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吉川ひなの「変化のときを迎えてるの。いろいろと」チャクラケア専門家・kaiさんとディープ対談!

  • 2025.4.16

毎回自由に内容を変え、お送りしているひなの連載。ハウオリはハワイ語でHAPPYの意味です。

「kaiちゃんにチャクラケアを学ぶ」

“現在、生まれ変わり中”、宣言

―今回は連載スペシャルバージョン。ゲストとしてチャクラケア専門家kaiさんが登場。そもそもお知り合いになったきっかけは?
ひなの(以下H) kaiちゃんが本(服部みれいさんとの共著『自分を愛する本』)を出して、それを編集部の人がわたしに送ってくれたのがきっかけ。この本を読んでから、kaiちゃんについていろいろ調べて、DMを送ったんだよね。
kaiさん(以下K) そう。ひなのちゃんの本もYouTubeもいろいろ見ていたから、「え、やばー」と思って。メールを返したら、ちょうど帰国してたんだよね?
たまたま日本にいたから、すぐにお茶しに行ったよね。kaiちゃんもわたしのYouTubeのことを話してくれてたりして、なんかすっごい相思相愛じゃんみたいな。嬉しくなっちゃって、初対面なのにタラタラ悩みを打ち明けた。
たぶん6時間ぐらいお茶してたよ。
その数カ月後に、またわたしが日本に帰ってきてたの。ちょうど鎌倉に行く機会があって、kaiちゃんが鎌倉在住だったと思い出して、「今、鎌倉にいるんだ」「えーー!」って。忙しい合間をぬって、会いに来てくれたのも嬉しかった。
そうそう、それが2度目。あとはLINEでちょこちょこと。私はひなのちゃんがやっているコミュニティに入ってるから、そこで近況は常に見てるけど、もう激烈に忙しそうだね。
変化のときを迎えてるの。いろいろと。
2025年は、「吉川ひなの、再生の時期」ですね。まさに今、生まれ変わっている感じがすごく伝わってくる。
再生が先か崩壊が先かはちょっと分からないけれど(笑)、わたしのオンラインサロンのプロフィールにも“生まれ変わり中”って書いてる。
それ、アファメーション(前向きな自己暗示)になってるから。今、脱皮してるよ。ハワイで10年過ごして、海や自然に触れることでチャクラが癒やされて、今やっと本当の意味で自分自身を生きるタイミングが巡ってきたのだと思う。
妊娠して、出産して、子どもたちと過ごしてきた中で、マインドが前とは違う自分に気づいたんだよね。幸せに満足しちゃって、実は置いてきぼりにしちゃったことがいっぱいあって、そこから目をそらすことができなくなっちゃったの。ここからが最終章っていう感じ。本当の人生が始まるんだと思うと、あと10歳若かったらなんて思ったりも。
カウンセリングの仕事を10年ほどやっていたんですけど、女性は特に、母親との関係によって傷ついてる人がすごく多くて。ある60代のクライアントさんは、60歳になってようやく母親との関係の傷を自覚して、自分で自分を癒やして、そこから本来の自分の人生が始まったみたいな人もいました。だからひなのちゃん、遅いなんてことは絶対にないよ。
ありがとう。kaiちゃんのチャクラケアを知ったら、自分の中にある気づいてなかった傷にも気づけると思うし、傷は早く癒やせるなら早いほどラッキーな気がする。いくつになっても癒やせるけれど、どうせだったら今日が人生で一番若いと思ったら早く治したいよね。わたし、最終章といいながら、今後も変わっていくと思う。もう先のことは分からないからこそ、常に今、ベストを尽くして生きるしかないよね。
―(フタッフ含め全員が無言でうなずく)
全員が同時にうなずいてくれた(笑)。

©YUYA SHIMAHARA

©KOTORI KAWASHIMA

Kai
かい/セラピスト、文筆家。鎌倉にて、チャクラや瞑想の講座、執筆を行う他、自身のショップも営む。著書に『kaiのチャクラケアブック』(エムエム・ブックス)。毎週木曜日にSpotifyで『スピりラジオ』を配信。

タフな場所が最もダメージを受ける

人も季節と同じで、春になっていく前には冬があるし、「なんか私、いい感じかも」と思った途端、メンタルが氷点下になったり。そんなことを繰り返しているときほど、抜けてきている予兆。だんだんと春になるんだなって。ひなのちゃんは今、冬と春の境目にいて、行ったり来たりしている気がする。
本当にそれ。kaiちゃんが言った、抜けてきている感覚も分かるの。雪解けして、春がもうそこまで来ているなって。
ひなのちゃんは、自然との同調も高いから、季節に影響されやすいのかもしれないね。何かダメージを受けるとき、人ってタフな部分がそのダメージを全て引き受けようとするものなんです。ひなのちゃんの場合は心がタフ。だからこそ、すごく落ち込んだり、揺れ動いたりする。
わたし、メンタル激弱だと思ってた。
心が強いから自分が耐えればいい、それで丸く収まると考えちゃう。世の中の人はもっと安易に人や社会のせいにして生きていますよ。ひなのちゃんは、まず「私、なんか悪いことした?」と最初に自分に問いかけるでしょ?
 
そう、いい悪いを抜きにして、本当にそうかも。身の周りで起きていることを、まず自分事として考えないと、世の中が変わっていかない気がしちゃって。
そう物事を捉えられるのはすごいことだし、強くもある。でも同時に大変でしんどい。チャクラって第1から7まであるんですが、ひなのちゃんは、そのなかでも下腹部にある第2チャクラが傷ついていた人。幼少期、特に母親との関係が大きく影響するチャクラで、自分が愛されなかった、自分という存在を否定されたことで、「私はダメなんだ」「もっと頑張らないといけない」と。昔のひなのちゃんは自分を責める傾向が強かったのかなって感じるんですよね。
それは、今でもそうかも。もっと第2チャクラをケアしないと。
第2チャクラが傷つくと、女性では子宮のあたりに該当するので下腹部が冷える。子宮の不調など婦人科系のトラブルがある人は、チャクラの観点でいうと第2チャクラに傷があると捉えます。第2チャクラは海辺で癒やされるんですが、海は羊水と成分が似ている。ひなのちゃんは、きっとハワイに第2チャクラを癒やしに行ったんじゃないかと思いますね。
わたし、本当に子どものころから理由もなく海が好きで好きで、どんなときにも海にばっかり行ってた。東京に住んでたときは鎌倉にセカンドハウスを借りたりして、とにかく海のそばにいたくて。本能で海が必要だったんだね。
やっぱり海に惹かれる人は、何か分からないところで傷を自覚しているのかもしれない。

母からされたことは愛情に変換されがち

母親にされたこと、言われたこと、その同じことを自分が母親になると、ダメと分かっていても連鎖するケースが多くて。でも、ひなのちゃんは、私が知る限りはそれがない。とてもすごいことなんだけど、自分で決めたの?
絶対にしないって決めたの。ひとり目を妊娠中に、言われて嫌だったこと、傷ついたことは絶対に言わないし、わたしで断ち切ろうって。
私はパートナーとワンちゃんを子どものように大事に育てていて、ちょっとしたことで犬に対してすごく心配してしまう。というのも、私の母親がかなり心配性で、自分に対して過保護だったんですよね。私もそれが愛情だと思っていたから、どれだけ嫌だったことも全て愛情に変換されているんですよ。頭の中で、心配することが愛情だって。実はすごく傷つきながらも、それが愛情だと思ってるから、自分の大切なものに対して、大切であるほど連鎖してしまう。そうやって自分と同じ傷を作っていってしまう仕組みがあるんですよ。
なるほどね。実は、心配ってすごく人を弱くしてしまうよね。だから子どもには絶対に言わないようにしているの。逆に信頼されると人って強くなれる。「あなたなら大丈夫!」と信頼を伝えた上で、「困ったことがあったり、寂しかったりしたら、いつでも相談してね」って。何でも協力したいからと。根本にあるのは同じ愛情だけど、かける言葉や伝え方次第でまったく違ったものになるんだよね。
ひなのちゃんは自分の経験も含めて、直感的に子どもたちへの接し方を決めたんだと思うけど、心がマッチョだからできることだよ。さっきの第2チャクラを含めて、からだの下の方にある第1〜3チャクラが活性化すると、気持ちも落ち着くし、何があっても動じなくなる。今のひなのちゃんには備わっている気がします。

ダメな自分を許容するポジティブな諦め

人間って、不完全だし残酷だし、嫌な部分もたくさんあるけれど、排除なんてできないから、それすらも認めて平和に生きていきたいなって思うようになったの。完璧は難しくても、最善なら尽くせるし。
日本で育つと、親からも社会からもダメな部分を指摘されて、欠けている部分を補っていく教育をされる。言葉を変えると、子どものころから今のままの自分は許されていないということをずっと突きつけられている状態で、大人になって自分を許すというワードがすごく必要になってくる。“ポジティブな諦め”って僕は言うんですけれど、自堕落な自分でもいいかって受け入れる。イコールそのままの自分を愛するということにもつながるのかな。
受け入れることこそが愛であり、許しにもなるのかもしれないね。
ひなのちゃんのポッドキャストで、たまに自分を受け入れられていないと「こんなんじゃだめだよね」「みんな、つまんないよね」なんて言いながらやっているときあるよね。
どうしたらいい?(笑)。
そのままでいい。そういうひなのちゃんの姿全てがみんなの希望になるから。そのままでいい、あなたは。
わたしは人に評価される仕事だから、誰かが聞いてくれて、誰かが面白がってくれたり、誰かのためになったりしなかったら、何の意味もないじゃんって思っちゃうんだよね。
たしかに一方で、そのままの自分でいいと認めるのは、すごく恐ろしいことだと思う人が多いのもよく分かる。そのままでいいって、成長しない、成長を諦める、自分を変えていくことを放棄すると捉えてしまう人も多い。それも今までの欠けている部分を指摘され、埋めていく教育、しつけの仕方が刷り込まれているから。でも、そのままの自分でいいのかもと思えたときに、本当の成長がある気がしています。
すごい分かる。そうだよね。
だから、できないことを人に任せたりするのも成長だし、できることを自分で認めて、そこばっかりを追求していくのも成長だから。欠けている部分を埋めるよりも、ずっと健全だし、伸びしろがあると思う。
人のために捧げるのが美徳だとされる世の中だけど、まずは自分自身に優しい言葉をかけてあげようって思ってるの。心の中なら、誰かに知られることなく自分を労れるから。
私たちは本来、自分のことがまずベースにあって、自分を愛せるようになって、人を愛せるようになる。ひなのちゃんが自分なりに向き合っている姿を自分の心とからだを全部使って見せてくれるから、みんながあなたの言葉に耳を傾けるし、救われている人がたくさんいる。
嬉しい、ありがとう。でも実際のわたしは、汗だくで、ボロボロの毎日だよ(笑)。
大丈夫。生きてきた過程も、ひなのちゃんが発する言葉にもいつも輝きがある。すごく光に満ちている。ボロボロであっても、それを隠さないでいてくれる事自体がとてつもない光。
じゃあ、わたしはわたしの生き様をこれからも皆さんにお届けします。ハワイを離れてニューライフが始まるんだけど、この先に何が待っているかはまったくの未知なんだよね。
本当に生まれ変わるときほど、先のビジョンは見えないもの。ニューひなの、楽しみです。

photograph: ©YUYA SHIMAHARA ©KOTORI KAWASHIMA ©AFLO
interview:HAZUKI NAGAMINE

otona MUSE 2025年5月号より

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