「FWが苦手でうまく当たらない…」そんな悩みを抱えたゴルファーは多いのではないでしょうか。そんな苦手を克服できる方法を益田プロに教えていただきました。このレッスンを参考に、得意なクラブに変えていきましょう!
よどみなく振る感覚をつかめばミート率アップ
FWが苦手な人は、ボールが上がらないとカン違いして自分の力で上げにいく。するとインパクトで右肩が下がり、顔が早く上がる。この悪いクセを直すことがFW攻略の初歩だと増田伸洋はいう。
「まずはクラブを逆にして、右手1本で振ってみてください。重量感がなくなり、非力なシニアでも楽に振れるので、顔が下を向いているうちにビュンと振り抜ける。ボールに当てる、高く上げるといった動きがないぶん“よどみなく振る”という大事な感覚がつかめます。
この感覚を保ったまま通常の握り方に戻して振ると、正しいスイングになる。また、FWを特別視せず、アイアンと同じように振るのも効果的。ややダウンブローに上から打てば、右肩が下がらずにミート率がよくなりますよ」
体の正面でよどみなく振る
右手1本の素振りでよどみなく振る感覚をつかんだら、ボールをセットし、グリップエンドがボールの上を通過するように振る。こうすると顔が上がらず、正しいスイングが身につく
GOOD!
同じ感覚で振る
通常の握り方に戻して、同じ感覚で振る。最初は素振りを繰り返し、コンパクトに振ることが大事
これはNG
顔が早く上がる
自分の力でボールを上げようとするので、右肩が下がり、顔が早く上がってしまう。体も早く開いて、大きなミスになる
上から打つと右肩が下がらない
FWが苦手な人は、アイアンと同じようにややダウンブローに上から打ってみよう。右肩の高さをキープしつつ、体の開きを抑えることができるので、ダフリやトップのミスを防げる
レッスン=増田伸洋
●ますだ・のぶひろ/1973年生まれ、千葉県出身。175㎝、85㎏。レギュラーツアー1勝。23年にシニアデビュー。すまいーだカップで初優勝を飾るなど、6度のベスト10入りで賞金ランキング4位と大活躍。フリー。
構成=小山俊正 写真=田中宏幸 協力=日神グループ 平川CC