1. トップ
  2. エンタメ
  3. ラミ・マレックが『アマチュア』について語る【sweetムービーインタビュー】

ラミ・マレックが『アマチュア』について語る【sweetムービーインタビュー】

  • 2025.4.26

Rami Malekラミ・マレック

Rami Malek
1981年5月12日、LA生まれ。2003年に大学卒業後、04年に俳優デビュー。06年から始まった映画『ナイト ミュージアム』シリーズでエジプト王役を演じて注目を集め、15年のドラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』で初主演。18年の『ボヘミアン・ラプソディ』で第91回アカデミー賞主演男優賞を受賞。


クイーンのフレディ・マーキュリーを演じてオスカーを獲得した『ボヘミアン・ラプソディ』からはや7年。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)や『オッペンハイマー』(24)などの大作に出演してきたラミ・マレックが、久々の主演に挑むのが『アマチュア』。

ロバート・リテルの同名小説(日本版タイトル『チャーリー・ヘラーの復讐』)の2度目の映画化で、最初の映画版は出版同年にカナダで製作された。「あの時は、東西冷戦だったから、その社会背景をもとにして描かれたけど、今回のバージョンは現代の状況に照らして、かなり設定が変わってるんだよ」と語る。

「そもそもこの企画は『ボヘミアン・ラプソディ』を撮り終えたくらいのころ、配給会社から“次に何をやりたい?”と連絡があったのがきっかけ。そこで僕が答えたのは“アクション映画”。先方はすごく驚いていたけど、ドラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』のような洗練されたミステリーをベースにして、孤独で周囲から疎外されている主人公が敵と戦う、っていう感じのものをやりたかったんだよね。そしたら、この作品にたどりついたんだ。原作のファンだったからすごく嬉しかったよ。ただ、組合のストライキで撮影が延期されたりして、すごく苦労したんだけどね」

CIAのITスペシャリストだったチャールズが、テロリストによって妻を殺され、その復讐のためにスパイの現場に就こうとする物語。スパイ映画らしく、様々なロケが敢行された。

「僕が演じたチャーリーはこれまでのスパイ・アクション・ヒーローとはかなり違った経歴の持ち主だけど、その分、一般の人に共感してもらえるキャラクターになっているから、みんなには期待してもらいたいな。ただ、ストの影響で狙っていた季節に撮影できなくて、ロケ地を変更せざるをえなかったのは残念だった。例えば、ラトビアで撮る予定だったロシアの一部をイスタンブールで撮影したり。

あ、でもパリはばっちりパリで撮ったから完璧な風景になってる(笑)。じつはストで影響を受けたのは、撮影スケジュールや公開延期だけでなく、スタッフの雇用の問題が一番大きかったんだ。ストの間、彼らが無職になるのを防ぐために、プロデューサーも務めた僕を含めた幹部が彼らに別の仕事を見つけて、誰もこぼれることなくチームを再編成することに尽力したんだ」

『アマチュア』
story: CIAのサイバー捜査官チャーリー(R・マレック)は、最愛の妻をテロ事件で失う。復讐を決意した彼は、デスクワークから特殊任務のエージェントになるための訓練を受けるが不適格。組織に頼れない彼は、独自の方法でテロリストを追い詰めるのだが……。

監督:ジェームズ・ホーズ/出演:ラミ・マレック、ローレンス・フィッシュバーン、レイチェル・ブロズナハン、マイケル・スタールバーグ ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:現在、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー中
© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

text : MASAMICHI YOSHIHIRO

web edit : KIMIE WACHI[sweet web]

※記事の内容はsweet2024年5月号のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

元記事で読む
の記事をもっとみる