あふれ出る甘い汁、見た目のインパクト、チーズ、生ハム、ポン酢醤油の斬新な組み合わせが楽しい一皿。イタリアンパセリをオレガノやタイムに変えて、香りをアレンジしても。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。
■おうち薬膳にうってつけの食材その④「新玉ねぎ」
春は気が上がりやすいと考えられています。気が上がるとイライラしてストレスを感じることが増えるので、気の巡りをよくする玉ねぎで心身のリラックスを。デトックスや血流も促進します。
■“丸ごと玉ねぎのチーズ蒸し”のつくり方
◇材料 (2人分)
新玉ねぎ：2玉（400～500g）
ピザ用チーズ：30g
生ハム：2枚
ポン酢醤油：適量
粗挽き黒胡椒：適量
イタリアンパセリ：適量（粗みじん）
（1）玉ねぎに切り込みを入れる
玉ねぎは上下を切り落とし、上からの深さまで放射状に6等分の切り込みを入れる。
（2）蒸す
せいろにクッキングペーパーを敷き、①をのせる。鍋に湯を沸かしてせいろをのせ、蓋をして強火で13～16分蒸す。中心に竹串がすっと入るまで蒸す。
（3）チーズをのせる
竹串がすっと通ったら菜箸で切り込みを軽く広げ、チーズを半量ずつのせてさらに1分ほどチーズが溶けるまで蒸す。
（4）仕上げ
器に③を盛り、ポン酢醤油をかけ、生ハムをのせる。胡椒をふり、イタリアンパセリを散らす。
――教える人
「齋藤菜々子 料理家」
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』（主婦と生活社）、『整いカレー』（文化出版局）、『レンチン薬膳ごはん』（家の光協会）など多数
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文：佐々木香織 写真：安彦幸枝