超一流企業vs超優秀学生の疑似就活バラエティABEMA『キャリアドラフト シーズン2 #7』が4月11日に配信。出演した学生が、ダンスサークルでの経験を通じて培った「粘り強さ」と「計画性」を中心にプレゼンテーションを行った。
同番組は、事前面接を勝ち抜いた学生が、服装・プレゼン形式はすべて自由に、ステージ上で2分間の自己PRを実施。26新卒を対象に行われる今シーズンは企業がリニューアルされ、面接官を務めるのはなんと超一流企業の実際の人事担当者たち。12社14人による7分間の質問タイムを設け、自社の新入社員の平均を5と仮定して10点満点で採点する。学生にとっては、どんなプレゼンが企業に響くのかがわかる絶好の舞台だ。
神戸大学の北島澪さんは、自身を「澪標(みをつくし:水路の標識)」に例え、困難な状況に対してまっすぐひたむきに進み続ける能力を強調。ダンスサークルにおいて、Girlsジャンルを人気にするためにオリジナルの作品づくりを行ってきたこと、そうした活動から入部する新入生が3倍に増えた成果をアピールした。この経験を通じて培った「計画性」と「粘り強さ」を仕事でも活かしたいとし、特にリスクや不確実性を伴う新規事業において貢献できると述べた。
■「新規事業における安全とは?どう見通す?」 企業が突っ込み
菊池誠晃(株式会社デジタルプラス 代表取締役社長):「澪標」、非常に素敵な言葉だと思います。その中で、新規事業等でもこれまでやったことが活きていくという言葉がありましたけども、新規事業って想定どおりいかないことが普通だと思うんです。予測不可能なものが多い中で、安全とはどのような意味を示すでしょうか?
北島:もちろん今までやったことがないことなので、課題や乗り越えないといけないものは多いと思います。ただ、そこに対してむやみやたらに取り組むのではなく、私の持ち前の慎重さや計画立てて進めるといったところを発揮することで、そういったリスクを減らせるのではないかと思っています。
菊池:見通しのつく状況というのはどのように作られますか?
北島:不安な要素があると見通しもつかないと思うので、徹底的に調べたり、先人の例を活用して改善点を見つけるなど、いろいろなところから知恵をいただいて取り組むことで、見通しを立てられるようになると思っています。
小南秀光(株式会社プロディライト 代表取締役社長):なぜ、あえて新規事業ということを言っているのか、教えていただけますか。
北島:これまでダンスをしてきた経験上、ゼロの状態から作品やモノを作ったりして、それをお客様に届けることで感動していただくというところにやりがいを感じる性格です。今まで型のない、ある種自由なところから新しく何かを作るというところに興味があります。
■“安心感”を評価する企業も
企業の採点は、下が5点から、上は10点。「10点」を付けたワコールは、「私たちはこれからお客様にエンパワーメントしていきたいので、その人の自分らしさをどう引き出していくのか。そういったところにも安心感を生かして、活躍いただけるフィールドがワコールの中にあると思い、10点をつけさせていただきました」と評価。
「9点」を付けたロート製薬は、「ロート製薬の事業、いろいろなサービスや商品全体が、今の世の中にないけれども、お客さんが欲しているところにどんどん挑んでいく仕事。もう一つ、チャレンジ精神だけではなく、安全面のこともおっしゃっていたのがとてもバランスがいいと思い、この点数にしました」とコメントした。