ネイティブの気持ちと一緒にフレーズを学ぶ、今までにない韓国語学習!
翻訳アプリで訳してみてもどこか違和感が…。教科書通りに訳しても何かがおかしい…。それは、ネイティブの真意や慣習、文化的背景を十分に理解できていないからかもしれません。
SNS総フォロワー数100万人超えを誇るBANGTAN LAB管理人のヨンファさんは、日本生まれ、韓国在住23年目。韓流ブームの最前線で、数々の韓流イベントの通訳、日韓企業の通訳翻訳などを経験してきました。
本記事では、ヨンファさんによる、ネイティブの気持ちを知り、より深くコミュニケーションを取るための実践的なヒントを紹介。 留学や推し活をはじめ、さまざまなシーンで役立つ、韓国語を学ぶすべての人にとって大切なニュアンスが学べます。
※本記事はコ・ヨンファ(著)、ハン・ソヘ(監修)の書籍『大切な人と気持ちがつながる韓国語』から一部抜粋・編集しました。
韓国の食文化~食事&お酒マナー入門~
韓国の食事文化は「みんなで食べる」ことを大切にしています。家族や友人と食卓を囲み、会話を楽しみながら一緒に料理をシェアするのが基本スタイル。ここでは、韓国の食事やお酒の文化、そしてそのマナーについてご紹介します。
■飲んで笑って、絆を深める韓国のお酒文化とマナー
韓国では、お酒の席が人間関係を深める大切な場として重視されています。友人同士の飲み会はもちろん、会社の宴会や接待、さらには家族の集まりでもお酒は欠かせません。ただし、韓国特有のマナーがあります。
お酒の席で目上の人から注いでもらうときは、グラスを両手で持ち、飲むときは目上の人を直視せず、体を少し横に向けて飲むのが礼儀。このシーン、韓国ドラマで見たことがある方も多いのでは?逆に、自分が目上の人にお酒を注ぐときは、片手ではなく必ず両手で注ぎます。また、目上の人のグラスが空になっていないうちは注がないのが鉄則。途中で注ぎ足すと、気が利かないと思われることもあるので要注意です。
また、女性が彼氏や夫以外の男性にお酒を注ぐのは一般的ではありません。「女性が男性にお酒を注ぐのは特定の職業の人だけ」という昔ながらの考え方が根強く残っています。以前、私が彼の友人にお酒を注ごうとしたとき、彼に慌てて止められた経験があります(笑)。こういったルールは少しずつ変化していますが、知っておくと安心です。
そして、韓国の居酒屋で驚くのが、テーブルに空き瓶がずらっと並んでいる光景。お店のスタッフはいわれない限り瓶を片付けません。これは、飲んだ本数を後で数えて確認するためです。日本の回転寿司のお皿のような感覚で、どれだけ飲んだかを一目で把握できるのが便利なポイント。少し独特ですが、韓国らしい文化ですね。
よく「韓国人はお酒に強い」といわれますが、それは事実。「소주(ソジュ)」(焼酎)はストレートで飲むのが基本、ウイスキーも水割りにせずそのまま飲むことが多いです。クラブでは男女問わず、テキーラを一気飲みする光景も珍しくありません。ただし、最近ではフルーツ焼酎やハイボール、ワインなどが人気で、アルコール度数の低いお酒を楽しむスタイルも増えてきました。
■飲み会用語集
飲み会の席でよく登場する単語や用語です。お酒を飲みながら進行するバラエティー番組によく出てきますよ。
ヨンファMEMO
韓国の회식(飲み会)文化は、単なる飲酒にとどまらず、さまざまなゲームや音楽を通じて参加者全員が楽しめるスタイルが特徴です。最近、BLACKPINKのROSÉとBruno Marsがコラボレーションした楽曲「APT.」が大ヒットし、韓国の회식文化への関心が高まっています。この曲は、韓国定番の회식ゲーム「아파 트게임(アパトゥ ケイム)」(アパートゲーム)からインスピレーションを受けたものです。韓国では아파트 게임以外にも多彩な「술자리 게 임(スルチャリ ケイム)」(회식ゲーム)が親しまれています。例えば、「ベスキンラビンス31ゲーム」や「369ゲーム」などがあり、負けたら罰ゲームとしてお酒を飲むのが一般的です。これらのゲームのルールを知らないと회식で一緒に盛り上がれないこともあるので、事前に学習しておくことをおすすめします(笑)。
・本記事に登場する主な単語は、日本語訳を付け加えながら、できるだけハングル表記にしています。同様に、映画やドラマ、曲のタイトルも、韓国語タイトルを掲載し、邦題を補足しています。これを機に、ぜひハングル表記も覚えてみてください。
・発音表記は、連音・鼻音化などの発音ルールに則っていますが、あくまでも目安としてご活用ください。
・本記事は、2025年1月現在の情報です。
著=コ・ヨンファ、ハン・ソヘ/『大切な人と気持ちがつながる韓国語』