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「片付け=面倒臭い」を直す方法。最初は家族の負担を最小限に/なんにもない部屋の暮らしかた

  • 2025.4.30
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※記事上の画像はイメージ画像です。

『なんにもない部屋の暮らしかた』(ゆるりまい/KADOKAWA)第20回【全27回】

自身を「捨て魔」だと話すミニマリストのゆるりまいさん。『わたしのウチには、なんにもない。4 はじめての遺品整理。さすがのわたしも辛かった・・・』(KADOKAWA)では、かつて実家にものをあふれさせ、片づけを巡ってケンカもした祖母との別れが描かれています。遺品整理をする中で、ゆるりさんはなぜ祖母があんなにたくさんのものを家に置いていたか、少し理解できたのだとか...。ゆるりさんが空っぽの部屋の作り方と魅力を綴った『わたしのウチには、なんにもない。4コマ総集編』、『なんにもない部屋の暮らしかた』(KADOKAWA)と共にお届けします。

※本記事はゆるりまい著の書籍『なんにもない部屋の暮らしかた』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。

【空間の作り方】最初は家族の負担を最小限に。「なんにもない」は時間をかけて慣れるもの

汚家時代の台所(「キッチン」なんて言葉は似合わない)は、家の北側に位置するひっそりと暗い場所でした。当然、ここも物に溢れていたので、非常に狭く2人立つのがやっと。氷で冷やす昔の冷蔵庫なんてものもあったっけ。そんな台所なので、私は狭さを理由にろくに手伝いもせず、母はひとり黙々と家族の食事を作り続けていました。寂しい思いをさせ続けて申し訳なかった...。そこで新しい家では、寂しくないキッチンにしようと、心に決めたのです。

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そうしてできた今の家の「キッチン」は、家の中心に位置し、当然余計な物も置きません。家作りの段階で、私は「キッチン家電は全てしまいたい!」と宣言し、パントリーは、家電を入れても大丈夫な造りにしてもらいました。

その時は、母も夫も「ふーん」といった反応でしたが、いざ新居に住みはじめると、私が本当に何もかもしまうので「そこまでしなくても...」と、唖然。当然「出しっぱなしのほうが楽なのに!」と、反発もありましたが、
①使ったら出しっぱなしでもOK、代わりに私が片付ける(家族にとっては使う時に取り出す不便さだけにする)、
②家族が取り出しやすい&使いやすいように収納の場所を工夫する(動線を考えて、背の高さに合わせて取り出しやすくする)、この2つを約束しました。

家族の手間を半減させることで「キッチンのなんにもない化」を受け入れてもらったのです。今では、家族もなんにもない状態が当たり前になって、自然と「使ったらしまう」が身に付いてきました。最初に何もかもしまうよう強要しなかったこと、物が少ないとしまう場所が明確で、片付け=面倒臭いというイメージが払拭されたことが、成功の鍵だったのだと思います。

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物に溢れたキッチンだったら、隣で晩酌などされたら「邪魔だからどいて!」なんて言っていたかも。なんにもないキッチンのお陰で、夫婦も円満です。


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