1. トップ
  2. エンタメ
  3. 【木村佳乃さんインタビュー】「年齢はみんな平等に取るものだし、時間も平等に流れていく」ドラマ『なんで私が神説教』に出演中

【木村佳乃さんインタビュー】「年齢はみんな平等に取るものだし、時間も平等に流れていく」ドラマ『なんで私が神説教』に出演中

  • 2025.5.7

ごきげんに過ごすために「毎日、着たいものを着る」

木村佳乃さんが着こなしてくれたのは、新緑の息吹を感じるボタニカル柄に、甘さと爽やかさのバランスが絶妙な水玉。
普段から、遊び心のある色柄を選ぶことが多いそう。

「好きな色はグリーンや藤の花のような淡い紫。最近もグリーンのトレーナーを買いました。
春夏はカジュアルなデニムスタイルも定番。
上下をデニムでそろえたコーディネートも好きです。ただしセットアップじゃなく、トップスとボトムスで色の濃さを変えるのがお気に入り。デニムはいろんなシルエットのものを持っているけど、出番が多いのはハイウェストですね。スッキリ見えるし、ポケットも深いし。私たちが若い頃ってローライズが流行ったけど、あれは履いていて落ち着かない(笑)」

おしゃれが好きな木村さんにとっては、「毎日、着たいものを着る」ことも、ごきげんに過ごすためには欠かせない要素。

「ショッピングも大好きで、放っておくと服が増える一方なので、定期的に誰かに譲るようにしています。娘と共有することもあるけど、どうやら最近、身長を追い抜かれたみたいで。それに娘はシンプルなファストファッションが好きで、あまり私の持っている服には興味がないみたい。『本当に欲しいかどうか、よく考えなさい』と私がうるさく言うから、買いものも一緒に行きたがりません(笑)」

「ひとり行動」を大切にしています

目下、木村さんが取り組んでいるのが、問題児の生徒と癖の強い教師が集まる私立高校を舞台にしたドラマ『なんで私が神説教』。

木村さんは、仕事一筋に生きてきた校長の加護京子を演じています。

「京子は楽しいことやおいしいものが大好きで、型にはまっていないユニークな先生。ちょっと抜けているところもあるんだけど、誰よりも生徒を思っている素敵な人なので、演じていて楽しいですね。いじめや不登校、モンスターペアレント……など現代ならではの題材を扱っているのですが、脚本がすごく面白いんです」

作品を選ぶときは、自分自身が興味を抱けることはもちろん、客観的な意見を取り入れることも大事にしているそう。

「私はわりと重い作品が好きなんですよね。きちんと人間が描かれていたり、歴史や社会的なテーマを使っていたり。観た後に余韻を噛みしめながら、ひとりで散歩に行きたくなるような作品に心を引かれます。ただ、自分が出演する作品を個人的な好みで選ぶと偏ってしまうので、フラットに意見を聞くようにしています」

最近、観た作品で面白かったものは?と尋ねると、真っ先に上がったのはジェシー・アイゼンバーグが監督と脚本、主演を務めた『リアル・ペイン〜心の旅〜』。
疎遠となっていたいとこ同士が祖母を偲んで旅をするロードムービーです。

「今年はアカデミー賞授賞式をリアルタイムで観られたのも楽しかったですね。ノミネート作の中には日本未公開のものもあったので、これから観るのが楽しみ。私にとっては、ひとりで映画を観たり、本を読んだり、劇場に足を運んだりする時間がすごく大切なんです。お友達はもちろんいますけど、若い頃からひとり行動が好き。常に誰かと一緒にいたいとは思わないですね」

年齢はみんな平等に取るものだし、時間も平等に流れていく

来年は50代を迎える木村さんですが、節目だからといって、特に年齢を意識することはないそう。

「いま言われて、そういえば50歳かも!と気がついたくらい(笑)。でも、この前ドラマでご一緒した加賀まりこさんが『50代は最高に楽しいわよ』とおっしゃっていて。素敵な先輩のお話を伺うと、楽しみになりますよね。年齢はみんな平等に取るものだし、時間も平等に流れていくから、あまり気にしていないけど、体だけは健康でいたい。
俳優の仕事はハードなので、長時間立ちっぱなしでも耐えられるように筋トレに励んでいます。体力を付けて、若い人の足手まといにならないようにしないと。そう思いつつ、疲れたときは労ってもらおう、とちゃっかり思っています(笑)」

撮影/枦木功[nomadica] スタイリング/中井綾子[crêpe] ヘアメイク/平元敬一 文/工藤花衣

大人のおしゃれ手帖2025年6月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

元記事で読む
の記事をもっとみる