今回「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、お腹周りが気になるというY子さん(40歳)です。「骨ストなので、太ると余計ぽっちゃり見えるのが悩みです」と話します。生活習慣などをお伺いしながら、お腹周りをスッキリさせる方法をアドバイスさせていただきました。
骨ストだけど、お腹痩せしたい!
桑子: こんにちは!今回は、どのようなお悩みでしょうか?
Y子さん: お腹周りを痩せる方法を知りたいです。何年か前に、骨格診断(※)を受けた時、骨格ストレートと診断されました。骨ストなので、太ると余計ぽっちゃり見えるのが悩みです。痩せづらい上に、下腹にはムダ肉がつきやすく、体重を減らしても、お腹周りは目立つんです。年齢的にも、痩せづらくなっているのは分かっているのですが、どうにかしたいです。
(※骨格診断: 皮膚・筋肉・骨・脂肪のつき方などによって、体の特徴をストレート・ウェーブ・ナチュラルの3タイプに分類したもの)
桑子: お腹周りをスッキリさせたいとのことですね。まず、便通について教えて下さい。毎日、すっきりしていますか?
Y子さん: 便は、一応毎日は出ています。けど、スッキリしないですね。
桑子: 残便感があるような感じでしょうか?
Y子さん: そうですね!まさに、そんな感じです。しかも、毎朝トイレには座るようにはしていますが、かなり時間がかかると言いますか…。長く座らないと出ない感じです。
桑子: 運動習慣などはありますか?
Y子さん: 運動の習慣化はできていませんね。時間のある時にウォーキングをしたりしなかったり…。筋トレとかもやってみようかなと思いつつ、筋肉もつきやすいので、鍛えすぎると余計ガッチリして見えるんじゃないのかと。
桑子: 食生活について教えて下さい。よく飲み食いするものはありますか?
Yさん: 肉野菜のバランスは良い方ではないかと思っています。ただ、菓子パンや甘いものが好きなので、仕事中によく間食してしまいます。
桑子: カフェインやアルコールなどは飲みますか?
Yさん: 仕事中に、コンビニで買ってきたカフェオレを飲みます。アルコールも夜、飲みますね。どれくらいかな。夫婦ともに、お酒好きなので。だからでしょうか。翌朝のむくみもすごくて…鏡を見るのが怖いです。
アーユルヴェーダ的 骨格ストレートの人のダイエットのポイントは?
ご相談ありがとうございます!お腹周りのムダ肉についてお悩みの方は決して少なくないはず。まず、骨格診断で、骨格ストレートと診断されたとのこと。骨格診断は、皮膚・筋肉・骨・脂肪のつき方などによって、体の特徴をストレート・ウェーブ・ナチュラルの3タイプに分類したものですが、これはアーユルヴェーダの体質診断にも共通するものがあるなと、個人的に感じています。
アーユルヴェーダの体質診断は、「ヴァータ」「 ピッタ」「カパ」の3つがあります。それぞれの特徴を話し出すと、話が長くなってしまうため、骨格についてだけお伝えすると、ヴァータは、骨格が華奢(骨格ナチュラルと共通点が多い)、ピッタが中肉中背(骨格ウェーブと共通点が多い)、そしてカパは、比較的骨格が大きい(骨格ストレートと共通点が多い)というようになっています。
実際、Y子さんのお話を伺ってみても、(たまたまかもしれませんが)、現在Y子さんはカパのエネルギーがとても高くなっているようです。
カパタイプの方は、消化力(食べ物を胃腸で分解・吸収する機能)が、落ちやすいため、消化不良などを起こしやすいのが特徴。例えば、排便時に時間がかかる、出てもスッキリしない、残便感がある、といったことは、カパの特徴を大きく反映している点。消化力が落ちてしまうことは、ダイエットには大敵です。なぜなら、カラダの中に不要なものが残った状態になってしまうので、それが毒となって太ってしまう原因になってしまうから。特に、腸の中に排便できなかった毒が溜まってしまうと、位置的にもお腹周りの見た目につながってしまいます。つまり、まずはカラダの中の不要なものを外にすっきり排出するようにすることが、カパの方、あるいは骨格ストレートの方の、ダイエットの基本的なポイントになります。
消化力を上げてお腹周りをスッキリさせる方法
ここでは、カパタイプの方に向けた、消化力を上げたダイエット方法をご紹介します。カパの方は、基本的に消化が遅く、食べすぎると脂肪が蓄積しやすいという特徴があります。また、安定感があり、のんびりなのもカパの方々の特徴にはなりますが、あまりにものんびりしすぎるのもNG。カラダの中を適度に循環させるために、ちょっとした刺激を運動で与えるのがおすすめ!
食事
食べすぎや間食、ダラダラ食べに気をつけ、腹八分目を心がける。お腹が空いていないのであれば、食べないでも◎。また、乳製品や砂糖、小麦などを控えるのもGood。過剰な水分摂取と重たい食べ物(油ものなどは特に!)避けましょう。
一方で、温める作用のあるスパイス(生姜やターメリック、ブラックペッパーなど)を活用したり、辛味の強い野菜(ネギや生姜など)を積極的に選ぶと消化力が上がります。
運動
運動は毎日するのがベスト!激しい運動や、大量に汗をかく運動をやった方が効果が期待できそうですが、3日坊主で終わってしまっては元も子もありません。ダイエットのための運動は、継続性が何よりも大切。簡単なものからでいいので、毎日続けることができる運動を見つけてみて下さい。
例えば、体を温めるヨガや、関節をしっかり伸ばす運動(太陽礼拝A・Bなどがおすすめ!)は簡単。また、汗をじんわりかくような有酸素運動も◎。いつも歩くよりも少しペースを上げたスピードでウォーキングなんかも良いと思います。代謝を促し、むくみを防ぐことにもつながります。
いかがでしたか?
消化力はダイエットだけでなく、カラダや心、また生活の質全体に影響します。ぜひ、毎日続けることができる運動、また食生活を見直してみて下さいね。
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。