結婚式のメインイベントのひとつ「指輪の交換」。夫の指輪をはめ、いざ自分の番というときに「結婚指輪」が入らないという予想外のハプニングを迎えた友人。そのとき友人がとった行動とは? 貴重な体験談を聞かせてくれました。
ついに迎えた特別な日
私たちにとって最大のハレの日、結婚式当日。
一年前から結婚式場を決め、準備をし、ついに結婚式当日を迎えました。結婚式準備は思ったよりも大変で、どうしても私に負担が多くなりました。
それでもなんとか乗り越え、友人や家族がぞくぞくと集まってくれる様子に、心からうれしくなったのです。
神前式で起きた予想外のトラブル
私たちは神前式だったので、結婚式は親族のみが参列。そして指輪の交換のときを迎えました。
神主さんに促され、私は夫の薬指に指輪を装着。そして夫は私の薬指に指輪を……装着できない! 指輪が入らないのです。参列した親族は、モタモタする私たちにざわざわし始めました。
注文した指輪は、できたその日にはめてみて問題はありませんでした。それから約一年、結婚式当日まで大事に大事に棚に置いていたのです。そして今、はまらない結婚指輪。
夫も「あれ?」と言いながら私の薬指にグイグイはめようとしますが、私は「痛てて! 痛いっ!!」という状態。
機転を利かせた花嫁の決断と教訓
そしてこの気まずい瞬間から脱するため、私がとった行動は……?
私は夫から結婚指輪を奪い、グイグイと自分の薬指に押し込んだのです。薬指の関節が赤くなっていましたが、私はスンと澄ました顔で神主さんに向き直りました。神主さんも夫も「大丈夫??」と引きつった顔をしていました。
指輪ができてから、特段私の体重が増えたわけではありません。当日指がむくんでいたのか、緊張でこわばっていたのか、今となってはわかりません。
結婚式が近くなってきたら、指輪のサイズを再チェックするのは大切だと実感した出来事でした。
【体験者:20代・会社員、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。