1. トップ
  2. タクシーで「家から10メートルぐらい遠いじゃねえか!」ブチギレる父親…次の瞬間、息子がとった行動にあ然…

タクシーで「家から10メートルぐらい遠いじゃねえか!」ブチギレる父親…次の瞬間、息子がとった行動にあ然…

  • 2025.6.1
undefined
出典:Photo AC ※画像はイメージです

現役でタクシー乗務をしている20代の女性ドライバー・Aさん。タクシードライバー歴は3年目を迎え、日々さまざまなお客様を乗せて走っています。

今回は、そんなAさんが「車内で繰り広げられた親子の壮絶な喧嘩エピソード」を語ってくれました。週末の忙しい夜勤務中に起きた、まさかの出来事とは一体…?

後部座席で始まった親子の取っ組み合い

これは、かなり忙しい週末の夜の勤務中に私が体験したエピソードです。

いつものように居酒屋からのお客様の送迎をしていました。日付が変わる頃、ある居酒屋から親子をお乗せしました。父親が70~80代、息子が50代くらいです。

乗車した時から、50代ぐらいの息子さんが主に道案内や世間話をしてくださいました。

しかし、父親の方は少し機嫌が悪そうな印象でした。

そんな中、お客様の家が近づいてきたので「どこでお停めしますか?」と聞いたところ、制限速度標識のポールのところと言われたので、そこで停めました。

すると父親が、

ここだと家から10メートルぐらい遠いじゃねえか!!もう少し後ろだ!

と、怒鳴り始めたのです。自分も少しイラッとしましたが、それ以上に怒ったのは息子さんの方でした。

運転手さんにそんな言い方してんじゃねえ!

と言いながら父親の頭にパンチを食らわせたのです。すかさず父親が息子の顔にパンチを返し、そこから後部座席で3分ほどにわたる取っ組み合いが続きました

その衝撃で仕切りのためのアクリルボードのネジが取れるほどでした。

その日はかなり忙しかったこともあり、自分も早く次の仕事に向かいたかったので、

喧嘩はしてもらって結構ですけど、車から降りてください!」と少し声を荒げて言いました。

そしたら2人とも落ち着きを取り戻したのか、こちらに謝罪をして降りて行きました。しかし、後部座席は2人の血がシートカバーに飛び散っており、結局シートカバーを交換するために営業所に戻って、その日の営業は終了しました。

想定外のトラブルから学ぶ接客の難しさ

忙しい夜勤務中に突然車内で始まった親子喧嘩。息子さんがドライバーを気遣って父親を注意したものの、それが逆に激しい取っ組み合いに発展してしまうという予想外の展開となりました。

タクシードライバーは日々さまざまなお客様と接する中で、時には予期しないトラブルに遭遇することがあります。今回のケースでは、お客様同士のいさかいが車内という密閉空間で起こったため、ドライバーとしても対応に苦慮する状況だったことでしょう。

アクリルボードのネジがはずれそうなほどの激しいやり取りは、まさに想定外の事態。深夜帯の業務では、こうした突発的な事態への対応力も求められるのですね。


《取材協力》
現役女性タクシードライバー・Aさん
東海地方で2022年から昼勤のタクシードライバーとして勤務。夫もタクシードライバー。タクシードライバーとしてのモットーは「その場にあった接客を」。好きな道路は国道1号線。