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「拭き方に気を付けて〜!」助産師が解説!赤ちゃんのデリケートゾーン、やりがちNGと正しいケア方法

  • 2025.4.12

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの性器の正しい洗い方や拭き方について教えてくれました。男女別に詳しく解説します。


赤ちゃんのおむつ交換や沐浴で、おしりや性器の洗い方、拭き方など、実はよくわからないこともあるかと思います。

毎日なんとなくおこなっていることが、実は肌トラブルの原因になっていることも。

今回は、注意してほしいポイントをお話しします。

おしりにこびりついたうんち、強く拭き過ぎている場合も

紙おむつの場合、ゆるゆるうんちの水分を吸収してくれるので、時間が少し経つと、おしりにうんちがこびりついていることもあります。しっかりとろうとして強く拭き過ぎてしまい、皮膚トラブルの原因になる場合も。

汚れがとりづらい場合は、無理せずに臀部浴(洗面器やシャワーなどでおしりや性器部分だけを洗うこと)をすると良いでしょう。

外出時などで難しい場合は、水道のお湯を浸しておしり拭きに水分を追加すると、軽く拭いてもとれやすくなります。

男女別!おむつ替えのときの「拭き方」ここに気をつけて

おしっこの場合は、拭かなくて良いと病院で指導されることがあります。しかし、おむつ内で皮膚に尿が長時間付着していると、皮膚がかぶれてしまう場合があります。基本的にはおしっこのあとも、強く拭き過ぎないようにやさしくサッと拭くようにしましょう。

男の子

菌が尿道に入ると尿道炎などになるおそれがありますので、おちんちんは先から根元に向かって拭いてください。

【おしっこ】

おちんちんの先から根元に向かって拭きとります。おちんちんを持ち上げ、おちんちんの裏側や、袋のしわの部分も伸ばしながらやさしく拭くようにしましょう。

【うんち】

汚れの少ないところから拭き始めます。肛門の周りだけでなく、おちんちんの裏側やしわの部分の汚れもきちんと拭きとりましょう。

足の付け根にも汚れがたまりやすいので、忘れずに拭いてください。

女の子

赤ちゃんを寝かせて股をV字に大きく開き、ヒダの部分もよく見えるようにし、前(おなか側)からうしろ(おしり側)に向かって拭きます。菌やうんちが腟に入ると腟炎、尿道に入ると尿道炎になるおそれがあるので、うんちが腟や尿道に入らないように気をつけてください。

【おしっこ】

前からうしろに向かって拭き、ヒダの両側も拭きとります。

【うんち】

前からうしろを基本に、汚れの少ないところから拭き始めます。ヒダの間に汚れがたまりやすいので、片手でヒダを開きながら、ていねいに拭きとります。

男女別!お風呂での「洗い方」ここに気をつけて

お風呂で洗うときは、せっけんをしっかりと泡立てて洗います。その際、性器(女の子なら小陰唇より内側、男の子なら包皮より内側の亀頭部)は粘膜なので、せっけんで洗うと刺激になることもあります。

表面はせっけんを使っても、奥の粘膜の部分はお湯でよく洗い流すようにしましょう。また、洗うときも、性器を強くこするような洗い方はよくありません。沐浴時にお湯の中でやさしく洗うか、ぬるま湯でゆるやかなシャワーや洗面器にためたお湯をかけるようにします。

うんちがこびりついてシャワーを使う際には、せっけんは使わずにやさしく洗い流しましょう。

男の子

男の子は、性器の周り、おちんちん、睾丸、肛門の順番で洗います。おちんちんは少し持ち上げると裏側や睾丸の部分も洗いやすくなります。しわの部分や皮膚と皮膚が重なっている部分はしわや皮膚を伸ばしながら洗います。おちんちんは包皮を無理にむいて洗う必要はありません。

女の子

最初によく泡立てた泡で性器の周りを洗います。

性器の割れ目の間を軽く広げて、せっけんは使わずやさしくシャワーやぬるま湯で流します。この場合も、拭くときと同様に前(おなか側)からうしろ(おしり側)に洗うようにしましょう。

最後におしりや肛門は泡で洗って流します。

まとめ

パパが女の子、ママが男の子のおむつ交換や沐浴をする場合、わからなくて戸惑うことも多いようです。

ポイントをおさえながら、試してみてくださいね。


監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。

ベビーカレンダー編集部

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