったのですが、そういう作業も単純に楽しいんですよね。言葉にしづらいですが、自分と約束をしている感覚なんです。例えば、「これをやりたい」「こういう風に生きていきたい」といった約束を自分と交わして、それを守る。それを繰り返している気がします。あとは食べることがモチベーションでもありますね。昨日も焼肉に行きましたけど、厚切り牛タンがあったら元気が出ます(笑)。

──30代から40代に向けてのキャリアの展望は見えていますか?

そもそもこのブランド自体、僕が芸能活動をしていなかったらなかったものなので、表現者としての自分がどのような道を進んでいくかというのが、すべての活動に影響してくると考えていて。その軸はブレることなく精進していきたいですね。それが今後、自分がやりたいことに辿り着くまでの自分との約束です。

GOD ONLY KNOWS 2nd Collection

受注期間/2025年5月8日(木)20:00〜5月14日(水)23:59

販売場所/公式オンラインストア

https://godonlyknows.tokyo/

※30,000円以上の購入で限定オリジナルスカーフをプレゼント

Photos: Courtesy of GOD ONLY KNOWS Text&Interview: Rieko Shibazaki Editor: Mayumi Numao

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