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あの頃、暴力的な父が怖かった。姉「高校を卒業したら家を出る」私を置いて出た姉 → その真意に、涙

  • 2025.4.27

あなたはどんな家庭環境で育ちましたか? いつまでも実家暮らしをしたいと思えるような境遇だった方もいれば、一刻も早く自立したいと感じていた方もいるでしょう。今回は家庭内が生きづらいと感じていたと話す筆者の知人のエピソードを紹介します。

画像: あの頃、暴力的な父が怖かった。姉「高校を卒業したら家を出る」私を置いて出た姉 → その真意に、涙

家庭環境

私は両親と姉の4人家族です。

大人になったいまでは両親とも適度な距離感で付き合えていますが、子どものころはそうではありませんでした。

父は暴言の多い人で、とくにお酒を飲むとヒートアップして八つ当たり。
そんな父に怯えている母は、父の機嫌を損なわないようにといつもビクビクしているように見えました。

姉ははっきりものを言うタイプの人だったので、ひんぱんに父と衝突し、理不尽さに涙している場面を見たこともあります。

そんな家庭環境だったためか、姉の口癖は「高校を卒業したら働いて家を出る。」でした。

姉の独り立ち

高校を卒業した姉は口癖のとおりに、進学はせず就職。
その後半年間ほどお金を貯めて、ついに1人暮らしを始めると決めたようです。

姉が家を出ることは正直寂しくて、残されることに不安を感じていました。

姉の真意

姉が実家を出る直前、姉から話をされました。

「あんたを連れて出られるようにいろんな人に話を聞きに行ったり、お金を貯めたりしていたんだけど、やっぱり中学生のあんたを連れて出るのは簡単なことじゃなかった。置いていって本当にごめん。」

姉が私を連れて実家を出ようとしていたなんて、少しも思っていなくて、当時の私は衝撃を受けたことを覚えています。

私の気持ち

姉は結局1人で出て行ってしまいましたが、私にとっては姉の言葉だけで十分だと感じました。

そんな風に大切に思ってくれている人がいるとわかっただけで、不安は消え去り、心が満たされた気持ちです。

姉は1人暮らしを始めてからもひんぱんに連絡をくれて、週末には「泊まりにおいで。」と私を連れ出してくれるようになりました。

大人になったいまでは、私も姉も父に怯えるようなことはなくなり、当時のトラウマも薄れていますが、いまでも姉の言葉は忘れられない宝物です。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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