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静岡おでんの名店「おがわ」の味を再現!?『静岡おでん おがわ監修 静岡おでんの素』でおでん作ってみた

  • 2025.4.11

全国各地で食べられている、おでん。「ご当地おでん」と呼ばれるものは20以上もあって、汁や具材にそれぞれ特徴があります。そのなかでも有名なひとつが「静岡おでん」です。さらにそのなかでも静岡浅間神社の近くにある「おがわ」は、全国区レベルで超有名なお店。そんな「おがわ」の味が、自宅で気軽に楽しめるとなったら、どうでしょう?実は「おがわ」が監修した“おでんの素“がマルちゃんから発売されているんですよ。というわけで、さっそく試してみました!




静岡浅間神社前にある商店街、「浅間通り」にある駄菓子屋系おでんの老舗が「おがわ」です。1948年からある家族経営のお店で、おでん以外にもおにぎりやかき氷、アルコールも扱っています。とてもレトロで食堂か海の家かと思うような雰囲気ですが、全国ネットの番組で静岡おでんを扱う際には必ずと言っていいほど登場する人気店です。以前、国民的アニメ『サザエさん』のオープニングでこちらのお店が登場したこともあり、その知名度は全国区なのです。

「静岡おでん おがわ監修 静岡おでんの素」で静岡おでん、作ってみました!

冬場のグルメ番組でおでん特集があると必ずと言っていいほど取り上げられるのが静岡おでんですが、ご当地おでんというくらいですから、実際に静岡に行かないと食べられないとずっと思っていました。ところがあの赤いきつねなどで有名なマルちゃんから発売されたのがこの、「静岡おでん おがわ監修 静岡おでんの素」148円(税込 159円) 。



具は入っていませんので小さな袋ですが、なんと8袋入り。ということは8人分なのか?とパッケージの裏を見ると、作り方が記載されていました。



①大根、こんにゃくは別々に下ゆでをしておきます。
②鍋に水500mlを入れ「粉末調味料」2袋を溶かし、煮えにくい具(大根など)から順に入れ弱火で煮込みます。(20~30分)
③材料に火が通ったらお皿に移し、お好みで削り粉とあおさをかけてお召しあがりください。

なんとも簡単にできそうですが、そもそもおでんなので、それほど難しいはずはないですよね。とは言うものの、2袋に対して水500mlということですから8袋なら2Lという計算になります。そこに具が入るので、さすがに2Lは多すぎるということでまずは鍋探しです。一番大きな鍋にしてしまうとおでんパーティーになってしまうので、これは却下。次に普通の調理用鍋ではおいしそうに見えないので、これも却下。さらに以前100均で購入した一人用鍋に試しに水を入れてみると、500mlでいい感じの量になりましたので、今回はこれで作ることにしました。

続いて具ですが、静岡おでんと言うからにはやはり特徴のある具が欲しいところです。ということで実店舗やら通販やらで具を探してみたのですが、思うような具がありません。既に煮込まれていて味がついていたり、あっても関東の具だったりと困ってしまったので、アンテナショップを探すことにしました。

しかしここでも難問。静岡単体のアンテナショップは都心から撤退していて、見つけたのは秋葉原の「日本百貨店しょくひんかん」内の「ふじのくに おいしい処静岡『おいしず』」というアンテナコーナーでした。他の具は売っていなかったのですが、ここでようやく黒はんぺんを購入することができました。信田巻きも欲しかったのですが残念なことに売っておらず、仕方がないのであとは自分の好みの具をいくつかチョイスして、ひとつずつ串に刺して鍋に入れてみました。この「串に刺す」も静岡おでんたる大事なポイントです。

【材料】※1人分
おでんの素…2袋
水…500ml
好みの具…適量
削り粉…適量
あおさ…適量

今回の具は、自分の好みで選びました。黒はんぺん、はんぺん、こんにゃく、もち巾着、玉子、大根、ちくわ、ちくわぶ、さつま揚げ、ごぼう巻き、いわしつみれ、エビつみれです。



大根とこんにゃくは別々に下ゆでしておきます。

【作り方】※調理時間:30分+下ゆで時間
1. 鍋に水500mlと調味料2袋を溶かし、煮えにくい具から入れて弱火で20~30分煮ます。



2. 材料に火が通ったら皿に移し、お好みで削り粉、あおさをかけて頂きます。



見た目はかなり黒色の汁で、黒はんぺんならずとも具が黒く煮込まれていました。黒いので味が濃いのかと思いきや飲んでみるとそんなことはなく、濃口しょうゆを使っているのは関東のおでんと一緒ですが、みりんなどを使わずにかつおなどのだしが効いていて、とてもコクがあります。関東のおでんは昆布などのだしの味ですが、静岡おでんはかつおの旨味が根底にあり、普段食べているはんぺんやちくわなどの練り物がこの汁をしっかり吸って、いつもとは全く違うおでんになっていました。牛すじを溶いただしで作るとさらに本格的になるとのことですので、すじ煮込みなどが好きな人はきっと好きな味だと思います。



静岡おでんの代表格でもある黒はんぺんに、削り粉とあおさをかけて食べてみました。たらなどの白身魚ではなくさばやいわし、あじなどの青魚を原料にしているので黒いはんぺんになるのですが、名前ははんぺんなのにあのフワフワ感は全くなく、かまぼこに似たしっかりとした食感です。そこに削り粉の魚の旨味とあおさの風味が重なって、海のおでんなんだなと感じました。確かに海産物が獲れるからこそすり身ができるのですが、他の地域とは違った静岡おでんがずっと地元で愛されている理由がわかったような気がします。

残念ながら「おがわ」にはまだ行ったことがないのですが、テレビ番組でよく紹介されているその佇まいには、なかなか風情があります。おでんと書かれたのれん、店の前には自動販売機とおにぎりのショーケース、店の中にはいくつかのテーブルと小上がり、壁には無数の色紙といったいかにも田舎の店舗といった感じです。わたしの田舎にもすぐ近所に駄菓子屋がありましたが、タバコも売っていたので子供のわたしは「タバコ屋」と呼んでいました。わたしの田舎の駄菓子屋にはおでんはありませんでしたが、静岡では昔、子供が駄菓子屋でお菓子の代わりにおでんを食べていたそうです。そう言えば、今でもたこ焼きやお好み焼きが食べられる駄菓子屋(?)がありますので、実はそれほど不思議なことではないのかもしれません。

あまり馴染みのない(というか、そもそもこれまで食べたことがない)静岡おでんですが、なんと静岡おでんの会という団体があり「静岡おでん五ヶ条」というルールがあるそうです。
・黒はんぺんが入っている
・スープが黒い
・串に刺してある
・青のりとだし粉をかける
・駄菓子屋にもある
という5つですが、最後の「駄菓子屋にもある」が果たしてルールなのかはちょっと微妙です。

静岡まで行かなくても味わえる静岡おでん、ぜひ「おがわ」に行って、実際の静岡おでんを味わってみたいものですが、自宅でも味わうことができますのでぜひ作ってみてください!

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