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「デブ菌」を寄せつけない体へ! 健康、美肌への近道「腸内フローラ」を整えるコツ

  • 2016.4.25
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人間の腸内には、数百種類、100兆個以上の細菌が生息しています。近年の研究では、この腸内細菌の中に、体を太りやすくする「デブ菌」が存在する可能性が高いことがわかってきたのだそう。健康面はもちろん、美容面においても、腸内細菌は無視できない存在だといえるでしょう。

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そこで今回は、美容・健康と密接に関わるこの腸内細菌について、その仕組みや腸内環境を整える方法を紹介します。

腸内フローラって何?

「腸内フローラ」とは、腸の壁面にいる腸内細菌の様子のこと。種類ごとに集まってグループをつくっているその様子を顕微鏡でのぞくと、まるで植物が群生しているように見えることから、「お花畑=フローラ」と呼ばれるようになったそうです。

腸内細菌は大きくわけると、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つにわけられ、これらのバランス、つまり「腸内フローラ」の状態が、腸内環境ということになります。

・「善玉菌」

悪玉菌の侵入・増殖を防ぎ、腸の運動を促す

・「悪玉菌」

腸内で有害物質を作り出す

・「日和見(ひよりみ)菌」

善玉菌と悪玉菌のうち、腸内で優勢にある方へ同調して作用する

理想的な腸内フローラの状態とされているのは、「善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割」。美容や健康のためには、このバランスを保つことが大切です。

さらに腸内細菌は、デブ菌とヤセ菌というものにわけられるそう。理想的な比率はデブ菌4に対してやせ菌6。デブ菌が多くなると太りやすくなるといわれています。

腸内フローラを整える方法

腸内フローラのバランスには、食べもの、運動、ストレスなどが影響を与えますが、中でも「食べもの」が大きく影響するそうです。善玉菌を増やし、腸内フローラを理想的な状態に整えるためには、「食物繊維」「発酵食品」「オリゴ糖」の3つを日々の食事に取り入れることが大切。それぞれ、次のような食材に含まれています。

・食物繊維…野菜や海藻類など

・発酵食品…納豆、味噌、漬物、チーズなど

・オリゴ糖…大豆、バナナ、タマネギ、ゴボウなど

上記の3つを「毎食取り入れる」と考えると難しそうですが、たとえば発酵食品の納豆・味噌の原料は大豆ですから、オリゴ糖も含まれています。納豆は、デブ菌を減らすにも効果的なのだそう。

ゴボウなら、オリゴ糖だけではなく、食物繊維も豊富。このように、ひとつの食材で2つ、3つの役割を果たしてくれる食材もあるので、毎日の食事を工夫してみましょう。

また、高脂肪食の過剰摂取は、悪玉菌の増加につながるとのこと。善玉菌を増やす食材を積極的に摂る一方で、油を使ったスナック菓子や、クリーム類、脂の多い肉類などの摂りすぎにも注意したいですね。

私たちの美容・健康に深く関わっている「腸内フローラ」。そのバランスをしっかり整えておけば、美肌やダイエットの強い味方になってくれそうです。

(森川ほしの)

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