『年下童貞くんに翻弄されてます』森香澄×柏木悠インタビュー

これは、あざとかわいいなって思いました／森香澄

森香澄＆柏木悠（超特急）W主演によるMBSドラマ特区の『年下童貞（チェリーボーイ）くんに翻弄されてます』が現在放送中。本ドラマは、脚本・セイナ、作画・りお@による人気コミックのドラマ化で、過去のトラウマのせいで本気の恋ができなかった主人公が恋愛経験ゼロの年下男子に翻弄される様子を描いたラブコメディだ。

性に奔放で男を翻弄する主人公・今井花恋はテレビ番組でフリーアナウンサー、タレントとして活躍する森が演じ、彼女いない歴＝年齢の理系男子の堂前帝都は超特急のメインダンサーであり、ドラマ『君には届かない』『ビリオン×スクール』などで俳優としても活躍する柏木が扮する。

このたびムビコレでは森と柏木にインタビューを実施し、本ドラマへの思いや見どころから、理想の恋愛シチュエーションまでたっぷりと語ってもらった。

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──出演のオファーを聞いた感想から教えてください。
森：私はラブコメが初めて。パパラッチや不倫ものはあるんですけど、こんなピュアなラブストーリーに出演できることになって嬉しかったです。タイトルを聞いた時は正直びっくりしたんですけど、台本を読むとピュアでハートフルで、演じるのが楽しみになりました。ヒューマンドラマな部分もあるし、コメディな面もある、いろんな要素を持った作品になっていると思います。

柏木：僕もお話をいただいたときはすごく嬉しかったです。タイトルはやっぱり驚きはあるんですけど、森さんが言われるようにピュアなラブストーリーですし、先が気になる展開でどんどんと台本を読んでいってとても面白かったです。僕はコメディが大好きで、ふざけるシーンはもう100％振り切ってやらせてもらってます。
──演じられた役どころはどんなキャラクターだととらえられましたか？ 共感する部分はあったでしょうか。

森：花恋は一見軽い女性で男性を手玉にとっているように見えるんですけど、実際には人間味があって自分の中に葛藤がり、過去の心の傷があるから鎧を着てしまっているんだと思います。私もバラエティ番組のキャラクターのイメージでいろいろと誤解されることはあるので、花恋と重なる部分があるなと思いながら演じました。

柏木：僕は帝都と同じ理系なのでそこのところは共通してます。ただ、帝都はとても真面目で、言うときにはビシッと言えるんですけど、僕はあそこまで言えないので、そこは格好よくて素敵だなと思います。帝都は頑固なところがあって、僕はそこも魅力だと思っているし、見ていて嫌な気持ちにならない脚本なので演じやすかったです。
──お互いの印象と共演した感想を教えてください。

森：柏木さんとは年齢差もあるし、共通点が見つかるかな？という不安もあったんですけど、撮影中にちょっとトラブルがあって…（苦笑）。

柏木：いや、トラブルなんて起こしてないですよ！ そんな、衣装の白いパーカーにカレーをこぼしたりしてないです（笑）。

森：ハプニングね、ハプニング（笑）。そのことがあって現場が一気に和んで。柏木さんは突っ込んでもいい人なんだって分かったので、すごいお調子者で、ふざけて現場を和ませてくれて助かってます。

柏木：僕も森さんにお会いする前はテレビのあざといキャラのイメージが強かったんですけど、優しさ温かさがあってとても素敵な方でした。現場を引っ張っていってくれる頼もしさもあります。
──森さんはあざといキャラが話題になってますけど、柏木さんから森さんを見て「あざとくないな」と感じた瞬間ってありましたか？

柏木：あの、営業妨害だったらごめんなさいなんですけど、あざといとか感じなくて、すごく優しくて周りに気配りができる方だなって感じます。いろんなことを経験して来たと思うので、他人の痛みや辛さがわかっていて、そのゆえの行動ができていて格好いいなって思います。
──森さんは逆に柏木さんを見て、あざとかわいいなって思うところはありましたか？

柏木：え？ 僕が？ あざとかわいい？

森：いっぱいありますよ（笑）。桜の木の下で撮影してる時に風に舞ってる桜の花びらを掴もうとしていたので、「今、掴もうとしてた？」って聞いたら、めちゃくちゃキラキラした目で「さっき、掴めたんですよ！」って。

柏木：そうなんですよ！ 桜の花びらをこうサッと掴んだら掴めたのに、「掴めた！」って手を開いた瞬間に風で飛んでいっちゃって……めちゃめちゃ悔しかったです。

森：こうやってキラキラした目で言われたので、これはあざとかわいいなって思いました（笑）。

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もっと昔にモテテクニックを知っておきたかった／柏木悠

──本ドラマでは恋愛のモテテクニックが出てきますが、恋愛においてテクニックって重要だと思いますか？
森：以前はテクニックってとても大事で調べたりもしてたんですけど、今は、わざとらしさが感じられたりするのであまりやると逆効果かなって思ってます。難しいですね。

柏木：僕はあまりモテてこなかった人生なんで、もっと昔にモテテクニックを知っておきたかったです。卒業式に制服のボタンがなくなっちゃうとかに憧れたんですけど、1個もなくならずでした（笑）。
──花恋と帝都は実は店員と客として出会っていたわけですが、恋愛の理想の出会いやシチュエーションはありますか？

森：形式張って食事会などで人から紹介されるより、友だちとして出会うところからスタートして、ふとしたときに男らしいところが見えたときにドキッとするのはロマンチックだと思います。

柏木：僕は、うーん……夏祭り！ 夏祭りで出会ったり、夏が好きなので夏祭りのデートとかって憧れますね。好きな人と夏祭りに行ったら絶対幸せになれると思います。
──森さんは今女優としても活躍されていますが、バラエティのあざといキャラみたいなポジションから女優業の方にシフトチェンジしたい気持ちはありますか？

森：うーん、お芝居は楽しいので、機会がある限りやらせていただきたいですし、もっといろんな役をやってみたいっていう興味や意欲はもちろんあるんですけど、だからといってバラエティからシフトチェンジしたいとは思っていません。バラエティもバラエティで楽しいですし、それがお芝居に繋がったりとかいろんな幅が出たりするので、あまり決めずにいただいたお仕事をやっていきたいなって思っています。
──柏木さんはアーティスト業と俳優業のバランスはどういう風に考えていますか？

柏木：僕はグループが大好きなので、ドラマを通して超特急を知ってくださる方がいたら嬉しいですし、グループにもっと貢献できるといいなと思ってます。お芝居ももちろんやっていて楽しいですし、お芝居を通じていろんな出会いがあるので、大事にしたいなと思います。
──柏木さんは先月20歳のお誕生日を迎えられましたが、どんな20代にしたいですか？
柏木：もう大人になったのでしっかりとしないといけないのはもちろんなんですけど、逆に子ども心は忘れたくないです。大人にしか出せない物も大事ですけど、大人になってからも子ども心があるのとないのとでは、人生の楽しさが違うんじゃないかと思うので、子ども心も忘れずに行きたいなと思います。
──森さんは20代最後の年ですが、30代の目標などはありますか？
森：20代はアナウンサーになって、そしてフリーになってあっという間に駆け抜けたなって印象だったので、30代はじっくりと考えながらやっていきたいです。いただいたお仕事を頑張りつつ、自分からも何か発信したり、何か作ったりとか、何か自分から形にするところから頑張って行きたいです。そのためにも、自分の意志を常に持っている芯のある女性になりたいなと思います。
──では、最後に本ドラマの注目ポイントや見どころを教えてください。

森：最初は花恋が一生懸命、帝都を翻弄しようとしするけれど、逆に翻弄されていくところを見て欲しいです。タイトルとはギャップがあってかなりポップな内容ですし、ラブコメなので気軽に楽しんでもらえると思います。

柏木：あざとい恋愛から、スパッとコメディに切り替わるのが僕はやっていてとても楽しかったので、そんな2人の関係性に注目して欲しいです。そして、みんな森香澄さんに翻弄されるんじゃないかと思います。森香澄さんファンにはたまらない作品になっていると思いますよ（笑）。

森：柏木悠ファンも悶絶ものですよ。スイッチ入ったときは本当にすごいので覚悟していてください。

（text：入江奈々／photo：小川拓洋）
（森香澄 スタイリスト：コバヤシリョウコ／ヘアメイク：住本彩）
（柏木悠 スタイリスト：東正晃／ヘアメイク：小原梨奈）