『ヘレディタリー/継承』(18)、『ミッドサマー』(19)、そして『ボーはおそれている』(23)につづいて、アリ・アスター監督とA24がタッグを組む『Eddington』が、現地時間5月13日に開幕する第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でワールドプレミア上映されることが決定。それにあわせて、公式のポスタービジュアルとファーストルック画像が公開された。
【写真を見る】新型コロナのパンデミックを舞台にした、現代的な西部劇?エマ・ストーンやオースティン・バトラーらも出演
物語の舞台はニューメキシコ州の小さな街で、高い志を持った保安官が主人公であるということ以外、ストーリーの詳細は伏せられたままの本作。アスター監督自身は、現代的な西部劇とフィルムノワールを兼ね合わせたダーク・アンサンブル・コメディであり、“衝撃的なスリラー”であると説明している。キャストには2作連続のタッグとなるホアキン・フェニックスを筆頭に、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラー、クリフトン・コリンズ・ジュニアらが名を連ねている。
このたびA24の公式Xで公開されたポスタービジュアルには、3頭の雄牛が崖から転げ落ちる様子が白黒でデザイン。「Hindsight is 2020」というキャッチコピーが添えられており、2020年に世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスのパンデミックとの繋がりが示唆されている。また、ファーストルック画像には保安官姿のフェニックスと、パスカル演じる男が口論している様子が切り取られている。
本作が4作目の長編監督作となるアスター監督は、カンヌ国際映画祭に初参加。世界三大映画祭でワールドプレミア上映を行なうのも今回が初めてとなる。新作を発表するたびに世界中に衝撃を与えつづける鬼才が、今度はどんな“悪夢”を提示してくれるのか。映画祭から届けられる吉報にも期待しながら、日本公開を待ちたい。
文/久保田 和馬