ノンフィクション作家の石井光太さんが“教育虐待”に言及。逃げ場のない子どもたちが売春に走ったり、トー横キッズになったりするケースもあると警笛を鳴らした。
【映像】「トー横キッズになるケースも」中学受験に失敗した子どもたちのその後
ABEMAにて配信中の、建前抜きで本音を語る、ママによる、ママのための情報バラエティ『秘密のママ園』。現代を生きるママたちの新たな「発見」と「共感」をテーマに、リアルな生き方や子育てに迫る。番組のMCには自身も母親として子育てをする滝沢眞規子・近藤千尋・峯岸みなみの3人が就任。それぞれ異なるバックグラウンドを持つ3人が、リアルなママの視点から本音で語り合い、多様な価値観のママたちに寄り添っていく。
『建前爆破!まったり井戸端会議』のコーナーでは令和の受験戦争にクローズアップ。今問題になっている“教育虐待”について教えてくれたのはノンフィクション作家の石井光太さんだ。ノンフィクション全般を取材する中で少年院やフリースクールを取材してきたと言う石井さん。東京の小学校6年生の半分以上は中学受験をすると言う現状の中「10人中7人が受験して1人しか地頭のいい子がいないのだとしたら、残りの5人、6人は強引にやらされているんですよ。その中で壊れる子も当然出てきますよね」と語った。
さらに「受験うつの外来がすでに出来ている」と明かし「名門の学校に入っても行けなくなってしまう。入っても不登校になったり、また競争があって潰されてしまったり。そうすると結局、中退者向けの塾やフリースクールがあったりするわけですよ」と受験後に待ち受ける様々な問題を提起。そして「それだけ子どもたちは心が傷ついているわけです」と話し、逃げ場のない子どもたちが壊れることを恐れ家出してしまい、売春に走ったり、トー横キッズになったりするケースもあると語った。
それを聞いた近藤は「勉強も自分のためにやっている子と、お母さんの笑顔のためにやっている子と、多分別れてると思うんですよね」とコメント。自ら目標を見つけて頑張れる一部の子どもを除いて、中学受験を経験する多くの子どもは“お母さんのため期待に応えたい”と頑張りすぎてしまうという現状に胸を痛めた。