1. トップ
  2. 恋愛
  3. 集団塾と個別塾どう選ぶ?メリット・デメリットを見極めたチェックポイントをお教えします。

集団塾と個別塾どう選ぶ?メリット・デメリットを見極めたチェックポイントをお教えします。

  • 2025.4.12

塾に通わせるとき、集団塾と個別塾、どちらの方が我が子に向いてる?それぞれのメリット・デメリットは?今回は1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾の校長経験もある、株式会社脳レボ代表取締役の川谷潤太さんにお答えいただきました。

お子さまがどのような環境で学ぶかは、その後の成長や将来の可能性に大きな影響を与えます。今回は、集団塾と個別塾それぞれのメリット・デメリットを整理し、安心してどちらを選ぶべきかを見極めるための具体的なチェックポイントもお届けいたします。

ママ広場

1.集団塾の魅力とデメリット

集団塾のメリット
切磋琢磨の環境
同年代のお子さまたちと共に学ぶことで、自然に刺激を受け、ディスカッションや模擬試験を通して、自分の実力を客観的に把握できます。

・一定の学習リズムの確立
決められたカリキュラムに沿って学ぶため、規則正しい学習習慣が身につき、受験対策にも効果的です。

集団塾のデメリット
・一律のペースでの授業進行
お子さま一人ひとりの理解度や学習スピードの違いが反映されにくく、得意な分野では物足りなさ、苦手な分野ではついていけない場合があります。

質問しにくい環境
一律のペースで授業が進行するため、授業内ではなかなか質問がしにくくなります。そのため多くの塾では授業外で質問を受けつけてくれますが、自分からなかなか質問ができないお子さまにとっては、わからないところをそのまま放置してしまう場合があります。

2.個別塾のメリットとデメリット

個別塾のメリット
オーダーメイドの指導
講師が各お子さまの学習状況に合わせたプランで指導するため、苦手分野の克服や得意分野の伸長が期待できます。

・質問しやすい環境
 その場で疑問を解消できるため、理解が深まり、学習効率が向上します。

個別塾のデメリット
講師との相性の不一致
個別指導の場合、講師とお子さまの相性が合わないと、十分な指導効果が得られず、お子さまの学習意欲が低下する可能性があります。

・モチベーションの維持
集団指導の場合は同年代のお子さまに対する競争意識により学習意欲が駆り立てられますが、個別指導の場合はそういった刺激が得られず、モチベーションを維持することが難しい場合があります。

ママ広場

3.現場から見た実践経験

校長として学習塾を運営していた経験から、入塾前の面談では、お子さま一人ひとりの性格や学習スタイル、将来の目標を丁寧にヒアリングしておりました。

集団塾と個別塾、どちらが「良い」という決まりはなく、お子さまの特徴に合わせた最適な選択が大切であると実感しています。

ただし上記のメリット・デメリットを考え、これまでは以下の2点を基準に判断されるご家庭が多くいらっしゃいました。

(1)比較的学校の勉強にはついていけていて、さらなる高みを目指したい場合は集団指導。逆に学校の勉強についていくのが難しい場合は個別指導。ただし、さらなる高みを目指したい場合でも、集団指導だと例えば英数セット受講など、単科での受講ができない塾もあるため、その場合は単科で受講ができる個別指導になります。

(2)周りの友人などに刺激を受け、競争することに抵抗のない(向いている)お子さまは集団指導。逆に競争を好まずマイペースが向いていて、あまり自分から質問ができないお子さまは個別指導。ただしマイペースな子だとしても、集団指導を受けることで今までになかった競争心が芽生え、飛躍的に成績が上がるお子さまもいらっしゃいますので、その場合は個別指導から始めて、タイミングをみて集団指導に変更する方もいらっしゃいました。

このように途中で変更することも可能ですので、あくまで個々の可能性を最大限に引き出すという目的でご判断されることが重要です。

4.安心して集団塾か個別塾かを選ぶためのチェックポイント

どちらの学習環境を選ぶかは、お子さまの性格や学習ニーズに大きく左右されます。安心して選ぶための具体的なポイントは以下のとおりです。

お子さまの学習スタイルを見極める
・グループでの議論や競争から刺激を受けるタイプなら、集団塾が向いている可能性があります。
・じっくり自分のペースで学びたい、または疑問点をすぐに解消したいタイプなら、個別塾が適しているかもしれません。

実際の体験授業や面談を活用する
どちらの環境が居心地よく、集中して学べるかを、体験授業で直接確認しましょう。講師やスタッフとの面談を通して、指導方針やサポート体制を実感することも重要です。

お子さま自身の意見を尊重する
体験後、お子さまがどちらの環境で学びやすいと感じたか、「学ぶ楽しさ」を実感できたかをしっかり聞くことで、納得のいく選択が可能になります。

結論

集団塾と個別塾には、それぞれ固有のメリットとデメリットが存在します。校長としての現場経験から、安心して選ぶためには、講師陣の質、体験授業、そしてお子さま自身の感想をしっかり確認することが重要だと考えます。保護者の皆さまが、これらのチェックポイントを踏まえて最適な学習環境を選びの一助になれば幸いです。



執筆者

川谷潤太
川谷潤太

株式会社脳レボ代表

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校⻑に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。
その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。
2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども‧保護者‧教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は7年間で1,300回以上、受講者も10万名を突破。
脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。

株式会社脳レボ

元記事で読む
の記事をもっとみる