レディー・ガガが4月11日(現地時間)、カリフォルニア州インディオで開催されたコーチェラ・フェスティバルでヘッドライナーを務め、最新アルバム『Mayhem(メイヘム)』の楽曲に加え、数々のヒット曲をパフォーマンスした。妊娠により出演キャンセルしたビヨンセの代打として、2017年にヘッドライナーを務めて以来、2度目の出演となったガガは、「Act I: Of Velvet and Vice(第1幕:ベルベットと悪徳)」、「Act II: And She Fell Into a Gothic Dream(第2幕:そして彼女はゴシックの夢に落ちた)」、「Act III: The Beautiful Nightmare That Knows Her Name(第3幕:彼女の名前を知る美しき悪夢)」、「Act IV: To Wake Her Is to Lose Her(第4幕:彼女を目覚めさせることは失うこと)」、「Finale: Eternal Aria of the Monster Heart(終幕:モンスターの心の永遠なるアリア)」と題し、全5幕のステージを披露。
振り付けを担当したのは、リアーナのスーパーボウルハーフタイムショーも手がけたパリス・ゲーベル。ペリ・ローゼンツヴァイグとニック・ロイヤルのデュオが、ゴシックグラマーに傾倒した印象的な衣装をスタイリングした。約2時間に及ぶショーのオープニングを飾ったのは、2011年のヒット曲「Bloody Mary」だ。ガガはサム・ルイスがデザインし、セス・プラットが制作したドラマチックな赤いケープを纏い、オペラハウスを模した壮麗なステージに降臨。
第2幕では、砂に埋もれて骸骨の横から登場し、新曲 「Perfect Celebrity」を熱唱。エフォートレスな白いコルセット付きミニドレスは、トルコ系イギリス人デザイナーのディララ・フィンディコグルによるもの。骸骨とマスクは、人体のシリコン複製を専門にするアーティストのサラ・シトキンによって制作された。
ショーが進むにつれ、コスチュームはより精巧で華麗なものに。「Paparazzi」のパフォーマンスでは、メタルクチュールのエキスパートであるマニュエル・アルバランが手がけたシルバーメタリックのアーマーを装着。2009年のミュージックビデオで披露したロボットのようなルックを模倣した。
「Killah」などの新曲を披露した第3幕では、マルニ(MARNI)のフランチェスコ・リッソによるフェザーをあしらったブルーのコートやビーズで黒いオオカミをデザインしたボディスーツを着用。モデルのようなキャットウォークで花道を闊歩した後、上着をスタッズや刺繍を施したナポレオンジャケットにチェンジして、ブルーノ・マーズとのコラボ曲「Die With A Smile」をピアノの弾き語りで歌い上げた。続く第4幕では、黒のパテントレザーストラップがアクセントのチャコールグレーのジャケットに身を包み、「Born This Way」や「Shallow」などヒット曲を立て続けにパフォーマンス。
最高潮の盛り上がりを見せたのが、フィナーレを飾った「Bad Romance」だ。今年3月にパリでデビューしたばかりのブランド、マティエール・フェカレス(MATIÈRES FÉCALES)による天使のような白いルックにクロムハーツ(CHROME HEARTS)のカスタムシューズを合わせ、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
昨年11月、コーチェラ・フェスティバルのラインナップが発表された際、ガガはインスタグラムにてこう綴っていた。「長年、砂漠で盛大な夜を開催することを夢見てきました。コーチェラでは、私たちにはどうしようもできない理由で叶わなかったビジョンがありましたが、音楽ファンのためにどうしても実現したかった。コーチェラに戻り、きちんとやり遂げたいとずっと思っていましたが、ついに実現します。ヘッドライナーとして、コーチェラの週末の幕を開けます。皆さんと一緒に歌い、倒れるまで踊り明かすのが待ちきれません」
Text: Tae Terai
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