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「スン…」水頭症の危機を回避した女性、目が覚めた後の“生々しいエピソード”とは?

  • 2025.5.20

人の心の闇を描く、紙屋束実(闇落ち女子トーク)さん。自身や知人の体験談をベースとしたフィクション漫画を、ブログで発信しています。

容態が悪化していた女性。「最悪の事態」を考えていた家族でしたが…?

懸命な治療が続き

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紙屋束実(闇落ち女子トーク
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紙屋束実(闇落ち女子トーク

家族が最悪の事態を覚悟していたその時も、医師や看護師による懸命な治療は続けられていました。そしてついに、髄液の流れが改善され、脳への圧迫もおさまることに。水頭症の危機は回避され、命に別状はない状態へと回復しました。

「先生、ホントですか!?」と驚きと安堵をにじませる夫。義父や実母も、ようやく張りつめていた表情をゆるめました。

翌日、女性がゆっくりと目を開けると、そこには両親や夫、そしてしばらく会っていなかった兄の姿まで…。家族がなぜこんなにも喜んでいるのか、本人はすぐには状況を理解できなかったといいます。それもそのはず。目覚めた直後の意識はまだ朦朧としており、自分の置かれている状態すら分からない状況でした。

その中でわかったことは、「声が出ない」「右手が動かない」ということ。女性は唯一動かせる左手で筆談を試みます。慣れない左手で文字を書くのは難しく、周囲も何と書いてあるのか判別に苦労しましたが、医師に「左半身麻痺はないということですよね?」と確認する実母の姿が印象的でした。

やがて口元の器具も外れ、会話ができるように。しかし体はまだ思うように動かず、意識があるにもかかわらずオムツに排泄してしまう状態が続きます。けれど、恥ずかしいという感情すら湧かなかったという女性。それだけ脳がまだ万全ではなかったこと、そして“気にしない”ということが、ある意味で身体にとって救いになっていたのかもしれません。

最悪の事態まで想定されていた中で、女性が目覚めたことは、まさに奇跡的な出来事だったのでしょう。家族にとっては喜びの瞬間でも、当の本人からすれば「なぜこんなに喜ばれているのか分からない」というのがリアルな感情。そのギャップが、危機を乗り越えた生の現実を物語っているようでした。

また、恥ずかしいという感情すら湧かない排泄のエピソードも印象的です。「感じない」ことで体も心も守られていたのかもしれません。まずは命が助かったことが何よりも大きな一歩。これから少しずつ心身ともに回復していけることを願うばかりです。

※実体験をもとにした創作漫画です

ブログ:紙屋束実(闇落ち女子トーク

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