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本当におしゃれな人は「ベルト」と「靴」が完璧だった【保存版】絶対失敗しないベルトコーデ術4選

  • 2025.4.14

突然ですが、みなさんはどんなときにベルトを締めますか? たぶんボトムスのウエストが大きいとき、と答える人がほとんどかと思います。「もちろんそれも間違いではないのですが、ベルトは『ファッション』として取り入れるのがベストです」
 
そう語るのは、メンズファッション界きっての洒落者として知られるビームス・安武俊宏さん。「ボトムスのウエストが大きいからベルトをするのではなく、ベルトを締めることでコーデが決まる感覚で取り入れるのがオススメです。ボーイフレンドデニムのように大きいサイズ感のボトムスのウエストをキュッと絞ってはくのはファッションになりますが、ベルトを締めることを前提に中途半端に大きいサイズを選ぶのは、避けたほうがいいかもしれません」
 
そんな安武さんがベルトを締めるときにこだわるのは足元とのバランス。「基本的にベルトとボトムスの組み合わせにNGはありません。ただ、軽いコーディネートなのに重厚感あるベルトを合わせていたり、足元は軽快なサンダルや白スニーカーなのに太くて黒いベルトというのはトゥーマッチ。そうならないこと意識しつつ、ベルトと足元とのバランスをちょっと気にすると、おそらくハマってくると思います。なので、ベルトを取り入れる際に一番重要なのは、足元とのバランスなんです」
 
というわけで、安武さんにベルトとシューズが好バランスな実例を、4パターンほど出していただきました。ベースとなる着こなしは全て同じなので、いかにベルトと足元のバランスが重要なのかわかると思います。ぜひチェックしてみてください!

その前に、ベルトの穴ってどこで留めるのが正解?

「女性はあまり気にしないかもしれませんが、じつは足元とのバランスだけでなく、どの穴に留めるかも重要です」と安武さん。確かに女性ってデザイン先行で、どの穴に留めるかはあまり気にしていないかも。
 
「ベルト先を長めに垂らす前提のベルト以外は、ウエストのサイズに合ったベルトを選ぶのが鉄則。加えて、ベルトを締めたときに、真ん中の穴で留めるのがベストです。たとえば、5つ穴の場合は、ベルトの先から見て3つ目になりますね。ちなみに4つ目も許容範囲内ですが、それ以外だといくら靴との相性がよくてもバランスが悪いので注意しましょう」

ベルトのバックルとローファーのビットをゴールドカラーでリンク

黒靴には黒ベルトがベストマッチ!

まずは黒のレザーベルトと黒のビットローファーの組み合わせを披露。「黒靴には、やっぱり黒ベルトがベストです。茶ベルトに黒靴、黒ベルトに茶靴を合わせるのは、もし意図的やっていても、そうは見えないんですよね。そもそも黒はある程度主張する色でもあるので、全体を見たときにベルトと靴は黒で揃えたほうがバランスがいいんです」
 
さりげなくパーツの色を揃えたところにも、安武さんのこだわりが光ります。「バックルやシューズのパーツの色って、女性はそんなに気にしないかもしれません。でも、たとえばゴールドとシルバーを組み合わせると、ちょっとゴチャゴチャに見えてしまうんです。せっかく黒で揃えているのにそれではもったいないので、できればパーツの色も揃えるようにしましょう」

ちなみに全身で見るとこんな感じ

パーツの色まで揃えると統一感がありますね。あと、ベルトと靴の合わせによって、カジュアルコーデを品よく格上げさせているのもさすがです!

ツルッとした表革と起毛感のあるスエードと、レザーの質感が違っても気にならないのは新たな発見でした!

茶はトーンを合わせすぎないのが成功のカギ!

茶は黒に比べるとトーンに幅があるので、ベルトと靴もなるべくトーンを合わせたほうがいいのかと思いきや、安武さんのアンサーは違いました。「茶は厳密に色を合わせてしまうと、狙っている感が出てしまうんです。そうなるとマイナスなイメージを与えることもあるので、あえてトーンは合わせないのがオススメです。ちなみに黒同様、茶も、レザーの質感が違っても問題ないです」
 
「今回はベルトも靴も茶で揃えてしまいましたが、黒以外のベルトは茶靴と合わせてもOK。たとえば、スニーカーで合わせている(次ページで紹介)ガチャベルトとも相性がいいんですよね。なので、茶靴の場合は色や素材の質感の違いにそこまで神経質にならず、自由に合わせてみてください。意外な発見もあるかも! 」

ちなみに全身で見るとこんな感じ

チノパンと同じ同系色なので、茶のベルト&靴で仕上げると下半身に統一感が生まれます

昔懐かしガチャベルトも、大人になって取り入れると新鮮かも

色は合わせなくてOK。それより軽快さをリンクさせよう!

「スニーカーに合わせるベルトで気をつけるべきは、”軽快さ”を揃えること。たとえば、白スニーカーに重めの黒ベルトは、かなりバランスが悪いです。なので、ベルトもスニーカーの軽快さと合わせるようにしましょう」
 
そんな安武さんは、ブルーのオールスターにガチャベルトをスタイリング。「当初は白スニーカーを合わせようと思いましたが、あえてブルーのオールスターにしました。その理由は、全ページの茶と同じで、色を揃えすぎると狙った感が出てしまうから。今回は素材感もさりげなくリンクさせていますが、もちろんベルトがレザー製でもOK。ただ、上品すぎるとテンションが合わないので、レザー製のガチャベルトにするなど、スニーカーのカジュアルさと揃えるようにするとバランスよく仕上がりますよ」

ちなみに全身で見るとこんな感じ

ガチャベルトとスニーカーの軽快さとカジュアル感をリンクさせているのがポイントです

サンダルの場合は思いきって「ベルトなし」が好バランス!

これからの季節はサンダルをはくことが多くなるので、スニーカー同様に軽快さをリンクさせたベルトを選べばいいのか気になるところ。「確かにスニーカーと同じ考え方でベルトを選んでも間違いではありません。でも、夏ってベルトをしたくない人も多い気がするんです。ウエストで汗がたまっても気持ち悪いですしね(笑)」
 
「それならいっそうのこと、サンダルはベルトなしを推奨します。そもそも足元が軽いとベルトなしのほうがバランスがいいですし、締め付けがないほうが暑い夏も快適に過ごせそう。ちなみに冒頭で、ボトムスが大きいからベルトを締めるのはNGと話したのは、ここにもつながってきます。ベルトなしでもずり落ちないサイズ感のボトムスだと、ベルトなしのアレンジもできますから! 」

ちなみに全身で見るとこんな感じ

ソックスを合わせても、サンダルだとだいぶ足元は軽快。なので、確かにベルトなしのほうがすっきり見えてバランスがいいですね

これまでベルトはボトムスとの相性が重要だと思っていましたが、安武さんのこだわりを拝見して一変。だって、かっちりとした黒ベルトからラフなガチャベルトまで、同じチノパンに合わせていたのにどれもマッチしていましたから。これからは軽快さやカジュアル感を意識しつつ、足元とベルトのバランスを考慮して組み合わせたいと思います。とにもかくにも、やっぱりメンズのこだわりって勉強になりますね!

text:KYOKO CHIKAMA

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