1. トップ
  2. エンタメ
  3. 【インタビュー】彩の国さいたま芸術劇場芸術監督・近藤良平さん

【インタビュー】彩の国さいたま芸術劇場芸術監督・近藤良平さん

  • 2025.4.23
出典:リビング埼玉Web

2022年4月に、故・蜷川幸雄さんの後を受け継ぎ、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任した近藤良平さん。

就任当初の2022年はコロナ禍の影響もまだあり、翌2023年は彩の国さいたま芸術劇場の大規模改修で約1年間、浦和にある埼玉会館をメインに劇場外の活動が中心となりました。

そして、コロナも落ち着き大規模改修も終わった2024年から彩の国さいたま芸術劇場を拠点にした近藤さんの本格的な活動がスタート。2025年の今年は、さらに近藤カラーを発揮しての活躍が期待されています。

2025年度のテーマは「森の中を歩いて、さまざまな表現と出会う」 恒例のプログラムから新たなアーティストとの出会いまで、見逃せない作品を厳選して上演

出典:リビング埼玉Web

3月に行われた彩の国さいたま芸術劇場・埼玉会館 2025年度ラインナップ発表の様子 Ⓒ宮川舞子

近藤良平さんに、2025年度のラインナップについて改めて聞きました。

「本格活動2年目ということに気負いなどはありませんが、地に足の着いた活動ができるのではと感じています。通い慣れた劇場のあちこちに、いろいろな魅力を見つけて、さい芸マニアになってきたなと。そんな場所に人が集まってくれるのがうれしいですね。若い人ばかりが集まる公演もあれば、詩吟のように、渋い人たちが集まる公演もある。集まった人たちが、カフェで和んでいる景色もいいなと思うんですよ。劇場に来る人のわくわく感が感じられていいなと」

出典:リビング埼玉Web

2025年度ラインナップチラシの表紙

今年のテーマは、「森の中を歩いて、さまざまな表現と出会う」。

「スタッフとよく考えて、1年間楽しめる、そんなプログラムを用意しました。「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd(セカンド)」の『マクベス』(5月)、“ダンスの埼玉”を象徴する恒例のコンドルズの新作公演(6月)、世界でも話題のアクラム・カーンの『ジャングル・ブック』などの注目作品から、新たなアーティストと出会う音楽プログラムなどをスタッフとともに、厳選しました。幅広い内容で、全部おすすめです!」

出典:リビング埼玉Web

あえて言うなら、『埼玉回遊』『カンパニー・グランデ』には、注目してほしい。

「2023年、劇場が使えない期間に『埼玉回遊』で埼玉県内各地をまわり、舞台には関心のなかった人たちとも出会えたことは新鮮でした。今まで舞台に触れる機会がなかった彼らが舞台に興味を持ち、新しく埼玉の舞台芸術に関心を持ってくれた。そして、新しく始めた『カンパニー・グランデ』には、120人ものメンバーが参加し、一緒に舞台を創っています。本当に大人数なので、まとめるのは大変ですが(笑)。来年2月の舞台がどんなものになるか、楽しみにしていてください」

6月には、近藤さん主宰の「コンドルズ」の新作公演も。見どころは?

「今年のコンドルズの新作タイトルは『BORN TO RUN』。ブルース・スプリングスティーンの曲にちなんで名付けたんだけど、若い人は知らない? いくつになっても新鮮な気持ちで、僕たちコンドルズが“走る!” 疾走感を感じて一緒に楽しんでもらいたいですね。今回で新作公演は18作目。彩の国さいたま芸術劇場は、スペックが高いと感じますね。舞台は奥行きもあるし、いろいろな使い方ができる」

出典:リビング埼玉Web

「また、彩の国さいたま芸術劇場の大きな稽古場でみっちり作品を創って、初演を行うのはすごいことなんですよ。稽古場が広いと、稽古での気持ちが違いますからね。同じ場所で稽古と初演ができる劇場なんて、そうそうありませんから」

11月には、デフリンピック開閉会式の総合演出も担う近藤さん。意気込みは?

「埼玉県との協働で実施してきた障害者ダンスチームの「ハンドルズ」の活動がきっかけでデフリンピックの開閉会式の総合演出(共同演出)に声がかかったのではと思っています。デフリンピックは100年も歴史があるんですよ。すごいでしょう。この催しに関われるのはとてもうれしい。すでに何回かデフの皆さんにお会いしていますが、手話って国によって違う。人によっても表現が違う。美しい手話、自信家の手話、臆病な手話なんかもあって、その表現には驚きました」

出典:リビング埼玉Web

「そろそろ海外にも行きたいですね。外の世界と繋がりをもっていきたいです。行けるかな?」

いつも忙しい近藤さんですが、ますます元気いっぱいで意欲も満々! ライブでの舞台を見て、元気をもらいたいなと思いました。

編集部/井上淳子

元記事で読む
の記事をもっとみる