李相日が監督を務め、吉沢亮が主演する映画『国宝』が、5月13~24日(現地時間)開催予定の第78回カンヌ国際映画祭監督週間部門にて公式上映されることが決まり、監督から喜びのコメントが届いた。
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世界三大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭の独立部門である監督週間は、自由な発想や新しい表現で作家性を持つ監督の作品が選出され、過去にはケン・ローチ、ジム・ジャームッシュ、スパイク・リー、ソフィア・コッポラ、アトム・エゴヤン、グザヴィエ・ドラン、日本からは大島渚監督、北野武監督、黒沢清監督などの作品が上映されている。ポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』のようなクオリティーの高いエンタメ作品も選ばれる部門で、優れた監督が世界に進出する登竜門ともいえる存在だ。
これまで李相日監督は、『悪人』でモントリオール世界映画祭、『許されざる者』でヴェネチア国際映画祭、『怒り』でトロント国際映画祭やサン・セバスティアン国際映画祭に参加してきた。今回、カンヌ国際映画祭に作品が選出されるのは初めてのこと。
李監督は「人生を懸けて臨む。その言葉通り、一年半もの間を稽古に費やした吉沢君を筆頭に、演者たちの覚悟なしには語れない作品です。同様に、スタッフの果てしない献身、そして信頼に感謝が尽きません。カンヌという形で報いられる喜びを噛み締めています。華麗であり、壮絶である歌舞伎俳優の生き様をお披露目する場として、これ以上ない大舞台です」とのコメントを寄せた。
吉田修一の同名小説を実写化した映画『国宝』は、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生をささげる主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記。
映画『国宝』は、6月6日より全国公開。