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【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

  • 2025.4.16

そもそも万博とは?

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

「万博」は世界中からたくさんの人やモノが集まるイベントで、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる国際博覧会。「万博」は「万国博覧会」の略で、英語ではEXPO(エキスポ)と呼ばれています。

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

初めて開催されたのは、1798年、フランス革命の時期のパリ。日本では、1970年日本万国博覧会(大阪万博)をはじめとし、過去に5回開催。6回目となるのが、今回の2025年大阪・関西万博です。2005年に開催された愛・地球博に続き、20年ぶりの日本での開催ということで、老若男女問わず、今最も注目が集まっているイベントと言えるでしょう。2025大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。サブテーマとして「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」が掲げられています。公式キャラクターは「ミャクミャク」、細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物なのだそう。

大阪・関西万博会場のシンボル「大屋根リング」

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

「大屋根リング」は、建築家・藤本壮介氏が設計した木の大きな回廊に囲まれた広大な円形空間で、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表しています。会場の回遊ルートであり、また雨風、日差しなどを遮ることができる屋根としても機能。日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築しているのが特徴。藤本さんにこだわりのポイントを解説していただきました。

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

「5年ほど前から準備をしてきましたが、“そもそも、万博を開催する意味はあるのか?”という問いかけからスタートしました。コロナ禍が明けてリアルが必要になると思ったと同時に、分断の時代=つまりそれは多様性の時代でもあるとも考えました。万博というのは、小さなエリアに世界の約8割の158ヵ国が集まるわけですが、今の時代だからこそその尊さが高まっていると考えています。多様な文化、伝統、人々が、集まり、繋がり、伝える……そのためのリングを作りました。来場した人も、航空写真を見た人も、きっと繋がりを感じられるはずですし、少なくともここでは世界の多様な人が集まって繋がり、未来を考える場所になってほしいと思っています」(建築家・藤本壮介さん)

またこの「大屋根リング」は世界最大の木造建築としても注目を集めています。

「海外ではサステナビリティの観点から木造の大規模建築が推進されています。木を切って植林するという循環を生み出し、木材を使うことで二酸化炭素も減らせるからです。ですが、日本は木造建築の伝統もあり森林もあるのに、その分野では遅れているんですね。だからこそ、最先端かつ伝統を感じさせる今回の建築にたどり着きました。屋根の上からは海も見えて開放的なので、ぜひ上からの景色も楽しんでいただきたいです」(建築家・藤本壮介さん)

フランス パビリオンの見どころチェック!

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

メインエントランスからすぐ、大屋根リングをくぐったエンパワーリングゾーンに現れるのが、フランス パビリオン。LVMHはメインスポンサーとして、フランスが誇るサヴォアフェール(卓越した職人技)とアール・ド・ヴィーヴル(自分らしく、美しく豊かに生きる)の精神を発信し、 “Hymne à l’amour”(愛の讃歌)をテーマに特別展示の数々を展開します。LVMHグループを代表する5つのメゾンのうち、日本と深い繋がりを持つルイ・ヴィトンとディオールは常設展示に参加、セリーヌとショーメは期間限定の特別展示を実施し、モエ ヘネシーは、フランス パビリオンのホスピタリティパートナーとして、「ビストロ」のメニューや特別イベントで提供されるシャンパンとロゼワインのセレクションを担います。

「メインスポンサーの打診を受けたとき、アルノー会長は20秒ほどで参加を決意されました。日本へのセレブレーションとして、フランスと日本の縁や関係をさらに強めたいと思ったからです。ルイ・ヴィトンやディオール、セリーヌ、それぞれのものづくりの技術をぜひ見ていただき、フランスに行ったことのない人、フランスブランドの物を買ったことのない人に興味を持ってもらえるとうれしいですね。万博は平和の象徴、子どもも大人も、みんなに幸せになっていただければと思います。今回、フランス館の冒頭の動画では “愛で脈打つ心臓”のサウンドもこだわっているので、注目してください」(LVMHジャパン・ルレ社長)

ここからは、フランス パビリオンの見どころを解説してまいります!

見どころ1オートクチュールを堪能「ディオール」

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】
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【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

ディオールの展示でまず現れるのが、ブルー、ホワイト、レッドのトリコロールの「バー」スーツ。その横には、1949年にクリスチャン・ディオールがデザインし、パリ2024オリンピック・パラリンピックのために復刻された伝説的なトリコロールのアンフォラ ボトルが。さらにロダンの彫刻が、同じ空間に配置されています。

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続いて現れるのが、白い世界! シルエットのスケッチを立体的に表現した約400点の象徴的な白いトワルが、サイズのグラデーションをつけてダイナミックに展示され、アーティスト高木由利子氏のインスタレーション作品と融合。職人技と手仕事への愛を讃える壮大な旅をテーマにした空間は、ときが止まったかのようで、ディオールの美しさを存分に味わえます。

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さらに壁面には、3Dプリントで再解釈されたディオールのアイコニックなフレグランスボトルも。ミス ディオール、ジャドール……ムッシュ ディオールの愛犬ボビーまで! 美容好きの皆様は、フレグランスのボトルをいくつ見つけられますか?

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同じエリアには、2021年にディオールの歴史的アイコンである「メダリオンチェア」を再構築した、デザイナー吉岡徳仁氏とのコラボレーションも。

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そして“LADY DIOR AS SEEN BY”プロジェクトのために2024年に建築家の妹島和世氏が手掛けた「レディ ディオール」の展示にも注目を。「レディ ディオール」から伸び広がるオブジェは、花のような形の影を落としていますが、実は上から見ると「DIOR」と読めるのだとか。

見どころ2トランクで表すクラフツマンシップ「ルイ・ヴィトン」

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ルイ・ヴィトンは、建築家 重松象平氏(OMA)とコラボレーション。「日本への愛」と「時を超えるクラフツマンシップへの愛」にオマージュを捧げた展示を展開。84個のトランクを配したライブラリーは圧巻! 今回トランクをモチーフとした2つの部屋で、「静」と「動」を表現しており、この「静」の部屋では、今までのヘリテージを表現。

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元々展示の決まっていたというロダンの「カテドラル」も、ルイ・ヴィトンのトランクに乗せることで、新しい世界観に。さらにフランス国立音響音楽研究所(IRCAM)との共同制作により、アトリエの音を再解釈してリズムで表現したサウンドドラックが響き渡ります。

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「動」の部屋には「トランクのスフィア」が。ルイ・ヴィトンと言えばやはりトラベル。ルイ・ヴィトンのトランクで球体が作られ、アーティスト 真鍋大度氏が手掛ける映像作品と共に、幻想的な五感の旅へと誘ってくれます。

見どころ3日本の伝統・漆とのコラボ「セリーヌ」

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】
【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

創業80周年を迎えるセリーヌの特別展示スペース。昨年、セリーヌ ボーテが日本上陸となり、美容好きさんにとってもセリーヌについての知識は深めたいところです。今回は、セリーヌの象徴的なエンブレム「トリオンフ」を再解釈し、日本の伝統工芸である漆とコラボレーション。日本とフランス、そして伝統とコンテンポラリーアートの架け橋を表現しています。

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】
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彦十蒔絵によって特別に制作された、メゾンのエンブレムである「トリオンフ」の漆アートピースシリーズと、 セリーヌによる特別な「トリオンフ」バッグ。さらに「トリオンフ」と日本の美が描かれた、中村壮志氏とのコラボレーションによるビデオインスタレーション『Ten Landscapes of Dreams』も。ちなみにこれらの限定品は、万博会場での展示終了後、限られた店舗にて展示、販売を予定しているのだそう。

【2025大阪・関西万博】注目のフランスパビリオンの見どころ徹底解説!【ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ】

セリーヌの特別展示は4月13日から5月11日まで。9月1日から10月13日までの期間は、同スペースにてジュエリーメゾン ショーメのインスタレーション形式のエキシビションを展開予定です。

また、4階の「ビストロ(Le Bistrot)」では、フランスならではの料理とともに、「モエ・エ・シャンドン」「ヴーヴ・クリコ」「ルイナール」といったシャンパンに加えてロゼワインも楽しめので、ぜひ立ち寄ってみてください。

≪フランス パビリオンの他の展示エリアもご紹介!≫

今回は、2025年の大阪・関西万博、LVMHグループがメインスポンサーを務める、フランス パビリオンをご紹介いたしました。フランスと日本、それぞれの技術や伝統を取り入れた展示の数々は、新しいインスピレーションをもたらしてくれそう。そしてフランスらしい「愛=アムール」というテーマのように、世界の平和と愛を感じる万博になりそうです。

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