卓球男子の松島輝空(木下グループ)は、第4シードとして出場した「WTTコンテンダー太原」で快進撃を見せ、シニアの舞台では同シリーズのシングルスで初優勝を果たした。
15日に発表された世界ランキングでは23位まで順位を上げた17歳について、WTT公式も賛辞を贈り、大きな期待をかけている。
■中国&韓国勢を次々に撃破
松島は中国・太原での戦いで初戦から順調な勝ち上がりを見せると、準決勝では向鵬(中国)をストレートで撃破。迎えた決勝では安宰賢(韓国)相手に真っ向勝負を演じると、フルゲームの末に勝利し、シングルスでは待望の国際大会初優勝を飾った。
そんな松島に対して、WTT公式が特集記事を掲載。「ソラ・マツシマはまだ17歳ながら卓球界において大きな存在感を示している」とその活躍を称え、「WTTコンテンダー太原での驚異的な活躍により、大きなインパクトを残した」と今回の優勝に触れている。
同サイトはこれまでの松島の経歴を振り返っており、2022年にWTTユースコンテンダーで5勝、23年に3勝を挙げてきたユース時代の活躍に触れながら、「ついにマツシマにとって栄光の瞬間が訪れた。太原浜河スポーツセンターにて表彰台の頂点に立ち、卓球人生の新たな章を刻むことになった」とシニアの舞台で踏み出した一歩に期待を込めている。
昨年はパリ五輪のリザーブメンバーに入ったものの、悔しさを見せていた松島。迎えた2025年は1月の全日本選手権での初戴冠に続き、国際大会でも初優勝を飾った。次回のロサンゼルス五輪に向けて期待がかかる次世代エースが着実に階段を上っている。