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ストレス過多で○○が食べたくなる人は要注意!【ストレス過食防止法】を医師が解説

  • 2025.5.3
教えてくれたのは……?

あやこいとうクリニック 院長・医師

伊藤史子先生

形成外科を専門としながら、栄養療法や更年期障害に対するホルモン補充療法、エイジングケアにも精通。多くのトップアスリートからも頼りにされている存在。

食べるとストレスを発散できたように感じるのは、“快楽ホルモン”の影響

あやこいとうクリニック 院長・医師 伊藤史子先生

空腹でもないのに、甘いものやファストフードやこってりラーメンなど脂肪分の高いものを食べたくて仕方なくなることはありませんか? ひとつ食べたら止まらなくなり、完食してしまった……という経験をしたことがある人もいるかもしれません。そんなとき「節制できなかった」と自分を責める必要はありません。これは、快楽を生み出す脳内の報酬系ホルモンによる問題なので、根本的な原因を知れば誰でも断ち切ることができます。

人は、興味のある対象物を体の中に取り入れると快楽や幸福感につながる脳内ホルモン、ドーパミンが多く放出されます。そのため、一旦ストレスから解放されたように感じるのですが、残念ですがその“効力”はすぐに消えてしまいます。そのため、「もう一度!」と繰り返し食べるようになり、さらには同じ刺激では事足りず、「もっと、もっと!」とより多く食べる方向に進みがちなのです。


“快楽の泉”にどっぷりとつかっている現代人は、ドーパミン中毒になりがち!

あやこいとうクリニック 院長・医師 伊藤史子先生

ストレス社会の現代は、糖質や脂質が多いファストフードやインスタント食品などの加工食品、お菓子やスイーツなど、脳がよろこびそうな“快楽フード”がどこでも手に入ります。ですが、それがない状況が逆に“ストレス”になってしまい、その負の感情を回避するためにまた食べる……という“ドーパミン中毒”に陥りがちに。食べること以外にもSNSやゲーム、動画、飲酒、買い物……など、現代人の生活は“快楽のもと”に囲まれているため、すぐに手の届くところにある“快楽のもと”に手を出し、また辛いことがあれば、“快楽のもと”で解決すればいい、という思考になっている人も少なくないのが実情です。


激辛、すっぱさ、硬いもの……刺激物を求めるようになったら、ストレス過多の赤信号!?

あやこいとうクリニック 院長・医師 伊藤史子先生

SNSなどで365日辛いものを食べる“辛女”という言葉も注目されていますが、辛味や酸味、苦み、硬いもの……など、刺激を感じることに強い欲求を感じているなら、それはコルチゾールというストレスを感じたときに分泌されるホルモンの影響かもしれません。コルチゾールは、朝一番に分泌される一日の出来事に立ち向かい強く生きていくための支えになるホルモンですが、ストレスが多すぎると“コルチゾール工場”がフル稼働しても足りなくなります。

そんなコルチゾールですが、硬いものを噛む咀嚼によって増えることがわかっています。最近、硬いグミが人気らしいですが、多くの人が無意識のうちに硬いものを噛むことでコルチゾールを増やそうとしているサインかもしれません。咀嚼に慣れてしまうと、おのずと次の刺激を求めるようになり、手を変え品を変え、脳に刺激を与えることでコルチゾールの分泌を増やしていることも考えられます。もしかして、あなたがやたら食べてしまう辛いものや酸っぱいもの、苦いもの、炭酸、ニオイがきついもの……などの刺激的な食べ物はただハマっているとか、好物ではなく、ストレスを受けて危機的状況にいる体の“悲鳴”かもしれません。


すぐに始めたい! 誰にでもできるドーパミンを増やす方法とは?

あやこいとうクリニック 院長・医師 伊藤史子先生

コルチゾールは私たちの身を守り、体の正常な機能を維持するという役割があります。ですが、慢性的に分泌され続けると免疫力低下や脂肪がつきやすくなる、鬱になりやすくなるなどのリスクが! できるだけ、その分泌を減らしながら、幸せな気持ちへと導くドーパミンを増やせると理想的です。ドーパミンが増えれば、気分が安定してポジティブ思考になりやすくなり、それがストレスによる過食を防ぐカギになるでしょう。


◾️ドーパミンの合成に必須なトリプトファンやチロシンを含む食品を積極的に食べる

チロシンを含む食品:チーズ、バナナ、納豆、豆腐、ナッツ
トリプトファンを含む食品:肉類、鶏卵、レバー、大豆、かつお

◾️適度な運動をする

有酸素運動をすると、脳内の血流量が増えることで、ドーパミン分泌に役立つ。また筋トレをすることでドーパミンが放出されるというデータも。

◾️質のよい睡眠をとる

睡眠中に脳内のドーパミンが再合成される。就寝&起床時間を決めるなど、睡眠のリズムを整えることも大切。

ストレスで食べられなくなるタイプの原因は?

あやこいとうクリニック 院長・医師 伊藤史子先生

食事が食べられなくなる人は、ストレスが脳の食欲を司る部分に働きかけ、食欲不振を引き起こしている可能性がひとつ。もうひとつは体のエネルギーがかなり不足している可能性も。食事を食べて消化・吸収し、排せつするためにはとても多くのエネルギーを使うのですが、そのエネルギーが足りなくなると、食事を受け入れることを拒否するのです。

本来なら、体に栄養をたっぷり入れて体を回復させたいのにその“ガソリン”を補給できないとなるとあらゆる機能がストップしてしまいます。もし、食べることができなくなったら医師の診察を受けることをおすすめします。


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イラスト/二階堂ちはる 取材・文/金子優子 構成/剱持百香

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