【写真】真平(坂口憲二)と知美(佐津川愛美)夫婦には双子が誕生
小泉今日子と中井貴一がW主演を務める月9ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第1話が、4月14日に放送された。人気ドラマの第3期がついにスタート。さっそく心温まる千明(小泉)と和平(中井)のシーンに反響が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)
11年ぶりに復活「最後から二番目の恋」の第3期
本作は、古都・鎌倉を舞台に、テレビ局のドラマ制作部に所属する吉野千明(小泉)と、市役所の観光課で“指導監”として働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディー。
2012年1月期の連続ドラマ「最後から二番目の恋」、同年11月のスペシャルドラマ「最後から二番目の恋2012秋」、2014年4月期の連続ドラマ「続・最後から二番目の恋」に続く第3期目で、第2期から11年後を描く。
キャスト陣は、長倉家の次男・真平役の坂口憲二、次女・万理子役の内田有紀、長女・水谷典子役の飯島直子も続投。脚本も、第1期、第2期と同じく、岡田惠和による完全オリジナルとなる。
千明は59歳、和平は63歳に
あと1年で60歳を迎える千明は、定年を控えた社員へのセミナーに参加するも、ため息をついていた。セミナーは「これからの人生=セカンドライフについて」という内容だったが、仕事一筋だった彼女は、退職後のキャリアを想像したことなどなく、取り残された気持ちになっていた。
一方、和平は定年を迎えた後も鎌倉市役所の再任用制度で“指導監”という役職で、観光推進課で働いていた。インバウンドの観光客への対応や相変わらずの残業で、ストレス&疲労過多な日々だ。
年齢を重ね、否応なく周囲の環境が変化していく。それでも、いつもの極楽寺駅でばったり出会い、お約束のように千明が定期券を見失っていると、和平がどんな洋服を着ているかでありかを当てられるようになっているという、変わったというより進化しているような2人の姿にホッとしたりもする始まりだった。
千明と和平の会話が胸に沁みる
その直後、キュン、いやギュッと心がなったのは、コロナ禍の回想シーンだ。
2020年、パンデミックの真っただ中。長倉家の面々が“定例会”と称したリモートでの近況報告をしていると、遅れて千明が参加。見るからに具合が悪そうな千明はコロナに感染したようだった。
慌てて飛び出す万理子。変わらず千明を思い続けているのだ。そんな万理子に続いて和平も隣に住む千明の元へと駆け付けた。
うつしたくないからと接触しないようにする千明。万理子は神社でお百度参りをして必死に回復を願い、和平は寝室の隣で待機する。しばらくして目覚めた千明に、和平は「みんないますよ。それに、約束したじゃないですか。まあ、どんな形であれ、ずっと一緒に生きていくんでしょ、私とあなたは」と声を掛けた。
千明は高熱でしんどいながらも「キープしといてよかったぁ」とつぶやく。それに「ちょいちょいちょいちょい! キープされてる覚えはありませんけどね。私だってね、他にいい人がいたらね、すぐにそっちいきますよ」と返す和平。
そして、コロナが収束したらという質問を振った和平。「いつものように、長倉和平を木っ端みじんに論破する」と答えた千明だったが、涙がこぼれた。
すすり泣きながら「怖い…、怖いよぉ」と声が漏れる。そんな千明の思いをちゃんと受け止め、ふすまを隔てながらもそばにいてあげる和平。怖くなっても、会話しているといつしか笑い合える。かけがえのない存在である2人の様子がたまらなくいとおしい。
パンデミックによる不安は多くの人が抱えていた。それを千明や和平たちも乗り越えてきたのだという親近感。リアリティーある世界観でまたすぐに物語の世界へと引き込んでくれた。
SNSには「コロナの時期思い出した」「あの時も千明と長倉家は支え合って生きてたんだな」「コロナ禍の過ごし方が泣けた」「コロナ禍が描かれて、2人が変わってないことを実感した」「笑ってホロリしてよかった」「コロナに罹患するエピソードを挟む岡田惠和脚本にうならされました」などの反響が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部